夏休みに入ってすぐ。

夕方のお買い物の時に突然幼稚園から電話が…

特に心当たりもなかったので、ドキドキしながら電話を取ると、学年主任の先生からでした。

 

そこで、3月の卒園式の時に犬姫に答辞をお願いしたいとのことで、母二つ返事で了解した直後。

「よかったぁ。本当にいいんですか?お願いできるのが犬姫ちゃんしかいなかったから本当にたすかります。」

…あれ?なぜここまで先生から感謝の言葉が…むしろ選んでくださってありがとうございます~。って、犬嫁が言うと…

「英語の答辞なんですけど。お母さん、英語大丈夫ですか?」

…はぁ?

なぜ英語?

いやいや…確かにこの幼稚園は英語学習にかなり力を入れているものの、うちの子は普通クラスに通ってて…

そもそも、親の英語力が必要って…?

「英語の答辞の内容をご両親に考えていただきたくって…」

はい、アウト!

英語が壊滅的に苦手な犬嫁、これは無理!

 

「いや…前年とかの例題とか…代々引き継がれている系の…」

だって、去年の英語の選手宣誓の時、決まった文章を読んでたけど…

「ないです。あ、でも、今は自動翻訳とかのアプリもありますから~。」

いやいや、先生。子供に覚えさせるんでしょ!

「しかも当日は、暗唱で…」

はい、終了!

記憶力0の親から生まれた子供が、暗唱なんて…(ごめん!後で気づいたけど、去年の英語の選手宣誓の時、7行近くの文章を覚えてたんだよね…)

 

まぁ、こんな流れで、卒園式の答辞(学年代表・英語)に選ばれました。当日、インターナショナルクラスとは時間帯をずらしての卒園式らしいのですが(経営母体が違うそうで)、普通クラスでもガッツリ英語教育していましたとのアピールの為?らしいです。

そして、ここから犬嫁の生みの苦しみが始まりました。

 

まず、幼稚園での答辞なんて聞いたことがない。

した覚えもない。やっても、全員で「お父さん、お母さん、私たちは今日卒業します。」的な感じの1行2行をいう程度。

ネットで調べてもなかなか出てこず。(ましてや、英語なんて…)

小学生の答辞を応用した文章を5行ほどで構成し、翻訳。数日後、課外のついでに幼稚園に提出。

案の定、即先生の方から連絡が入り却下。

先生の理想は、原稿用紙1枚以上…

おいおい…暗唱だよね。しかも、母国語の日本語ではなく英語の。

一般家庭には酷ってもんですよ…

母も、この頃講演会のこともあり変なモードに入ってしまっていたため、ますます時間的に余裕なし。

1週間ほどの時間を貰い、原稿作成。

 

起承転結になるように、自己紹介→卒園式を迎えれた喜び→3年間の思い出→その中でも思い出になっているイベント→先生や友達とのことと感謝→卒園するにあたっての抱負

とまぁ、こんな感じでやってみましたが…

A4紙にぎっちり状態の24行以上。700字以上。自動翻訳不可。

英単語を調べつつ、中学文法程度の、母音でつながりがあり、暗唱しやすい文章を心がけて制作。

 

そこから何度も何度も試行錯誤を重ね、2週間ほどかけ、幼稚園側とも文章のすり合わせをして出来上がったのが8月末。

早速、本人に練習してもらうと…

あれ?一回聞いただけでそこそこの単語の発音が出来てる。

文章を見ながらだけど、それなりに言えてる…

ってか、親より発音いいんだけど…

 

初見の英単語については、「これなんて言うの?意味は?」って聞いてきて、説明すると「ふ~ん。わかった。じゃぁ、これって、幼稚園を卒業するけど、幼稚園で教えてもらったことは忘れないよって言った感じのニュアンスだね。」

えっと…そうです。あえて、日本語ではなく英語で教えていたけど、日本語訳完璧でございます。

この子、週2回のアフタースクール2年半でここまで出来るの?

 

あと7か月かけて暗記してもらいますが、昨日の段階で4分の1程度の暗唱はできてました。

こんな様子を見てか、先生が…「文章増やそうかな…」とたくらんでいるのを聞いてしまった。しかも、「追加で、発表会とかの宣誓もお願いしようかな…」

あかんて、そこは平等にみんな順番に行きましょうよ…と思う、犬嫁でした。

とにかく、卒園式目指して頑張ろうね!