| 壁 |д・)……お前、またヤンマガから脱線すんのかよ?ってお声が聞こえてきそーぅ。
あぁ、石を投げないでくだされ。
ヤンマガもそれなりに頑張ってます。
_:(´ཀ`」 ∠):


いちゃべたしたのが書きたかったんです。
んで、少しばかりぇろいのが。春だからかしら?
なので、この続きは限定行きなのかもしれないっす。
そんでもって、相変わらず我ながら訳わかんないタイトルですみませぬ。センスなっしんぐゆえに。




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明日は久しぶりに丸一日完全にオフの予定。
地球をざっくり5分の3程になる長距離なフライトを乗り越えて辿り着いた自宅のベッド。
明日の起床時刻を気にしなくってもいい安心感と時差ボケも相まって、深く深く沈み込むみたいな睡眠から、なのにふと、蓮の意識は覚醒へと浮かび上がった。
瞼を開けても、寝室には広がるのは静かな夜の暗がり。
動かした腕の軽さで、蓮は自分の目が覚めてしまった原因を悟る。
しっかりと絡み付くみたいにぎっちりぎゅうっと抱き締めて、一緒に眠りについた筈の恋人が腕の中から居なくなっていたからだと。
寂しくなって目が覚めるだなんて……と、そう苦笑しながらも、蓮はベッドを抜け出す。
せっかくの久しぶりの逢瀬。お泊りしてくれている恋人を腕に取り戻さないともう眠れそうもない程に、蓮は重症なのだから。




さて、あの娘は何処だろう?
自称お兄ちゃんなマネージャーがニヨニヨと笑っいながら頑張って揃えてくれた休暇。
早起きが習慣とはいえ、いくらなんでも早すぎる。
そんな事を考えながら、蓮はぼやりとしたフットライトに照らされた廊下を歩く。
探し物はすぐに見つかった。
最早、完璧に彼女のテリトリーとなった感さえあるシステムキッチン。
そのに、キョーコはいた。
キョーコの前には小さなティーポットとカップ。ふわりと微かに漂う香り、どうやらハーブティーを淹れて飲んでいたらしい。
喉が渇いて起きた……とかかな?
キョーコが夜中に起きるほどな喉の渇きの原因に、心当たりがあるらしき蓮。
こそりと、まだこちらに気付かぬままのキョーコをどうやって一緒のベッドに連れ戻したものか……蓮が伺っていると、ぽつりと静まり返ったキッチンに小さな小さな呟きが落とされた。
「ぅぅー、でもでも……どうやって?」
ぶかぶかのバスローブを着た細い背中と傾げられる栗色の髪。
何か悩み事だろうか?
それが仕事上のものだろうがプライベートな事だろうと、キョーコに頼ってもらいたい願望満載の蓮は、思わずに足を止めて気配を殺し聞き耳を立てた。
「どう言えばいいの?…………でしてほしい…なんて……」
カップの中を覗き込むみたいに、ぽそりぽそりと落とされ続けるキョーコの声。
誰かに何かしてほしいのだと言いたいが悩んでいるらしいキョーコ。
俺に?……いや、琴南さんにって事もあるかも?かわいい恋人からのおねだり?と期待が膨らむも、蓮の恋人はそんな蓮の願望なんかいつだって斜め上な方向へと逸らしてしまうのが常なのだ。
だが……
「やっぱり、無理無理!だって、破廉恥な子だなんて思われちゃったら…」
いや、これは俺にだろうっ!!
キョーコが破廉恥な子だと思われかねないような強請りごとをする相手、それが恋人である蓮以外だなんて到底許せないのがこの男である。
「なにをして欲しいの?」
どっぷりと悩みへと沈み込んでいるらしき恋人の耳元で囁いてやれば、ぴきょりっ!!とキョーコの肩が驚きに跳ねた。
「っ!!つるがさんっ!」
やましいところがございます。とでも書いてあるみたいな真っ赤な顔をしたキョーコが恐る恐るに振り返れば、そこにはにこりと微笑む秀麗な男の顔……に、夜の帝王の気配が滲んでいた。
じりっと、無意識にキョーコの足が逃げるように後ずさろうとするのだが、悲しいかな背後にはキッチンがある上にシンクについた蓮の腕がキョーコの左右の逃げ道を塞ぐ。
きょときょとと蓮の目から逃げて逸らされる紅茶色の大きな瞳と赤く染まった頬が、キョーコの破廉恥な強請りごとの相手が蓮であると物語っているかのようで、帝王はその笑みを更に深くした。
「聞きたいな……キョーコのしてほしいこと」
いえいえ遠慮させていただきます!とばかりに左右に振られるキョーコの首。
が、そんなことであっさりと引き下がるものか。それが全てだとは言わないが、肌を合わせる愛情表現だって恋人同士にとっては大事な事だろう?性の不一致は離婚の原因にさえなり得るのだ!(まだ結婚どころかプロポーズさえ出来てないのだけど)
「俺はキョーコの恋人だよ?キョーコのしてほしいこと、してあげたいな。」
と、小狡いところのある男は背後にダンボール入りなわんこを背負ってみせるのだった。
うにゅっと落とされた眉。物言いたげな唇と瞳。頑なな恋人を懐柔するにはもうひと押しといったところかと、蓮は甘えるように「キョーコちゃん」とそう呼んでみせた。彼女の妖精の顔をして。
「そういう好奇心とか願望はね、誰にだって俺だってあるし、もちろん女の子にだってある。恥ずかしい事じゃないよ。」
安心させるようにキョーコを抱き寄せその額にくちづけていると、セラピーな香りにふにゃりとキョーコの身体が柔らかく溶けた。
もぞりと、蓮の胸から顔を上げたキョーコの上目遣いの瞳が本当に?と蓮に確かめていた。
破廉恥なキョーコちゃんもかわいいから大丈夫と、蓮が冗談めかして告げればタラシだのコマしだのとぽしょぽしょと詰られてしまった。
「キョーコちゃんのしてほしいこと……なんだってしてあげるよ?」
と、そう強請って待てをされたわんこな顔でもってキョーコからの答えを待つ蓮。
その心中は、恥ずかしがり屋で奥ゆかしい恋人からの好奇心が絡んだであろう初めての夜の要望へと膨らむ下心満載な期待と…………いつも蓮の予測の範囲内から飛び出す突飛な言動を取りがちな恋人、何でもすると言ってはみせたが大丈夫だろうか?なんて少しの不安。
なまじその整った美貌とセレブな育ちゆえほって置いたってモテるがだけに、それなりの人数と経験値は踏んでいても……そこは所謂普通な夜の内容。アブノーマルで特殊な性癖の知識はあれど、経験はなし。そしてなにより……日本へとやって来て数年、世界からHENTAI文化とまで謳われるこの国のそれもそれなりに特殊な業界に身を置いたが為に小耳に挟むように増えたそっち系な知識だってそこそこにあったりだ。
キョーコを肉体的に痛めつけるようなハードなものや多人数とか寝取られなど、蓮にはどうにも受け入れがたいプレイだってあるのだから。
そんな待ち受ける蓮のちょっぴりなドキドキっぷりなど知らないで、恋人はもじもじと恥じらいながら真っ赤な頬と潤んだ瞳のどうしてくれようか?ってかわいい顔をしてだ。
蓮へとはじめての夜の願いをおずおずと口にしたのだった。





「あの……その………………をつけて、してくれますか?」





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Q.さて、キョコちゃんはなにをつけてして欲しいのでしょう?
正確したあなたは猫木と握手☆←超いらねぇ
(*ΦωΦ)



↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。

 


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