あめばさんから雷もらってしまったので、ちと修正してみての再あっぷにございます。
これでも駄目なら限定へ移動させまする。
_(:3」z)_



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パチパチと、瞬きを数度繰り返す蓮。
思いがけずに愛しい恋人から告げられた衝撃に、若干見開かれたままの切れ長の瞳。
完璧紳士が売りの敦賀蓮の男前でかっこいいイメージから少し外れたみたいなまぬけたかわいさがあるみたいな素の表情。
ほんと?本当に?それ、本当の本当???と声にならない確認な念押しが蓮の脳内を目まぐるしく繰り返し巡っていた。
降って湧いたみたいな思いがけぬ僥倖。無駄な不安に密かにドギドキしていた分だけに嬉しい誤算。
だってそうであろう?
あのキョーコが。手強いラブミー部のラスボスにして散々に蓮のアピールを明後日な方向へと曲解して躱しまくってくれた、歩く天然記念物な夢見る純真乙女なところのあるあのキョーコがである。
ぞくりと蓮の腰にクるみたいな夜の色香を匂わせるみたいな恥じらい顔で言ったのだ。
 
 
 
 
寝室の照明を付けたままで、して欲しいのだと。
 
 
 
 
さぁ、どう活かしたものか?
本当なら恋人のその身体を腕に抱き上げて走って寝室へと掻っ攫いたい欲求を噛み殺して、あくまでも優しく。余りにもギラギラとガッツいて引いたり怯えさせたりさせないように、ゆったりと優しく。
まんまと寝室へとキョーコをエスコートしてのけた男。
カーテンは閉じたまま、オレンジみがかかった電球色の照明ボリュームは抑えめに。
なのに、えと……寝室ってこんな明るかったでした?って感じで、じりっと逃げ腰な空気で身を竦めるている恋人。
やっとのことで想いが通じた大事な大事な大事な彼女。
恋人にしか見せない夜の艶やかな表情や肌が見たい……そんな蓮の男としては当たり前な欲求は、全力で却下され続けていたのだから。
今どき珍しいかのようなうぶな恋人のこと。強引に煌々とした明かりの下でコトに及ぼうものなら泣かれてしまったり…………最悪、別れたいだとか言われたりしようものならば目も当てられない。
だから、決して逃さぬようにと。妙に圧のある綺麗な笑顔でにっこりとキョーコへ微笑んでみせる蓮。
今まで、ほんの小さな小さな弱い豆球すら許されない真っ暗な寝室でしか、キョーコとの夜を過ごしせてもらえなかったのだから。
そんなキョーコから思わず貰えた嬉しい、お許し。
共演仲間との女子会。そこで飛び出した夜な話題。
『わざとね、明るいとこでスるの……いいよ♡』と、着痩せタイプで脱ぐと意外とガッシリな新しい彼氏の自慢をしたかったらしき女優は語ったのだと。首筋から鎖骨、そして鍛えられた胸筋へのラインだとか、自分を抱き締める上腕二頭筋に浮かぶ汗だとか……自分にしか見せない雄な姿を見ながらの夜は堪らないのだと。
そんな猥談に頬を真っ赤に染めつつも……キョーコの中に芽生えたものがあった。
キョーコの恋人となったは神さまに愛されたもうた寵児。その美貌はもとより、骨格や筋肉の付き方に至るまで完璧なバランスの造形美を描いている。女優自慢な細マッチョな彼氏なんかよりずっとずーっと綺麗に違いない!!と、高らかに声にこそ出さないまでも心の中ではうちの子が一番かわいいとペット自慢をするベタベタな愛犬家みたいな事を思ってしまったキョーコ。
帝王様の夜ですもの!!それはそれはもう妖しくも美しく、破廉恥極まりないに決まってる……けど、でも…………ちょっと、そんなの……見て……みたい……なんて……
幾度肌を重ねても変わらずに初々しい恋人からこぼれた、そんな好奇心。
蓮にとってまさに、棚からぼた餅で瓢箪からコマな鴨葱。
このチャンス、逃すせるものか。
腕に捕まえたかわいいかわいい蓮の恋人。
ふるふると震える小動物じみたおよび腰、今にもやっぱりやめたなんて言い出しそうな唇を塞いで。
キョーコと恋人になってからはじめて、照明のついたままの寝室のベッドの上へとキョーコの身体を押し倒したのだった。
やわらかくて甘い唇を割り、逃げるみたいな舌を追って絡ませる。夜はじまりを思わせる深いくちづけ。
「んっ……ぁん」
くちゅりと淫らがましく響く水音とかわいい恋人の声。
滑らかな曲線の身体をなぞるように手を這わせキョーコのバスローブの腰紐を解くと、ぴくりと恋人は身を跳ねさせた。
蓮のバスローブの肩をきゅっと掴む細い指。
唇を離せば、赤く頬を染めたキョーコの潤んだ紅茶色の瞳とシーツの上を広がる栗色の髪をはっきりと見ることが出来て、滾る欲が蓮の背骨から腰を震わせるようだった。
ここまで来ればこっちのもの……なんて蓮が心の中でこそりとほくそ笑み、バスローブをはだけさせようとした、その時だった。
酔いはじめたみたいに柔らかく甘くかわいく溶けかけていたキョーコから、慌てたみたいに予想もしなかった追加で「願い」が告げられたのは。
蓮へ、つけてして欲しいと。
そう。蓮の恋心をぼろぼろに撃ち返すみたいな難関苦難な闘いを乗り越えて、やっと恋人になってからだって変わらずに……キョーコは蓮の予測のギリギリ斜め上を突っ走ってみせるものなのだ。
器用な恋人の手により、しゅるりと頭に巻き付けられたバスローブの腰紐が無情にも蓮の視界を完膚無きまでに塞いでしまう。
「ズルくない?…………キョーコちゃん」
目隠しされたまま、しょんぼりとわんこなオーラでキョーコだけ見るなんてズルいと、外して欲しいと強請る男。
あぁ……でもだが、蓮の愛しい恋人は駄々っ子の反論のように言うのだ。
卑怯にも甘えて強請る色のかわいい声で、昔の彼の呼び方までして。
 
 
 
 
 
「ぅぅー…………コーン、言ってくれたもん。なんでもするって」
 
 
 
 
 
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キョコちゃんがつけてして欲しかったもの。
A.寝室の照明。と、更に追加での目隠し。
(*ΦωΦ)
目隠しとお答えしたそこなあなたさまは、さぁ猫木と握手!!←いらない。
 
 

次回、明るい寝室で目隠しされての一方的な視姦ぷれぃなぬるーい限定な後編。いらないオマケ付き……の予定。
乞うご期待☆をしてはいけませぬ!所詮は猫木ゆえに、決して!!
 
 

↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。

 


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