徒然なるままに、ひぐらし
電子機器に向いて
心にうつりゆくよしなし事を
そこはかとなく書きつくり
世の素敵ますたぁがたがすなるといふ
続き妄想とやらを
猫木もしてみんとすなるもの也。
 


上のなんぞやでなんとなーく分かってしまったあなたは、猫木マニア☆←なんて嫌なマニア認定
(σ゚∀゚)σ
過去に数度かやらかしましておりますが、本誌を読んでないにもかかわらすぼやっとした聞きかじり知識にて猫木がなんとなーくで思い描く妄想☆
そん訳にて、夜中にこそーりと投下なこちら。
ふわっとした情報のみでのあやふやな続き妄想みたいな?そんなものにでございます。


| 壁 |д・)……えぇ、案の定ですけど、ちょっぴりと行き詰まってるんですよヤンマガ兄妹話。
そんな現実逃避で勝手な猫木のみ楽しいだけな妄想にござーい。



ほんのささいなネタバレもやだ!!な方はお逃げくださいませ。
なんでもOKウエルカム☆なお方はお付き合いをば。





なんだか、嫉妬にかられた蓮くんがいやーんな感じでキョコちゃんを責めてたんだとか?そんな感じにておひとつよろしゅーに!



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「話なんてありませんっ!」
「君になくても、俺にはあるんだっ!!」



交わされる声は硬く剣を含み、酷く刺々しく酷いた。
キッと、いつもの従順なる崇拝者じみた後輩の礼儀さえかなぐり捨てる勢いでキョーコは視線の数十センチ上方にある先輩俳優の秀麗なかんばせを睨み付け、そして蓮の身体の横をするりと通り抜けこの場から逃亡を果たそうとパンプスを履いた足を一歩、斜め前へと踏み出す。
が、そんなキョーコの行動を易々と読んだかのように立ち塞がる鍛えられた男の体躯。
ほんの数メートル先に見えているラブミー部部室のドアまでの、キョーコの逃げ道を塞ぐ壁のようだ。
追い詰められたキョーコの足が咄嗟に後ずさろうとするが、その前に、伸ばされた蓮の手がキョーコの手首を捕まえる。
キョーコを見降ろす切れ長の黒い瞳は冷たく、その表情は硬く笑みのかけらさえない。
そんな蓮の様子に、キョーコは蓮の言う話とは……この前の仕事への移動の車中での続きなのだと悟る。
どうして……どうして、放っておいてくれないんですか?
鼻の奥がツンと痛む。ひとりでに滲みそうになる涙をキョーコは奥歯を強く噛み締めて耐え、顔を深く伏せた。
蓮の前から逃げ出すのを諦めたようにただ立ち竦むキョーコ。
ふたりの間に酷く、重い沈黙が落ちる。
キョーコの視界に映るのは、自分の手首を握る蓮の手。
台本さえない癖に、その大きな手はキョーコを逃すつもりなど決してないのだと雄弁に語るかのようだ。
それが、悲しくて……そして、そんな蓮の手の温もりさえ、恋しいと跳ねる自分の鼓動が酷く哀れで。
「そんなに……そんなに、許るされないことですか?」
キョーコの震える声が沈黙を破る。




元鞘に戻ったのかと、そうキョーコを詰問した蓮が見せた怒り。
出会ったばかりの自己的に突っ走って突っかかって迷惑を振りまいていたキョーコを相手にさえ、本気で誤った相手はそれ以上は責めたりせず許すのだと、そう言ってくれた蓮が、だ。
キョーコの反論など聞く耳持たないとばかりの冷たく一方的で、強い拒絶。
その因果、名前を出すそれだけで蓮をピリついた空気にさせるほどで、思いやりがないと悪しざまに貶めてみせたくらいに、不破尚という存在が気に入らない?
生涯純潔を守ると誓ってみせたキョーコが愚かにも再び恋愛なんて毒感情を復活させたと思えたのが許せなくて?
それだけが、本当にそれだけが原因だなんて……キョーコには思えなくて。




