中村仲蔵 | 猫棒徒然雑記_mirror

猫棒徒然雑記_mirror

コラム系日々雑記。半径5センチの超近視眼的日常。

2024年2月6日(火)~25日(日)
東京都 東京建物 Brillia HALL

 

脚本:源孝志 演出:蓬莱竜太

出演:藤原竜也、市原隼人、浅香航大、尾上紫、廣田高志、植本純米、古河耕史、斉藤莉生、今井朋彦、池田成志、高嶋政宏、他

 

あらすじ

時は江戸時代中期、舞台は歌舞伎の黄金期を迎えようとする芝居街・日本橋堺町。江戸三座と称される劇場や芝居茶屋がひしめくこの芸能の町に、一人の孤児が運命的に流れ着く。
中村座で唄方をつとめる男と、振り付けを教える女の夫婦に養子に貰われたこの孤児こそ、歌舞伎史上不世出の天才役者と呼ばれるようになる初代中村仲蔵である。

養母の厳しい稽古で踊りの才能を開花させた仲蔵は、役者として舞台に立つ夢を膨らませるが、血筋がものをいう歌舞伎界の高い壁が立ちはだかる。

しかし芝居に取り憑かれた若者は、無謀にも最下層の大部屋役者から成り上がる下剋上の道を選んだ。

歌舞伎界の頂点を巡って裏切りや策謀が渦巻く舞台裏の抗争に巻き込まれつつも、ひたすら芸の道を疾走する仲蔵。

しかし彼を待っていたのは苛烈な“楽屋なぶり”だった。

公式サイトより

 

中村勘九郎主演ドラマの舞台化。

というか、

脚本演出が同じ人なので、

ドラマと舞台ではネタが同じでも

見せ方が違う。

 

ドラマは陽で

舞台は陰だということですが、

まあ、確かにそうだなーと思いました。

 

ドラマが本当に本当に良かったので、

舞台とドラマの順番が逆だったら、

もっと舞台を楽しめたと思うのですがぁ。

 

ああ、あれが違う、ここが違う。

あの人物が出てこない、展開が違う。

 

とね。

 

自分の中の違和感が、

なかなか解消されず、

さすがに2幕終わりぐらいには、

なんとか舞台の世界観に馴染めましたが、

 

やっぱり、

現代劇役者が歌舞伎役者を演じるのは、

難しいっすよー!!!

 

藤原竜也は本当に頑張っていたし、

演技はとても良かったけど。

 

踊りはなー、

踊り、踊りはなー、

三番叟はなー、

 

ごめん!

 

とはいえ、

ドラマでは深堀りされなかった謎の浪人の

背景が描かれたのと、

 

金井三笑のダークな部分が描かれたのは、

見応えがありました。

 

ドラマは爽やかで明るい終わりだったけど、

舞台は後を振り返りたくなるような翳り。

 

どちらも良い。

良い作品でした。