大雨の被害がいろいろと出ているようですね。
皆さま大丈夫でしょうか？
これ以上の被害がない事と、被害に合われました方がいちはやく平穏な日々を取り戻せますよう。
微細ながらも、出来ることをと募金などしてみたりです。
溜めてしまっていたキリ番リクやらに、えんやこらとお応えしてゆくつもりですよ。
思い付いた順となるのでキリ番の順とはなりませぬが…………
どうぞ、なまぬるーぅくお付き合い頂けましたならばっ！！
(*´ー｀*)
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「やぁ、敦賀くん。今日もその名に恥じぬ見事なまでに完璧たる仕事っぷりだったよ？」
楽屋の扉を開けた蓮を待ち受けていたのは、絵に描いたように張り付いた満開の笑顔。
戯けた口調で、蓮の仕事を褒め称えたその言葉の端々にはトゲトゲとした嫌味が満ち満ちていた。
探しに行こうと思っていたその人物が待ち構えて先制攻撃を放ってくるだなんて予想外で、ドアノブを掴んだままの蓮はらしくもなくギクリとした一瞬の硬直を見せだのだが……
「ごめん。……全部、俺の所為だ。本当に、ごめん。」
謝罪の言葉と一緒にがばりと、潔いまでに深々と下げられた頭。
廊下の壁に寄りかかったままその黒髪の頭を見下ろしていた鶏の着ぐるみは、胸の前で組んでいた腕を解くと言った。
「ふぅ…………敦賀くんが仕事に私情を持ち込むだなんて、よっぽど何かがあったんだろう？」
そう、雄鶏の彼がサポートキャラクターを務める人気番組。その本日のゲストが敦賀蓮、その人であった。
番組の顔ともなった感さえある人気マスコット、坊の中身が誰であるかを、蓮には知られる訳にはいかぬのっぴきならない秘密を抱えるキョーコとしては……正直、代役さえ頼めるのなら逃げ出したいと思う仕事だったのだ。
高視聴率を狙える豪華ゲストにハプニングを起こすなよと釘を刺してくる、ただでさえキョーコにあたりの強いプロデューサー。
ブリッジロックやスタッフに固くかたーく口止めをお願いして……それでも、胃がキリキリする思いでキョーコが臨んだ収録。
それはまるで、針のむしろの上がごとくなものだったのだ。蓮の所為で。
坊と蓮が顔を合わせた瞬間から、それはもうキュラッキュラでぐっさりグサグサと光線の刺さりまくる笑顔で…………
坊に対してだけ、蓮はそんなキュラキュラ笑顔のままチクリチクリと節々に棘のあるような空気を醸し出し続けて。ブリッジロック対蓮と坊なミニゲームでも、さりなげなくそれはもう組んだ坊にしか分からぬほどにさりなげなーく、キョーコの足を引っ張っては活躍しどころをわざと取り上げていたのだ。
終いにはだ。
料理上手な坊が腕を振るうミニコーナー、そこでふるまわれた坊お手製のハンバーグ。
キョーコの大好物メニュー。しかも蓮に食べさせるとあって試作に試作を重ね万全のレシピを作り上げた……の、だが
『ん、うまいけど……俺には少し、味が濃い目かな？』
美味しい美味しいと絶賛せるブリッジロックのお兄さん方のお隣、完璧なるテーブルマナーで優雅にひと口を食べた蓮の瞬間の表情とこぼした感想。
嘘だっ！！と諸事情により、誰よりも蓮に食事をふるまい慣れているキョーコにはそう確かに確信が持ててしまった。
文句なしに美味しいと、そう感じたにも関わらず、蓮は坊の料理にケチを付けるようなマネをしたのだと……
１００点満点の花丸スタンプを押した横にー１０点ダメダメですスタンプを押された時を彷彿とさせるデジャヴ。
坊の中身がキョーコだとバレた様子もないのに何かが、どうあっても今日の蓮の様子は何かがおかしい。
中身バレ防止策として、もとより蓮がこのテレビ局を出てからしか脱ぐつもりのなかった……蓮の悩みを聞き出してしまえる立場をした着ぐるみ。
悩みに悩んだあげく……ぷきゅーーぅぅっと、コミカルな足音を忍ばせて待ち伏せた蓮の楽屋の前。
謝罪を受けた坊の言葉に頭をあげたものの……うにゅっと眉を下げて、どこか弱った迷子のような表情をみせている蓮。
そんな敦賀蓮らしくない耳と尻尾を下げた犬のようなかわいい顔に、キュンと胸を高鳴らす乙女心を着ぐるみのまん丸ボディの下に隠し込んだキョーコ。
やれやれと、オーバーに真っ白な羽をひろげてみせた雄鶏は蓮へと告げたのだ。
「敦賀くんは珍しくこの仕事で今日は上がりなんだろう？他ならぬ僕と君の仲だ……話くらいなら聞いてあげるよ？」
悩みがあるなら話してみろよと、救いの手を差し伸べる友のように。
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坊くんは書いてて楽しーぃ♡
んで、このお話に坊の役どころは蓮くんの頼れる相談相手ではなく〇〇〇〇です。
♪(´ε｀ )
次回、蓮くん恥ずかしながら自白しますの回。
_(:3」z)_嘘です。いつもののーぷらん。
↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。
