この歳で40度の熱が3日ほど続き、「私ってもうだめなのかしら」とちょっと感傷的になろうとした途端、
「あ、だめだめ、あそこも片付いてないし、これもやってないし、お洗濯はどうだったっけ?」と
かなり現実的に「だめ」にはなれませんでした。
結局お医者様の診断は、『結節性紅班』というもので、
私がどうやってこの病気になったのかは全く不明です。
ただ、人間いつどこでどんな病気になるか全く分からないもんだ、という教訓を教えられました。
まだ熱を薬で下げている状態で、良くなるまでには2週間かかるとのお話です。
何があっても仕事を休まないのが信条でしたが、今回ばかりは今週いっぱいお休みをいただき、
また来週から出勤すべく、そして夫にお弁当を作るべく、今は大変不得意な「安静」を守っているところです。
先週水曜日、午前中で仕事を終わらせ、ひどい頭痛と高熱で辛い中、
自分で外来診療してくれる適切な病院を見つけるのに、本当に苦労しました。
まず、ほとんどの大きな病院は外来診療受付が午前中で終了してしまいます。
午後に具合の悪くなった方、午後に病院へ行きたい方は総合病院はほぼ全滅です。
私の場合は高熱と割れそうに痛い頭痛、そして足の発疹という複数の症状があったので、
内科なのか皮膚科なのか、両方なのか、自分で判断できず、
とりあえず全ての科がある大きな病院を受診したかったのです。
やっと一つ、午後から内科の外来受付のある皮膚科もある病院をみつけました。
頭痛に耐えながら面倒な初診票に記入し、受付の優しそうなお兄ちゃんに症状をお話しましたが、
「お客様の場合、足の発疹が現在出ているとのことですので、まず皮膚科から受診していただきます。
その後、皮膚科の先生から内科へ紹介状を書いていただくシステムになっています。
本日は皮膚科の外来受付はしていませんので、明日、また来てください。」と言われました。
頭が割れるように痛くて、熱があるって言っているのに、ですよー。
元気だったら俄然戦っちゃうところですが、運良くその元気が無かったので、
丁寧に辛い状況をもう一度説明し、とにかく診ていただきたいと懇願しました。
「この症状で見てくださる内科の先生がいらっしゃるか、電話で確認してみます」といくぶん困り顔のお兄ちゃん。
「どうもありがとうございます、どうぞよろしくお願いします」と不本意ながら低頭な私。
15分ほど待たされて「呼吸器内科の先生が診て下さるそうです」とお兄ちゃん。
と、その後、すごい事言われたんです。
「呼吸器内科の先生なので、関係のないレントゲンをとる事になるかもしれませんが、ご了承ください。」
呼吸器内科の先生はその道のプロだから肺のレントゲンを見ればいろんなことがわかるのかもしれない。
違うかもしれないけど、そう信じてそれを許すことも快くレントゲンをとることもできる。
でも、今、お兄ちゃん、「関係のない」って言った!
それを言っちゃあ、おしまいだよ!!
これにはかなりムッとしつつも、高熱で朦朧としていた私はお礼だけ言って呼吸器科へ。
渡された体温計を早速使ってみると、やっぱり39度近い。
その後すぐに呼ばれてやっぱり肺のレントゲンを2枚もとられました。
こうなるとまだ見ぬ先生に早く先生にお会いしたい。
早く会って何とかしてもらいたい。
呼吸器科の先生は、一通り症状を聞いたあと、足の発疹には手を触れず、
インフルエンザの検査をしてくれました。
それから血液検査をし、その結果を1時間も待っているうちに、この病院で正解なんだろうか、と
不安で一杯になりました。
インフルエンザの検査は陰性、血液検査の結果は足の発疹の関係で数値の上がっているものが
あるが、それ以外は正常値の範囲。
結局何もわからず、明確な指示もなく、解熱剤と感染症の場合のための抗生物質、胃薬を処方して
頂き、先生との面会は終わってしまったのです。
私の負担は辛い中2時間の病院での滞在と6千円余り。
価値の低い負担だったと思います。
翌日別の病院の皮膚科を午前中に受診し、ひきつづきいろいろな新たな問題を認識しつつも、
誠心誠意この病気に対処していただいているところです。
さて、ここで思うのは、複数の症状が現れ、しかも高熱や頭痛を煩っている患者本人が
診療時間内の適切な病院と受診すべき科を見つけることがなかなか難しいということが大問題です。
救急車をタクシー代わりに利用するなどということはモッテノホカですが、
そういう患者さんが自分たちで探して来られるように、受け入れ側の準備だって大切です。
(救急車に頼らず)自力で来たがために「明日来るように」と追い返されたり、
「関係のない検査」後に薬だけ貰って返される、という印象を与えてしまうようでは、
救急車を利用したくなる気持ちも起こります。