ホミン時代小説の続きです~
ホミンが苦手な方はスルーしてくださいませ~

ホミン時代小説「花よりも君3」

俺は男子達が集められている建家に向かった…
「ユノ様、これより先の建家には
入れませぬ…」
警護官に止められたが
「何ゆえ入れぬ!!」
「ユノ様…こちらは王様の管理下の建家ゆえに
王様の側近、警護の者しか入れませぬ…」
「王様の管理下だと…側近の管理下なのだろう!」
騒ぐ俺の背後から
「これは、これは皇子付きのユノ様…
何ゆえ、そのように騒がれておりますかな?」
振り向くと王の側近の1人…
パク氏が薄ら笑いを浮かべながら立っていた…
「パク様…何ゆえ中に入れませぬ…
学業の場でしたら、見学くらいできても
良いのではないですか?」
「王様の管理下の元に選ばれし男子のみしか
入れない男学所です…
誰かれ構わず立ち入り出来なくて当然…
そんな事も分からないとは…」
俺はパク氏を睨みつけた…
男子達を…玩具にするつもりなんだろう!!
そう怒鳴る寸前に
「あぁ~ユノ、探したぞ~
ここにいたのか~、あぁ、パク様どうも
失礼いたしました~」
ドンへが俺の腕を掴みながら
耳元で「今は、こらえろ…」
そう呟いた…
「さて、さて、どんな男子が集まったかの…
見て参るか…フフフ…」
いやらしく笑うパク氏に
握っていた拳が震えた…
怒りでうつむく俺にドンへが
「ユノ…今は、我慢しろ…頼むよ…
お前に何かあったら…皇子も悲しむ…」
「……わかった…」
「それから…お前、正面から中に入れる訳ないだろ…」
「えっ!?」
「忍び込めばいいんだろ…
情報通の俺だぜ~、裏のルートがあるんだよ」
そう言って笑うドンへに
俺もつられて笑った…
………………
ドンへは流石だ…
警護が手薄な建家の場所を知っていて
建家の中庭が良く見える場所に
なんなくたどり着いた…
大広間に沢山の男子が正座しているのが見えた…
その中に…
あの彼…
シム・チャンミンの姿もあった…
パク氏が、いやらしく男子達を
見回している…
何人かの男子達の顔に触れて
薄ら笑いを浮かべる姿にヘドが出そうだ…
パク氏が、シム・チャンミンの前で足を止めた…
俺は思わず息を飲んだ…
「お前は?名前は?」
「シ、シム・チャンミンです…」
彼の顎に手をあててパク氏が
彼の顔を自分の方に見上げさせた…
「ほぉ~、これは、これは、なかなか良い…
ここで、いろいろ学ぶとよい…
ここでは、いろんな事を学べるからな~良く学べよ~
シム・チャンミン…
楽しみが増えそうだ…フフフ…」
今にも泣き出しそうな
彼の姿に俺の胸が苦しくなった…
パク氏が彼に触れるだけで
俺は何故か血が逆流するほどの
怒りを覚えた…
つづく…
いや~
チャンミン~
狙われちゃったよ~
ユノ~
守って~
((>д<))
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