の続きなものとなっておりますのよ。
( ´ ▽ ` )ノ
✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄
どこをどう走ったのか……自分でもよくわからないままに、無我夢中で逃げ込んだ私の部屋。
ガクガクする足が崩れて、ドアに付けたままの背中がズリズリと滑り落ちる。
座り込んでしまった私の肩からずり落ちた鞄の中でガチャンとビンの鳴る音がした。
私が……お付き合いなんてものがはじまってしまってから敦賀さんのお家に持ち込んだ調味料なんかの詰まった重たいエコバッグ。
だって……あのキッチンに料理酒なんて置いてあっても、どうせ使われる事なんてないだろうから。
そんな事をぼんやりと考えている時に、気が付いた。
あ……今日で私が作った料理を食べてもらえるのも最後なんだって、変に作り過ぎてしまった晩ごはん。食べきれない分を取り分けたタッパーを冷蔵庫の中に入れたままにして来てしまった。
ただでさえ食欲中枢の崩壊したひと……それに……あんなに失礼な言動をしてしまった私の作ったものだ。
頭の中に、冷蔵庫を開け食べものの詰まったタッパーに迷惑そうに顔を顰める敦賀さんが浮かぶ。
また……迷惑掛けてしまう。けど、取りに戻る事も、捨ててくださいと電話する事も、出来ない。
今はまだ駄目だ。きっと、泣いてしまう。
泣くともっと困らせてしまうって解っているのに……
散々泣いたのに、また鼻の奥がツンと痛む。
きゅぅっと心臓が縮んでしまったみたいに胸が苦しい。
それでも、息を吸い込もうと顔を上げると、滲んだ視界に彼の笑顔が映った。
壁に貼られた敦賀さんのポスター。
誘うようにこちらを見て、微笑む笑顔。
でも、私がの頭が思い出してしまうのは、そんなポスターの中とは違う表情。
悪戯っ子みたいに悪かったり、キュラキュラグサグサ痛かったり、子犬みたいにわがままだったり……乾涸びて浄化されちゃいそうなほどに神々しい笑顔と優しい低い声。
『こんな遅い時間に女の子ひとりで外を歩かせるなんて、危ないだろ?』
次の日のお仕事が早朝入りだって聞いたからいち早く睡眠を取っていただこうと、ひとりで帰れますと、そう言った私を叱った彼。
泣き声を押し殺した喉からヒックと、なさけない音がする。
泣き過ぎて頭痛までして来たのに、勝手に頭の中に浮かぶ思い出。
『それに、彼女を送って行くのは彼氏の特権なんだから。それとも……泊まりたいの?』
揶揄う悪い敦賀さんの笑顔。
隠れプレイボーイのそんな軽い言葉遊びさえ受け流せずにビクッと大袈裟に固まってしまう私を見て、やれやれ困ったって顔で頭を撫でた彼は、送るよって車のキーを手に取って言った。
でも、そんな戯れるみたいな敦賀さんとの時間ももうなくなったの。
だって、きっと……嫌われてしまった。
もう手の掛かる後輩にも戻れない。
「うそ…つき……」
ぼそりとつぶやいた身勝手な詰る言葉が震える喉から零れ落ちた。
涙を止めてしまいたくて、抑えた瞼。
軽くなってしまった左の手
貴方が、最後に私に触れた場所。
✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄ฺ----✄
キョーコさんが泣きっぱなしですが、この話、キョコさんほとんど泣きっぱなしな予定となっております。
あ、いちおーハピエンには持っていく予定ではあります、ご安心を!←?
んで、あと2〜3話くらいで終わるつもりだったんですけど……2倍くらいに増やしたくなってきてしまっています。
困った。やめとこうか……
(´Д` )
↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。