猫瓶です

競馬とはブラッドスポーツ。
配合って難しいものです。
現役時代に強かった馬の産駒が必ずしも強いわけじゃない。
相性が良いと言われる配合(ニックス)から生まれた産駒が、必ずしも強いわけじゃない。
種付け料が高い種牡馬を種付けしたからといって、必ずしも強い産駒が生まれるわけじゃない。
強かった兄・姉と同じ配合にしたからといって、必ずしも強い産駒が生まれるわけじゃない。
これこそ、ブラッドスポーツの醍醐味かもしれません。
さて。
皆さんは、カツミエコーという馬をご存知ですか?
父:シャレー 母:ハイフレーム
から生まれた牝馬です。
実はこのハイフレームには、ダンディルートを種付けしたかったそうですが、種付け料が高額だったため、同じトウルビヨン系で低額なシャレーを種付けしたという経緯があります。
そして、生まれたのがカツミエコーです。
時は過ぎ、カツミエコーに対しても同様の事態が起こります。
元々は、高額種牡馬だったミルジョージを種付けしたかったそうですが、やはり金銭面の問題で同じミルリーフ系で低額なマグニテュードを種付けすることになります。
そして、生まれたのがサイボーグとも称された・・・、
『ミホノブルボン』
だったのです。
8戦7勝。朝日杯3歳S、皐月賞、日本ダービーを圧倒的な強さで制した90年代を代表する名馬です。
これだから競馬は面白い。まさにブラッドスポーツ。お金がないからこそ生まれた名馬。
もちろん、ミルジョージを種付けしていたら、より強い馬が生まれていた可能性もあります。
しかし、導かれるように、あの日あの時あの場所でマグニテュードを種付けしたのは、最高の選択だったのではないでしょうか。
改めて、
競馬とはブラッドスポーツ。
以上、猫瓶でした

〆。