ぴくりと僅かに動揺を滲ませる蓮の手の震えになど、気付かぬままにキョーコはその手を乱雑に振り払う。
「敦賀さんだって……敦賀さんもっ!恋に溺れる愚か者じゃないですかっ!!」
ふつりと、耐えていた糸が切れたように……キョーコは溢れ出る感情のまま、自分の唇から零れ落ちる、詰るような非難するような響きの言葉を止める事が出来なくなってしまったのだった。
「敦賀さんの想い人が芸能界に居られなくなった原因の私が許せませんか?そんなに、憎いですかっ!?」
蓮へと、責めるように叩きつけられるキョーコの叫び。
キョーコの脳裏に浮かぶのは、蓮から贈られたピンキーリングを左手に煌めかせ笑っていたあの女優。
有能なあのマネージャーから、泥中の蓮のオーディションで何があったのかを……その顛末の一部始終を、蓮は聞いたに違いない。
だから……だから、キョーコへと理不尽なまでの怒りをぶつけてしまったのだろう。
別の男に入れ込み、蓮には興味がない癖に……蓮が彼女へと向けるその真摯な想いを知れば、きっと自分が上手く立ち回る為に計算高く蓮の慕情さえ利用してみせるだろう、酷い女。
薬を使い、確実に紅葉としての動きに支障をきたす怪我を負うだろう高さ、下手すれば命の危機さえあったかもしれないそんな場所からキョーコを突き落とそうとし、そしてそれが致命的な弱みとなり芸能活動を二度とする事はないと誓約させられた女優。
けれど……そんな、森住仁子が蓮にとっては大切で特別な想い人なのだ。
トゲトゲした氷の塊でも詰め込まれたみたいに薄いキョーコの胸は軋むように痛む。
「な、んの話を……」
キョーコがほんの少し顔を上げれば、いつかのあのタンポポリングを指に贈られた時に最低だとキョーコに言われた時のように、何を言っているのかと?とそう疑問と驚愕をありありと浮かばせた蓮の顔が見えただろう。
けれど、滲む涙を蓮へは隠し通したいキョーコは視線をつま先へと向けたまま。
「森住さんが、敦賀さんの近くから遠くへ……この業界に居られなくなった原因の私が許せないんですよね?」
キョーコの声はすっかりと涙声で。
目に見えてふるふると震えている栗色の髪と細い肩が痛ましい。
「そんなことは…」
ないと、否定しようとする蓮の言葉を、キョーコの自暴自棄な色を滲ませた悲壮な声が遮る。
今まで限界ギリギリで耐えていた堤が切れ取り返しのつかない決壊を招いたかのように、キョーコは胸に渦巻いていた感情のままに零れ落ちる自分の声を止める事が出来なかった。



「どうせっ……私が泥中の蓮のオーディションなんて受けなければ良かったって思ってるですよね!私なんか……あのまま、あのまま落とされてしまえば良かったんだって……」



自暴自棄に吐き出されたキョーコの悲壮な声は、思いがけない強い力で引き寄せられて止まる。
キョーコの身体を痛い程に強く抱き締め包むその胸と腕、セラピーな筈の香りさえ、今のキョーコにとってはただ悲しくて辛いだけで。
キョーコは嫌がるように身をよじるけれど……
叩き付けるように降って来た吼えるような大きく低い声に、驚くように身を竦め止まる。




「思う訳ない!!君が落とされていれば良かったなんて、そんな事……思える筈がないんだ。俺が、好きなのは…………」







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蓮くんを傷付けたくないから、ニコちゃんの正体を知らせようとは思えなくて……な、キョコちゃんでしたけど……
敦賀さんの想い人が芸能界を追放された原因だと、そのせいで蓮くんにきつく当たられたんだって思い込んじゃったりしたら?
キョコさんならそれくらいな曲解な思い込みしてくれちゃいそうだったりしないかな?と。
(*ΦωΦ)


んで、どうせ私なんかニコちゃんに落とされてれば良かったんだ!みたいな自暴自棄キョコさんに大慌てな蓮くんとか……楽しそうかと。
一歩間違えてたら死んでたかもしれないキョコちゃんを抱き締める腕が震えてたりすると、なお良いかと。
\\\\٩( 'ω' )و ////



ただそんだけ!にございましたですよ。
٩( 'ω' )و



↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。

 


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