| 壁 |д・)……猫木めにございます。
えと、本日のこれはですね。ぽろりとこぼれたキョコちゃんの夜な好奇心のお話の続編でも後日談でもなく、前編のラストにてお聞きした


Q.さて、キョコちゃんはなにをつけてして欲しいのでしょう?


なる、お遊びな質問へとお答えいただいた回答から全部ではないですが、それが答えだった場合にはどうなっていたのか?的なものをいくつか。
そんないつもの猫木のくだんないおふざけ蛇足の詰め合わせにございます。
あと、長いよー。よろしくて?
なんでも桶ー☆なおヒマなお方はどうぞお付き合いをば。
_(:3」z)_



では、まずは1番多かったものから……



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ど……どうして?
ぐるぐると蓮の頭を巡るのはそんな戸惑い。
え?だって、目が覚めてすぐに検温出来るように枕元に置かれた婦人体温計と手帳型のメモ。
タバコやアルコールは仕事上の付き合いでの最小限に遠ざけたバランスの取れた食生活に睡眠時間だってしっかり確保出来るようにスケジュールだって組んでもらって。
身体を冷やさないことも大切らしいんです!と、買って来たばかりの大きめなふわふわブランケットを見せてくていたのも全部……
ふたりの愛の結晶を授かる為に、だった筈で。
なのに、キョーコは言ったのだ。



ゴムを着けてして欲しいと。



ひやりと蓮は背中に嫌な汗が滲むのを感じてしまう。
直接に、薄い避妊具の隔たりをなくしていた夜。恋人の中へ欲望を注ぎ込むそれは、蓮の仄暗いまでの独占欲を満たす脳を焼くかなような熱く堪らないもので……いや、今更ゴム着けるのが嫌だとかそんな事ではなくてっ!!
母親との関係が幼い頃からのトラウマだったキョーコ。何か……妊娠出産や子育てに不安になるような事があったのだろうか?それならば、どうして蓮に相談してくれないのか……?
ぐるぐると、黙ったまま余りにも深刻な顔で蓮が考え込んでいたからなのだろう。
おずおずと蓮のバスローブの胸もとを軽く掴むキョーコの手。
思考の渦から浮かび上がった蓮ははっとしたようにキョーコを覗き込む。愛しい恋人は、ほんのりと頬を赤らめて蓮へ告げたのだった。
「あの……さん、いらっしゃるじゃないですか。」
キョーコの口から飛び出したのは、とある女優の名前。2年程前にキョーコと継母継子の間柄となる役で共演してから親しく交流を深めていて、つい数カ月程前に無事に第三子の出産がマスコミで報じられていた。
蓮とも共演経験もあり、お祝いにと変装してベビーグッズを選びに行くという、将来の予行練習みたいなこそばゆいデートで一緒に贈るお祝いを選んでいた。それが、いったい?
「はじめての女の子で……その、旦那さんがすっかりメロメロになっちゃったらしくてですね?」
もじもじと恥ずかしげにキョーコの口から語られるのは、三人の子の母となった女優から聞かされた愚痴。
男の子男の子と続いての待望の女の子。父親はその愛らしさに首ったけとなってしまったらしい。
「敦賀さん、私によく似た子がいいって、言ってらしたじゃないですか。だから、私……もし、私にそっくりな女の子が産まれて…………敦賀さんが私なんか見向きもしないでその子に夢中になっちゃったら……なんて、考えちゃうと…」
そうだ。子どもの性別はどちらでも良いけど、キョーコに似るといいなと……事あるごとに言っていた記憶が蓮にはあるのだ。
「いやっ!そりゃ、キョーコちゃん似の女の子なら……目に入れても痛くないくらいにかわいがると思うけど」
それこそあの重量級家族愛で有名な父親にも負けない勢いで溺愛する未来が自分でも見えるかのようだ。
蓮の言葉にしょんぼりとした表情を浮かべてしまった恋人を、慌てて腕に抱き締めると蓮は高らかに力説するのだった。



未だ見ぬ未来の娘もかわいいが、一番は誰でもないキョーコなのだからと。
もういいですと、真っ赤な顔をしたキョーコが涙目で止めるまで熱く甘く止まることなく。




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一番多かったお答え→ゴムでしたとさ。
やっぱりねぇと、予測通りでした。なんならそう思っていただけるよう誘導致しましたとも。
ァ,、'`( ꒪Д꒪),、'`'`,、
まぁ、そうなるとキョコちゃんがピルを飲んでるか蓮くんがそれよりもまずやる事あんだろ!?的なデキ婚狙いの男かになっちゃうんですけどね。
んでもって、子どもに取られちゃった……するのは蓮くんな方かと。笑


んで、お次はー?



