30年前の夏を
思い出しています。

EXPO90
国際花と緑の博覧会」が
開催されていたから、
夏休みはお客様ラッシュだったよね。
入れ替わり立ち替わり、
いろんな人たちと
何度も行ったね、花博赤薔薇
のべ32人のお客様たちに
救われた夏だったね。


貴女と私と2人きりの家の中は
春も夏も とても寒かった。

今から想えば
貴女はもっと お父さんを…
誰より貴女を愛してくれる夫を
頼ればよかったんじゃない、と思うよ。

小学6年生だった自分が
何を見て どう感じていたか、は
鮮明に覚えているし、
同時に 想像もします。

あの時の私が、今
自分の一人娘として 側にいたなら、
私は「彼女」を守りきれるだろうか。
信頼を、愛情を、無条件の絆を
失わずに向き合えるだろうか。
受け止めきれるだろうか。

そんな自信なんか、無い。
だから、
私は決して子供を生まないと決めて
そのように生きてきたし、
悔いはないよ。

血の繋がりはなくても
可愛いこどもたちには
ちゃんと出逢えたしさしっぽフリフリ足あと


今日は貴女の生まれた日ブーケ1

間違いだらけの親子だったけれど
私はまぎれもなく貴女の娘だなと
否応なく実感することも
年々 増えます。

だからこそ、これからも
貴女のような生き方だけはしない、
という決意表明が
私の精一杯の愛です。

あの世のどこかで
貴女が独りじゃなく
誰かと一緒に笑っていればいいなと
願っています。

30年前の貴女と同じ歳になった
娘より。