風邪っぴきました!猫木であります。
_(:3」z)_


本日のこれは、そんな発熱ばたんきゅーな頭でなんとなーしに思い付いたものを勢いだけでぽちぽちぽちと……な、駄文にございます。
強くてニューゲーム。RPGなんかをクリアした後でレベルやらアイテムに装備やら諸々を引き継いで、ラスボス倒せるレベルにてはじめっから遊ぶモードってあるじゃないですか?
チュートリアルなスライム相手に無双出来ちゃうってやつ。
そんな感じな?



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これだから、愛とは……人生ってやつは面白い。
神さまからの『ギフト』ってやつかもしれねぇな……
神が決めた運命など真っ向から否定してみせる無神論者である筈のローリィは、珍しくもそう感じていた。
祈るような瞳で、けれど貫くかのように強く意思を秘めた紅茶色の瞳をしたひとりの少女を前に





「で、何が言いたいのかね?……君ならば蓮を惚れさせる事が出来るとでも?」
嘲笑うみたいな薄い笑い。カランッと、グラスに満たされたコニャックの中で揺らされた氷が軽い音を鳴らす。
常ならば、その型破りなパフォーマンスと衣装に紛れがちではあるが余裕綽々なまでの人を食ったかのような彼からすれば、珍しくもあからさまなまでの下衆な表情と仕草。
まぁ、それも仕方がないのかもしれない。何故ならばここは彼のプライベートルーム。
本来であるならば、彼……ローリィ宝田氏の招いた者でない人物が侵入しうるはずもない場所。
そこに、少女は居た。ローリィを待ち受けるかのように、そして彼女は言ったのだ。
「敦賀さんの……いえ、『クオン・ヒズリ』さんに関してのお話があります。」
と、誰にも知られる事のない筈のトップシークレットなそれを匂わせて。
その名を出されたのならば、もはやただの侵入者とは扱えぬ。相手の出方次第ではローリィだとて容赦も躊躇いもなく裏のツテを使わねばならぬ……ギクリと揺れたやり手の経営者の瞳。そんなローリィの腹を読んだかのように少女はべしゃりと地面に手をつき土下座スタイルでもって深く深く頭を下げてみせたのだった。
「もちろんこの秘密は誰にも……彼自身にも話すつもりはありません。お願いします!話だけでも聞いてください。」
掴んだ秘密を盾に弄び要求するとは思えぬ、まるで縋るかのような真剣な必死さでもって。
とりあえず座りなさいと、ソファの向かいへと少女を座らせた男。余裕を見せる為か、はたまたシラフではいれなかったのか、ローテーブルの上のコニャックの瓶の中身をグラスへと開けたのだった。
謎の……そして、ローリィにとっては未だ隠し通さねばならぬ秘密を握る少女は言ったのだ。
彼の事務所の稼ぎ頭にして看板俳優、敦賀蓮の今はまだ恋愛に重きを置いた役を求められて居ないが為にバレずにいるその致命的なまでの『恋愛の演技』の浅さを指して、蓮の恋愛拒絶の病を。
黙り込んだままのローリィ。が、彼にしても蓮のその生い立ちから抱えた闇の深さゆえに……手を出しあぐねていた問題であるのも、確かなのだ。
「私が、敦賀さんに愛を取り戻させてみせます。」
心の奥まで探るかのようなローリィの瞳を逸らす事なくひたりと真正面から受け止めてみせた少女はきっぱりとそう告げると願いを口にしたのだ。
「だから、私を新人発掘オーディションから落としてください。」
と、はっきりきっぱりくっきりとそう。
華やかな芸能界でも最王手だけあってLME芸能事務所の門を叩く手は数多く、確かな眼で選別され勝ち残る者はほんのひと握りだ。
目の前に座るのは何処にでもいそうなありふれた普通の女の子。なのに、彼女はまるで見てきたかのように確実な事だと語るのだ……演技に関しては手抜きは出来ませんからと。
「愛が足りないとでもなんとでも理由を付けて私を落とし、そして、タレント見習い兼事務所の雑用として雇ってください。」
「それは……蓮の専属として、か?」
顔と稼ぎが良く知名度も高い蓮を求める女は掃いて捨てるほどにいる。
蓮に愛を取り戻させる……それを理由に、蓮のそばへとローリィに橋渡ししろと、それが狙いかと低く問う。だが……
「いいえ、その必要はございせん。」
少女はその紅茶色の瞳に微塵も揺るぎなく答えてみせるのだった。
まるで……同じ世界へといればいずれ蓮と引き合うかと信じ、知っているかのように。
「私は一度、愛を拒絶しました。それでも、そんな私に愛を取り戻させてくれたのに、いつかまた捨てられるって恐怖から、それならまだ愛されているうちにって……最悪な逃げ方をしてしまったんです。そのせいでっ…………だからっ!LOVE  MEだろうがLOVE  YOUだろうが目に痛いファッションピンクだろうが蛍光イエローだろうと着こなしてみせましょう!!」
グッと拳を握りながら少女の語る内容は何がなんだかよく解りはしないが……いつの間にやらローリィはこの少女を『おもしろい』とそう直感のように感じている自分に気が付いた。
そして、彼は最後に試すかのように彼女へと尋ねたのだった。
蓮を惚れさせることが出来るのかと……
彼女、後にLMEでも類を見ないような目覚ましい活躍をみせる最上キョーコは答えを返す。




「未来はきっと変わってしまうでしょうから……『女』としてはわかりませんが、少なくとも『女優』としてなら確実に。」




少しだけ、寂しそうな『女』の憂いの表情をそのまだ幼い顔に浮かばせて。




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コーンバレまでしてめでたくカップルになった後なキョコさんがなんやかんやあって、中身だけで蓮さんと出会う前に戻っちゃったら……みたいな?
( ´艸`)
んで、
お仕事奪ったりツンケンな意地悪しちゃう蓮さんに「そんな意地悪ばっかりすると後で後悔する事になっちゃいますよ?」「なんで俺が後悔しなきゃいけないんだ。」←後でばっちりしっかり後悔するだろうに
とか
最初の演技対決で(……この俺が、素人相手に演技で翻弄されている!?)
とか
ダークムーンごっこなあれそれで「君、キスしたことって……ある?」ってテンパり夜の帝王したら「ないです……けど、ありますよ?」って色っぽかわいい顔されちゃって余計にテンパるとか…………
まぁ、続きゃしないんすけど。そんな感じの妄想が楽しかったり。
ただそれだけなものにてございました。
(*´ω`*)



お熱なんで、諸々サボって猫抱いてゴロゴロしてます。
皆さまもお気をつけてー☆



↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。

 


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