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確かに、嬉しい。それは間違いない。
……けど、その一方どこかで少しだけおもしろくないような。
今の蓮の視界に掛かる前髪は覚えのある金の色。
繰り返しの染色による毛根へのダメージを訴えていたミスウッズの手によって作られたウィッグは、流石と言わざるを得ない自然でいてさらさらクオリティ。
そんな蓮を見上げる恋人の大きな瞳は、いつもよりずっとずっとキラキラしているように、蓮には思えるのだ。



ウッズお手製の久遠使用のカツラ、それをつけてして欲しい。



かわいい恋人からのおねだり。それも、はじめての夜な内容のそれ。
コンタクトレンズを就寝前に外していたから、国外からの帰国で必要になったウィッグを被れば完成なお手軽簡単なお願い。
なのに…………どこかおもしろくないのは、蓮とするよりクオンとしたいの?なんてチラッと考えてしまったからなのだろう。
いや、自分で自分に嫉妬するだなんて馬鹿馬鹿しい。そんな事は蓮にだって分かりきった事だ。
上目遣いの潤んだ紅茶色の瞳。
蓮を見る時より、うっとりと溶けてないかな?なんて少し不貞腐れたような気持ちが燻ってしまう男。
けれど、長年拗らせていた初恋を実らせた男なのだ。
「やっぱり、かっこいい……王子様みたい。」
ふにゃんと溶けたキョーコの口からこぼれ落ちたその言葉が、いとも簡単にあっさりと男の心を上昇させて回復させる。
喉から手が出そうな程に憧れた、キョーコの王子様の座。
かわいいかわいい恋人の身体を姫抱きに腕へと抱き上げて。
コーンの姿ならば、だ。
かしこまった先輩後輩を引きずるいつもより親密度マシマシだろうし、クオンとしてならいろいろとおねだりがしやすいかも?いつもなら我慢していたあれやこれやな事だってお願い出来ちゃったりするんじゃないかな?
などと、そんなことを企てている男。



にこりと神々しい笑顔の王子様を演じてみせている狼は、愛しいお姫さまを腕に寝室へと向かうのだった。




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クオンくんまたはカインなカツラをつけて、なんてお答えもちらほら。
今回はクオンくんなカツラにて。
自分にジェラシーは蓮くんお得意な基本ぷれぃかと。
( ´艸`)


それでは、ここからはおもしろ系へ。
待ってましたとも!大喜利的お答え☆



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先ほどまでの寛いだバスローブ姿はどこへやら?
クローゼットの鏡を前にネクタイを結ぶ蓮。
しばし、鏡を覗きながら考え込むとチェストの上の小物入れから変装用に用意した銀縁眼鏡を取り出してかける。
ここまで来たならばとことんとでもいうかのように、寝乱れていた黒髪をオールバックへと撫で付けた。
そうして、蓮は恋人から差し出されたそれに腕を通した。



これを着てして欲しいと、キョーコに強請られ渡された白衣へと



鏡に映るはどう見ても医師な装いの蓮。
仕事柄特殊な服装も着慣れてはいるが……まさか、恋人からのはじめての夜のおねだりがコスプレとは……
寝室のベッドの上、破廉恥な事をお願いしてしまった!!とゴロゴロと真っ赤になって身悶えしているだろうキョーコが易々と思い浮かぶ。
どうしてくれようか?
白衣のポケットに入れてあった聴診器を首にかけながら、蓮はひとりにやりと悪く笑ってみせるとクローゼットの奥の奥……キョーコでさえ今まで発見に至ってはいない秘密なそれをいそいそと楽しげに取り出すのだった。



そう。今ならば、キョーコも断ったり出来ないだろうと……薄桃色のミニスカナース服とナースキャップのコスプレセットを。




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白衣、そして眼鏡……と、くれば思い浮かぶは監禁へんた医なあの話なのですが、あんなへんた医を引っ張り出す訳にはいかないので
コスプレ好きなの?ちゃっかり衣装を用意し合っちゃったりな割れ鍋綴じ蓋カップルに。
オプションで手錠を付けたければ、これも使えるかな?と蓮くんの白衣のポケットにでも入れさせてください。笑
(*ΦωΦ)


お次もやっぱりアホ話ー☆



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なんで!どうして!?
初々しい恋人からのはじめての夜のおねだりへと期待に胸を膨らませていた分だけに、蓮が受けたショックも大きい。
過去に身売りされた気分になってしまう程の生き写しな人形を製作してのけているキョーコ。その手先の器用さを存分に発揮したかのような、実に精密かつ精巧なそれら。



