山に住んでいるんだし、周りは林だし、
野ねずみは今までも生きているのもカラカラになったのも
何度も「外で」見たことはありましたが、
15年この家に住んでいて、初めて家の中に侵入されました😿
10月中旬、寒くなってきたので基礎部分にある通気口を閉め、5日ほど留守にしました。
戻ってきてもすぐには異変には気づかず、真夜中の2時ごろにパタパタという音で目が覚めました。
ねずみだとはつゆほども思わず、泥棒を疑いながら恐々すべての部屋とクローゼットをチェックし、もう一度ベッドへ…
まもなくまた同じようなパタパタ音が、今度は私のベッドの真横のクローゼットの「中」で!
これはねずみしかありえない!と思い、電気をつけてじっと待つこと数分…
とても小さなかわいらしいのねずみが飛び出てきて、私とじっと見つめあい、またクローゼットの中へ!
衝撃でした。
さて、どうしよう??
次の日の仕事に差し支えるので、「とにかく寝る」のが最優先。
ねずみが入り込んだクローゼットと寝室のドアを閉めてねずみを閉じ込め(たと信じ)て、私はリビングのソファーで寝ることに。
「ねずみの対処は明日仕事から帰って来てから!」
と気持ちを切り替えて目をつぶったのもつかの間、リビングにあの足音が!
何匹もいるのか?それとも野ねずみにとってはドア下の隙間なんて楽々すりぬけることができるのか、その時は全くわかりませんでした。
「とにかく明日は仕事、少しでも寝なくちゃ」
と布団を抱えて隣の実家へ。
(隣が実家なんてほんとうにねずみ対策にはもってこい?の条件)
1時間ほども眠れたのでしょうか…。
早朝に戻ってきて、おそらくどこかで同居状態の野ねずみを意識しつつ、ネットでねずみ対策を検索。
だいたいこの3つの方法があると理解しました。
1. 捕獲器(ケージタイプ)
2. 粘着式シート
3. 殺鼠剤
わかっていたことは、今回侵入したのは、通常家に入ってくるような大きな「家ねずみ」ではなく、
小さな小さな「野ねずみ」であること。
小さいころに「家ねずみ」が実家に入ったときに聞いた足音やガリガリ音とはまったく別物のパタパタという軽い音でしたし、何しろじっと見つめあったときのあの小ささとかわいらしさは目に焼き付いています。
ネットでのねずみ対処に関する情報はすべて対「家ねずみ」。
あまり役立ちそうにありませんでした。
その日は仕事中もずっとねずみのことが頭から離れず…
居眠りせずに仕事をやっとのことで終え、すぐにホームセンターへ。
やはり先に挙げた3つのものが売られていました。
ただし、全てが「家ねずみ」用。
1. 捕獲器は網の目が粗すぎて、野ねずみの大きさでは自由に出入りできそうです。また、扉が閉まる仕組みとして、家ねずみの大きさ(重さ)があることや、大きな餌(たとえばチーズとかソーセージとか)をセットすることが前提なので、野ねずみには無理であるとわかりました。野ネズミが食べるのは穀物や種などです。
2. 粘着シートは捕まった時のことを考えるとゾッとしたので即却下です。
3. 殺鼠剤については悩みましたが、これ以上のねずみとの同居は避けたいと思い、6袋セットの箱を買って帰ってきました。
そして、今回この動画から大きなインスピレーションをもらいました。
ねずみが嫌いな方は見ないほうがいいです!
が、私はこの動画に出会ったことが幸運だったと思っています!
大量のネズミがあれよあれよというまに一つのプラスチックケースに収まる動画です。
もちろんケースの中には餌となる穀物がはいっているようですが、餌が目的なのか?と少し不思議に思われるほど、ペットボトルの入口へ面白いくらい吸い込まれるように入っていきます。
猫も自分の大きさにジャストフィットのお鍋や段ボール箱に収まりたがる習性がありますが、ねずみももしかしてそうなんじゃないだろうか、と思われるような行動です。
そこで、私も自作でネズミ捕りを作ってみました。
売ってないのだからしかたないです。
普段ごみ箱として使っている深さ26センチ、直径20センチ(下)~24センチ(上)のプラスチックのバケツ型の容器の上にプラスチックの板を乗せ、中心に500mlペットボトルを差し込めるように穴をあけました。
差し込んだペットボトルは上下をカットしてあります。
落ちたねずみが外へ飛び出すのを阻止するため、容器の底には1センチほど食用油を入れました。
ねずみが板まで上ることができるように、厚紙をスロープとして取り付けました。
移動経路がわかるように、周りに茶こしで小麦粉をふるってあります。
餌はひまわりの種をペットボトル内にセロテープでつけておきました。
このようにセットして二日目も実家で寝かせてもらい、
翌日仕事から帰宅して、自作捕獲器の中をのぞいてみると…
期待していなかったので、とても驚きました!
暗いのですが、1時の方向に小さなねずみがじっとしています!
急いで外に持ち出して、街頭の明かりで見てみると…
あまりに小さいので、全身が油まみれになってしまったようです。
一生懸命顔の周りの油をなめとっていました。
このあと林の中に入って行って、油まみれにして捕獲してしまったお詫びにひまわりの種を置いて放してあげましたが、
ひまわりの種には目もくれず、ぴょんぴょん飛び跳ねて逃げていきました。
てんぷらに使った油でしたから、とてもおいしそうな香りがしました。
今頃はキツネたちに追いかけられているかもしれません。
がんばってね。
こんな捕獲器に入って、捕まってくれてありがとう。
事後談
家に入っていたのは1匹でした。
家ねずみは複数で入ってしまうことが多いそうですが、野ねずみは基本的に単独行動するようです。
ただ、このことがあってからもう2か月近くになりますが、いまだに夜中に小さな音がすると眠れなくなります。
侵入経路は基礎部分の通気口から、キッチン下の水道管立ち上がりの穴(ふさいでいた細工が経年劣化ではがれてしまっていました)からだったようです。
寝室のクローゼットの一番上のシーツを保管してあったカゴの中に、リビングにあった野鳥の餌のひまわりの種をためこんでありました。ここで冬をぬくぬくと越せるように準備していたのでしょう。
シーツは2枚かじってあり、処分するほかありませんでした。
食べ物では高野豆腐がほんの少し、乾燥した大豆ミートの袋が少しかじってありました。
そのほかは、ビニール袋やジップロックがかじられました。
ひまわりの種と高野豆腐以外は、巣を作る素材をさがしていたようです。
殺鼠剤は結局見向きもされませんでした。家ねずみと野ねずみでは食べるものが違います。家ねずみだと効果があったのかもしれません。
野ねずみは本当に小さいので、家に入ってしまうとドアの下の隙間を簡単に通り抜け、どこへでもフリーアクセスできます。
我が家のクローゼットの扉はすべてブラインドのように隙間のある扉なので、シャットアウトできません。
そのため、野ねずみ捕獲後も延々と掃除や洗濯やすべての食器・容器の洗い物などで2週間ほどがつぶれました。
大変な量でした。
たぶん、野ねずみも間違って入り込んでしまったか、たまたま私が通気口を閉めるタイミングで閉じ込めてしまったのか、なにかしらのアクシデントだったと思いますが、二度と同じことがないよう、通気口の穴を細かいものにしたいと思っています。
キッチン下の水道管穴は対処済みです。
ご参考になると幸いです。
<参考>
実際の捕獲器
念のためもう一つ作った捕獲器