追い詰められるまで動き出せないマン猫木でありまっす!
ヾ(*'▽'*)ノ
さて、本日は世の中はメリクリ☆一色なキョコ誕にございます。これでも猫木もス◯ビますたぁの端くれ、なんぞとキョコ誕な駄文でもっ!?なんて思ってはみたのですが……


なーんにも浮かびませぬ!!


何故ゆえか、キョコ誕当日になってやっと付きました。
そう。せっかくのキョーコちゃんの誕生日なんだから素敵ロマンチックな話を……なんて考えてたのがいけない。
だって、うちにゃー素敵もロマンチックもないじゃないっすか!?
猫木サンタからあめんばさんに限定なぇろのプレゼント☆←迷惑。とか今書いてる毒皇帝なのでキョコ誕とかも考えたんすけども……ネタバレ多過ぎて挫折。
じゃぁ、もーいつもの変な蓮キョコさんずでいっか☆
だって、キョコ誕だし?世の素敵ますたぁ様方がお素敵ロマンス満載なお話を上げてくださってるでしょう!←我がことでいっぱいいっぱいの引きこもり故ろくに拝読にも回れてませぬが。
(*ΦωΦ)
あと、なんか妙に長くなってしまいました。


そんな訳にて、胸を張ってキョコさんの誕生日を祝う話だとは言えもしない、いつもの猫木のとこの変なふたりなしろものとなり果てましたが、よろしければお付き合いくださいましー。




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このままではいけないっ!!
本当の自分を形作るその為にも……認めて地獄まで密やかに抱えてゆく筈の恋心。なのに、泥中の蓮のオーディションで初対面の古賀にズバリ!と指摘されてしまったキョーコの想い人。
更にははっきりと言葉にしての指摘はないが……臨時でキョーコのマネージャーとなっていた社。彼も、隠し切れぬきょぴきょぴニヨニヨした悪い気配でもってキョーコを見ている。
前々から顔に出やすいとは言われて来たが……そんなにもダダ漏れなのか?
このままではいつか、そういつの日にか…………誰よりも隠し通さねばならない敦賀蓮本人にキョーコの恋心がバレてしまうのではないか!?
そんな鬼気迫った現状をヒシヒシと感じた彼女、最上キョーコは決心をした。
秘密の恋心を隠し通す為に『nothing恋する乙女!心に鉄壁キャンペーン』なるものを打ち立てたのである。
そして、演技派として注目を集めつつある女優にして怨キョなる独立した(?)自我を内に内包する彼女。
新たに、蓮にきゃぁきゃぁ♡と素直にときめきはしゃぐ己を内に作り上げる事により最上キョーコとして外側から外観するに、抱かれたい男NO.1に君臨する俳優の甘い眼差しや隠れ遊び人の思わせぶりな言葉に対し、ときめかない!狼狽えない!赤面したりなぞしません!!な、微塵も揺るがぬ完璧たる一線をひいた先輩後輩の距離を演じ固めて作り上げてみせた。



…………が、彼女の掲げた恋心を隠すが為の一大プロジェクト。その成果の障害が故か……
その対象たる彼、温厚紳士でフェミニストだと謳われていた敦賀蓮を、濡れ落ち葉と表すかのごときな非常にべったべたの粘着質な何かへと変貌させたのだった。




