作・寺山修司／演出・蜷川幸雄＠シアターコクーン
…実は今日、寝坊しました。きっちり30分。
目覚ましをいつ止めたのか、はたまた元からセットし忘れていたのか
それすら覚えていないほど爆睡ｗ
早退する予定なのに、遅刻するわけにはいきません。
加速装～置☆（カチッ。奥歯を噛む音。…009ネタですみません）
おかげで睡眠不足は解消、遅刻をまぬかれたばかりか、
朝っぱらからエンジン全開☆
「俺はやるぜ！俺はやるぜ！」って
いったいどこのリングにあがろうというのか、
チャンピオンに無謀な挑戦をするボクサーのような鼻息です。
しかしながら、一方でとても小心者なワタシ。
開演一時間前に劇場で当日引き換えしたチケットを
何度も何度も、葉っぱに変わってないか確かめました（笑）
ﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟ ☆*ﾟ ゜ﾟ*☆*ﾟ ゜ﾟ*
席につくと、うっすらスモークの焚かれた舞台の上は何にもなし。
がらーんとしています。
それが。
舞台が始まると、一気におもちゃ箱をひっくり返したみたいになります♪
うわーい！もう、のっけからテンション上がりっぱなしです。
いちばん最初のシーンで、ひとりの役者さんが
出てきたとたんに、すてーん！と転んだのです
おそらくハプニングだったと思われますが、
それまで、どこかふわふわ宙に浮いていた私は、
そのおかげで、ハッと現実に引き戻され、
同時に妙な緊張感から解放されて、それ以降、
リラックスして全力で舞台に集中できました。
まずは、待ってました！の遠藤ミチロウさん独特の
ホーミーのような遠吠え（？）から歌に入り、物語が始まります。
ミチロウさん、今年還暦だそうですが、ほんまかいな！という若さです。
まるで少年のようでした。
すごく贅沢に、何度も歌のシーンがあり、
感激の涙で心の窓が曇ってしまいそうでした。
もらったチラシの束の中に見つけた、ミチロウさんの3月のライブ、
絶対行こう！と固く心に誓ったのです。
そして、丸山智己さん。。
もぅもぅ、反則！と思うほど、カッコよかったです。。
登場して数分、息をするのも忘れて見とれてました。
（あまりにもカッコいいので、ハートマークを使用するのも、憚られるほど
）鼻血・・・出てたかも。ホント。
血が騒ぎすぎて、あちこち血管が切れ、
ぴゅーぴゅー流血な丸尾末広の世界のようになりながら観てました。
実際、美術も、ちょっと丸尾作品を思わせるような素晴らしいものでした。
さらに、江口のりこちゃん。
前から注目していた女優さんですが、
近年、舞台や映画など、いい作品に恵まれてるな～と思っていたら、
着々と実力をつけ、ますます輝きを増していました。
めっちゃ、可愛かった。衣装も♪
それから「天井桟敷」の蘭妖子さんを拝見できたのも
予想をはるかに超えた嬉しい収穫でした。
歌うシーンとかすごくよかったです。
もちろん、丸山さんとのシーンも♪
後半に登場するは、真打ともいうべき三谷昇さん、
もう心の中で正座です☆
「まだ若いもんには負けん！」と、頑固なプライドがチャーミングだった
ウルトラマンタロウ・ZATの二谷副隊長役の方ですよぉ。
お目にかかれるなんて（限りなく一方的にですが）、
なんて幸せなんだぁ～(ノ◇≦。)
（ほかにも代表作はたくさんあるのに、ピンポイントなとこ挙げてスミマセン）
寺山修司の処女戯曲ということもあり、
当時の時代背景と深くリンクしているため、
独特の科白回しとともに、
若い役者さんのなかには、だいぶ苦労してらっしゃるのかなぁ
という感じもありましたが、
猥雑な体温を感じさせる、鬱積したエネルギーの迫力。
息詰まるような時代のなか、
ひと癖もふた癖もある、いとおしい人々が、
いきいきと歌ったり踊ったり笑ったり、
そこに確かに存在していました。
2時間半、途中、休憩も挟みましたが、
あっという間に駆け抜けた感じです。
いったん全員退場してから3度目のカーテンコール、
森田氏、窪塚氏、寺島氏3人が再登場したとき、
あちこちでスタンディングオベーションするお客さんの姿が。
そのときはちょっと恥ずかしくて立てなかった私でしたが、
続いて全員の出演者の方々がわっと出てこられたときには、
弾かれたように椅子から立ち上がって、
夢中で拍手してました。(≧▽≦)
出演者の方も笑顔。
お客さんの拍手もあったかく、
なんだか、うるるっときてしまい、
無理やりでも今日、この舞台に立ち会えたことを
ほんとにシアワセに思いました
