「しかし、なんといっても観覧車は欠かせへんやろ」

「そやね、したら、最初は観覧車にしたろ」


・・・イコズ、外よく見える?




「見えん」


・・・そだね、今窓のとこにつれてくね





「お~、すごいで~」

「船がはしっとるで~」

「この川は荒川なんかな?」


この川は隅田川だよ


「さよか!」

「広々しとってええねえ」

「一度こういうとこ走る船乗ってみたいな」

「次は何乗る?」

「さっきチラッと見たんやけどね、豆汽車はほんものの踏み切りがあったで」

「さよか、したら次は豆汽車に乗ろか」





「これ、またなんも見えんかもしらんな」

「発車したらカメノハシさんが見えるようにしてくれはるよ」

「入り口側のチェーンは自分でかけるんよ」

「のどかやね」

「出発進行~」






「わー、遮断機ちゃんとおりるで~」

「カンカンいうとるね」

「あそこの動物舎の裏通るんやね」

「動物さんに裏口から挨拶できるんやね」

「そら、お得やね」


・・・お得か?






「あ、おるおる」
「牛さんや~」

「こんにちは!うちら・・」

「挨拶するのは表からしたほうがええみたいやね」




「最後の乗り物はやっぱりあおむしさんのコースターにしたろ」

「えらい機嫌のええおあむしさんやね」



~~乗車中は撮影ができないので写真は割愛いたします~~



「これが意外に楽しかったんやで~」
「2周してくれはるとこが気前がよくてええねえ」


「ところでお腹すかへん?」

「お昼どないするの?」


実はね、このあと、三ノ輪まで都電荒川線で行って、そこから行きたいとこあるんだ

そこでごはん食べたいんだけどどう?


「ん~、そやけどお腹すいたで」

「どっかでなんかちょびっと腹ふさげしたいで」

「せやけど、動物さんにまだ挨拶してへんね」






「こんにちは、カピバラさん」

「うちらイコズです」

「関西からこっちに引っ越してきたんです」

「赤ちゃんおるんですね」

「かわええですね」





「あらかわ遊園の歴史、やて」

「ふんふん、第二次世界大戦でいったん閉園したんやね」

「で、そのあと昭和24年に荒川区立の遊園地として復活したんやね」

「その頃に遊びに来はった子どもたち、楽しかったやろなあ」

「そうやろうね~、その子どもたちの顔見てみたいで~」

「そして平成3年に改めて改修した今のあらかわ遊園が誕生したんやね」

「ふんふん、遊園地に歴史ありやね」

「大切なことは目に見えないんや」

「あ、イコはん、星の王子さまの引用やね」

「ばれたか」

「じゃ、そろそろイコカ」


「あ~腹減った~」

「たこ焼き、やて!」

「たこせん!やて~」





「たこ焼き食べたろ」




「すんません、たこ焼きください」

『今、焼いてるとこだから10分くらいかかるよ~』

「かましまへん、たこ焼きは焼きたてが最高やもん」
「おじさん、手つきええねえ」

『おじさんはもう20年たこ焼きやいてるんだよ、20年値段も変えてないし』

「おお!それはすごいね」
「男気やね」

『孫が、じいちゃんのたこ焼き食べるの楽しみにしてる間はがんばろうと思ってるんだよ』

「そらえらいわ」
「お孫さんが大好きなたこ焼きうちらも食べれてうれしいで」

『マヨネーズかける?30円ましだけど』

「たのんます」

『ほい、お待たせ』

「おおきに~~」




「さっそくできたてのたこ焼きたべたろ」
「うまーーー」
「小さめで食べやすいな」
「たこがうまいで~~」
「たこ焼きは関東のでも、やっぱうちらのソウルフードやね」



さて、これから遅めのお昼です、どこに行くんでしょうね
カメノハシの行きたいとこですのでちょっとマニアックなとこかも