***   偏執粘着質ラバー。  ***




ねっちゃりねちゃねちゃ。そんな擬音が聴こえてきそうな勢いでもって自分に張り付くような男なんて居もしないかのようにテキパキと作業をこなしているキョーコ。
にっこりと嬉しげなキョーコのスマイルはただひたすらに呪われしどピンクツナギな仲間にして親友へと向けられている。
「キョーコ……あんたの後ろのソレ、どーにかしなさいよ。」
きっぱり無視!を決め込むキョーコとは別に、存在感のあり過ぎる残念な方向へと変貌を遂げた粘着質男が気になるらしい奏江は、同じく作業をこなしながらも苦々しくそう口にする。
「気にしないで。後輩をからかって遊んでらっしゃるだけみたいだから。」
ひんやりクールに、そう答えてみせるキョーコ。だが、背後の粘着質は遊びと言い表すには余りにも如何わしい雰囲気で今にもキョーコを膝に乗せてしまいそうな程に巻き付いている。
「遊び……ですかねぇ?日付け変わった瞬間に薔薇の花束持って跪かれてもですか?」
キョーコが本気で嫌がった素ぶりでなく、害が無さそうだとして見てはいても少し不審げな顔付きの千織はそう疑問をこぼす。
そう。本日12月25日。すっかり彼女らの所属する事務所の社長に乗っ取られてしまったらしき第2回グレイトフルパーティの会場で、愛しい彼女の誕生日を誰よりも先に祝うのだと虎視眈々と張り付いていた蓮は、キョーコへと膝をついて薔薇の花を贈り、そしてプロポーズですか?な甘い台詞を口にしていたのだが……
キョーコの心に鉄壁プロジェクトを試すがのように彼女の他の誰もがわかるほどに甘ったるくもべったべたな男へと変貌を遂げた男を、想い人にフラれてしまった憂さを後輩をからかって誤魔化そうだなんて酷い!と明後日な方向へと解釈してみせた。
なんなら、専属モデルを務める男の代名詞たる世界的ブランドへキョーコの為だけにと作らせた独占欲を形にしたようなドレスを身にまとっていてもである。ラスボスと称されるに相応しいばかりな天晴れなばかりの曲解っぷりである。
「ね?天下の敦賀蓮があんなの……初回限定出血大サービスでだってやり過ぎ…」
キョーコが困り笑いで口にした言葉は
「出血っ!!キョーコ、出血してるの?どこから?」
頭のネジが外れ切ったらしき先輩俳優の緊迫した声と、彼女の無事を確かめようとペタペタと身体に這わされる大きな手によって遮られた。
「大丈夫です!出血なんてしていませんっ!!」
むーむーと蓮の腕から抜け出そうともがくキョーコをちゃっかりと膝の上へとおさめた俳優。
「もうキョーコひとりの身体じゃないんだよ?キョーコになにかあったら……俺、生きていけないんだから。」
数多の女性が絆されるであろう縋るような男の表情。だが、心に鉄壁キョーコの外っつらは揺るがない。ええ、何故か蕩けるように嬉しげに呼ばれるようになったキョーコ呼びにだって、ほにょりと顔を綻ばせたりなんてしない。
そして、ここに居合わせるはラブミー部にカテゴライズされた彼女らだ。
「ひとりの身体じゃないって……それじゃまるでキョーコさんが妊娠してるみたいじゃないですか。」
やめてくださいよ、せっかく次のドラマキョーコさんとの共演なのにと他人事のように語ってみせた千織。
「妊娠!?キョーコ、妊娠してるの?結婚しよう!俺、イイ父親になるね!」
「身に覚えが全くありませんっっ!!」
どこまでも暴走する男と全力主張しているキョーコ。
トントンと、作業の終わった書類を叩いていた揃えた奏江。もうそろそろこの馬鹿ップルぶりにも付き合ってもいられないと、そう決めたらしい。
「身に覚えがないのに妊娠って……処女受胎でもするつもり?日付けが日付けなだけに笑えないわ。」
そう吐き捨てると、もう次のスケジュールがあるからと荷物をまとめ出す。
あ、私も仕事の収録だと、同じように身支度をしだす千織。
やめてー!!こんなお方と二人きりに置いていかないでー!と瞳で縋るキョーコへ
「あんた、いい加減諦めて向かい合いなさい。」
「キョーコさん、これうちのマネージャーにもらったヤツ貸してあげます。何かあったら紐を引き抜いてくださいね!」
にっこりとそう綺麗に笑って、キョーコの親友たちはラブミー部の部室のドアを出て行く。キョーコの手に防犯ブザーを残して。
「キョーコが処女受胎するんなら、やっぱり俺の子じゃないか。だって、キョーコ俺のこと我が主だとか神だとか言ってたもん。」
ぐるぐるべったりとキョーコに絡みついたまんまそんな事を宣っている蓮。
その背中にはやっとキョーコとふたりきりになれたとパタパタと嬉しげに振られるしっぽが見えるようだ。
「ラブミー部の仕事終わったよね?どうする?キョーコの誕生日プレゼントでも探しに行こうか?」
なんて楽しげにキョーコを外へと連れ出そうとしている、本来ならば誰よりもスケジュールぎっちぎちな筈の人気俳優。
キョーコの誕生日を祝いたい。そんな男の心を組んだらしきあの愛の使者を自称するお騒がせ社長の一味にして俳優の手下にと回ったらしい敏腕マネージャーにより、キョーコちゃんと蓮は1日オフにしておいたからねぇ〜とキャピりと言い渡されたオフ。
女優タレントとしての仕事がないのならと、逃げ込んだ筈のラブミー部。
「何がいいかなぁ?どこ行こうか?キョーコの欲しいものなら何でもいいよ?」
だから、ね?デートに行こう?と、そうキョーコを連れ出そうと誘う蓮。キョーコを逃すつもりなぞ微塵もなさそうである。
デート?この只ならぬ芸能人オーラバリバリで隠しようもない190センチなんて群衆から飛び出して目立つであろう人と?
何でも?それこそ、キョーコが望めば文字通りに何であろうと店ごとだって買い占めかねないいかれたセレブリティの金銭感覚の方が?



ぴきょり……っと、キョーコが掲げ作り上げた鉄壁にヒビが入る音がしたような気がした。
いつの間にやら粘着質へと変貌を遂げた蓮の手によってコートを着せられて恋人繋ぎに手まで握られていたキョーコは叫ぶ。



「もーーー!ひとりにして下さいっ!!」






余談ではあるがキョーコのこの台詞……彼女がこの後に紆余曲折を経て偏執で粘着質な男の押しに負けてその恋心を白状してからも、キョーコの口癖となるほどな頻度でもって口にされる事となるのであった。




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ね?甘くも素敵でもない、いつもの猫木の変な蓮キョコさんずで、ごめんなさーい。
٩( ᐛ )و


キョーコちゃん
(。pq´ω`)нарру♪вiятнDауヾ(´ε`ヾ●)сhц☆уоц



↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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