◯◯さんの顔のマスク、それをつけてして欲しいのだと。



◯◯さん?どこから湧いた馬の骨だ?
恋人が作ったマスク、その見覚えのない男の顔を睨み付ける蓮の表情は酷く硬い。
「……その、男が好きなの?」
そうでなければどうしてその男の顔をした蓮に抱かれたいと望むものなのか……
ドロドロの独占欲と執着に焼かれた蓮は正に大魔王の降臨一歩手前といったところ。
だが、キョーコは怯えの気配のかけらさえなく、実にあっけらかんと答えたのだった。
「いいえ。別にそんな事ありませんよ?」
と、けろっと当たり前のように。
そんな予想外の恋人からの答え。少しだけ毒気を抜かれたような蓮を前に、キョーコは更にお願いを重ねるのだった。
「◯◯さんが駄目なら、△△さんでも◻︎◻︎さんとかのもありますけど……」
次から次と取り出さる見知らぬ男の顔をしたマスク。
「な……んで」
思わずに蓮の口からこぼれ落ちた掠れた声。
喉はカラカラで目の前が真っ暗に染まるかのようで気持ちが悪い。
そうであろう?これじゃ、まるで……蓮以外の顔をした男なら誰でもいいみたいな……
そんな蓮の疑問へ、恋人はにこりとかわいらしく微笑んで告げたのだ。残酷な答えを。
「だって、言うじゃないですか?ブスは三日で慣れるけど美人は三日で飽きるって。私、飽きちゃったんですよ……敦賀さんのお顔。」
金槌で思いっきりに頭をぶん殴られたかのような衝撃。
オノマトペを出すならば、正にガーン!とでもなるのだろう。
美、不美で振り分けるならば、十中八九で真っ先に美へとカテゴライズされてしまうだろう両親譲りの整った美貌の抱かれたい男NO.1な男。
飽きちゃったんです……恋人に告げられた言葉が脳内をリフレインするかのようで………………
お願いだ!待ってキョーコちゃん!!俺、もっとがんばるからっ!!



がばりっ!と身を起こした蓮の背中はべったりと冷たい汗で濡れていた。
キョロキョロと見渡せば、見覚えのある寝室。横にはすぅすぅと眠る愛しい恋人。
…………夢、だったのか。
胸をそうなで降ろした蓮。
引き摺る悪夢の影響か、キョーコに飽きられたりしないように……いろいろと趣向を凝らそう、とそう心に決めたりなんてしていたのだった。




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大ファンな◯◯さんマスク……ってことだったのですが、クーパパやら大将やらモー子さんやら考えたんですがそれだとオチが見つからずに、誰でもいいや……な、夢オチに。
ヤツめがどんな趣向を凝らすつもりなのかは不明。
(๑╹ω╹๑ )



ラスト、猫木が一番ウケたお答えー!



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えぇーーーー?これ?本当にの本当、これがいいのか?どこが……?
曲がりくねった角と鋭い牙。大きな蝙蝠の羽と鱗で覆われた肌。禍々しい髑髏と骨のモチーフに大口を開けた蛇が絡み付く。ご丁寧なも二又の槍までなフルセット。
蓮にも見覚えがある、それ。
だが、なぜコレが今ここにあるのか、蓮にはさっぱりだった。



恋人が蓮につけてして欲しいと持って来た……バフォメット衣装一式。



…………。
思わず無言にもなろう。
カインを演じた時、兄を困らせてみたい!な悪戯で強請られたジャンヌダルクの目玉商品だったもの。
あのままセツカが止めなければシスコン兄として本気で購入してやろうとしていた、0が5つほどついた値段なあれ。
いや……あれからどれだけたったと思っているんだ?もうとっくに廃盤商品の筈だろ?なんて戸惑う蓮を前に、恋人はどこか誇らしげに言うのだ。
「流石に今は販売されてはいませんでしたし、敦賀さんサイズでもなかったので、僭越ながらわたくしが作らせていただきましたっ!!」
手先の器用さにおいてもピカイチで凝り性なキョーコ。骨格やら筋肉の付き方やらなまでの敦賀百万石データによって、ぴったりに作られているのだろう。
いや……愛しい恋人が蓮を思って作ってくれたものならば、喜んで受け取ろうではないか!!例え、それがゴテゴテ禍々しい悪魔な衣装だろうが、着こなしてみせよう。アルマンディとの契約で縛られているので外では難しいが、このプライベート空間でキョーコにだけ見せるのならば問題などない。
けど……でも……コレ、着てするの?
なんだか凄い絵面な事になりそうな上、抱き心地は決して良くないだろうし動きにくそうだ。
それに、あちこちとんがったそのデザインゆえに、キョーコが痛みを感じたり蓮の大切な恋人の白くてやわらかで甘い肌を傷付けたりしないだろうか?
その上…………コレって、完璧に全部覆うフルフェイスなんだよね。
蓮の脳内に思わずとある浮かんだイメージが重なってしまったのだ。
コレを装着して、ある意味で激しい運動といえる恋人との夜の時間を過ごす自分と……



シュコーシュコーッと、呼吸音?を漏らす彼の故郷で撮られた有名なあのシリーズものの映画を彩る主役のひとりな、あの悪役が。




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猫木が一番笑ったお答え→バフォメットの衣装
。゚✶ฺ.ヽ(*´∀`*)ノ✶゚ฺ
すばらしい!我が家のアホっぷりにふさわしいような見事なご回答。


これを書く為に引っ張り出しましたとも、27巻を。
んで、これ顔覆ってるじゃん……がんばってる時の蓮くんからはぁはぁふしゅーふしゅー呼吸音漏れてたら笑っちゃわない?なんて思っちゃうともう某暗◯卿が頭から離れなくなって。←おばか脳ですゆえ



少しでも笑っていただけましたでしょうかね?
ほんと、やりたい放題ふざけ放題、ごめんなさいでしたー!!
_:(´ཀ`」 ∠):


↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。

 


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