昨日書いた記事
こちらに「保護にはお金もマンパワーもすごく使う」と書きました。
猫と暮らしている方は、大人猫にかかる費用はご存じかと思います。
が、子猫にどれくらいかかるかというと、子猫から一緒に暮らした方ではないとピンと来ないかもしれません。
大人の猫さんと比べると成長に伴う変化もあります。
大きくなるためにいっぱいミルクを飲みます。
この記事を書くにあたり、これまでの預かりっ子の記録を引っぱり出して見てみました。
生後1週間くらいで保護された子はまずミルクを飲みます。
最初のうちは少量を頻回。
こういうミルクをあげますが、上のミルクだと270gくらいが2週間でなくなります
子猫が2匹以上きたらその分早くなくなります。
最初はまだ小粒しか食べられないのでこういうものを。
慣れてきたら、少し粒が大きいものに変えていきます。
8週くらいになったら、ウェットフードをパウチへ変更することもあります。
病中病後など、より栄養が必要な子はムースや高栄養のフードなどを与えます。

上記に紹介したフードのリンク先は、楽天で検索した中でも送料を含めて最安値のものばかりです。
それでも、これだけの金額がかかります。
離乳食だと4週目くらいは1日1個食べます。8週目だと2日で3個。
ドライフードはウェットフードよりは酸化しにくく、成長期は食べたいだけ食べさせるので置き餌もします。
3匹兄弟とかだとこの大袋が1ヶ月保ちません。
食事だけでこの金額です。
さらに医療費ですが、離乳食を始めた頃と、お母さん猫からの免疫が切れる頃には比較的病院のお世話になることが多いです。
多い子は2日に一度くらい病院にかかります。その度に少ない時でも2000〜3000円必要。
また、保護時とその2週間後くらい、1ヶ月目くらいなどのように、何もなくても3回ほど検便を実施します。
これは、コクシジウムなどの虫は検査しても確実に出ないことが多く、1回目の検便で出なくても半月後に確認されたりするからです。
そして、虫が出た場合は駆虫もしなければいけません。
大抵の子猫は猫風邪を持っているので、ちょっとストレスがかかると風邪症状が出たりもします。
ワクチン接種とウィルス検査を受けるまでの1ヶ月の隔離期間中に多くの場合、それ以外の医療費がかかります。
それでも、初回の検便代とワクチン代・ウイルス検査の費用(避妊去勢手術をした子にはその費用)しか保護費用として計上しません。
どれだけ重い病気にかかって治療したとしても、その費用はかぎしっぽの保護費用で賄っています。
(団体によっては請求されるところもあります。あくまでかぎしっぽでのお話です)
かぎしっぽでは、寄付を募っていません。
ご厚意により、ご寄付をお寄せいただくことがありますので、かぎしっぽブログには問い合わせの多い寄付の振込先を記載していますが、SNSなどで寄付を募ることはしていません。
自走できる活動を目指し、イベントやチャリティーショップの売上、Youtubeでの収益などをそれに充てています。
こういう形でやっているからこそ、そのことに尽力していることをわからずに、気軽に保護を求めて欲しくない。
そんな気持ちがあり、今回は費用を掲載してみました。
ここには金銭面しか記載していませんが、虫が出たらその駆虫や再隔離などに神経を使いますし、離乳食と簡単に言ってもみんながみんな楽々食べてくれるわけではありません。
たとえばわたしが最初の頃に預かりした兄妹のおはぎといそべ。
いそべは最初からよく食べてくれる子でしたが、おはぎは全く食べない子でした。
↑初めて自分で食べた時の動画です。最初にスプーンであげて徐々にスプーンを移動させていくことで自力で食べさせることに成功しました。
結局半月以上の間、強制給餌でした。
毎食時に20分くらいかけて小さいスプーンでゆっくり食べさせます。
食事の支度から片付けまで入れると毎食40分の時間がかかります。
最初のうちは1日に4〜5回。
また、ミルクを飲む時のような食べ方で吸う子がいます。
メンバーの知恵を拝借して、スティック状で食べさせることでパクパク食べられるように。
手間と工夫が必要です。
ミルクをあげる回数は最初は6回くらいで、そこには排泄なども含まれるので、頭数が多いと一回に1時間から長いと2時間くらいかかります。それが6回ということは、眠ってる時以外ほとんど一日中ミルクをあげていることになります。
その頃に比べると、離乳食は楽になるんですが、それと入れ替わりで先ほど記載したように病院通いや投薬などが必要になったりします。
つまり、時間もそれだけとられるようになります。
少し丈夫になってくると、今度は遊び時間をたくさん作ってやらないといけなくなります。
子猫の保護といっても、ただケージに入れてご飯をあげているだけという想像をされている方もいらっしゃるかもしれませんが、預かりボラは春〜夏前くらいまでは1日があっという間に過ぎていくような感じです。
費用やマンパワーがそれだけしっかりとかけられているのが保護子猫です。
猫の保護をしたいと思うならば、たとえ子猫1匹であってもそれだけのお金や人の時間を使うことになることを理解した上で、自分自身に何ができるのかを考えて行動してもらいたいなと思います





















ランキングに挑戦中です。よろしければポチッとひと手間をお願いします。