「うちら池袋には何回か行ったことあるんやけど」

「この日の3日前にはサンシャイン劇場で芝居見たしね」

「そやけど、それ以外では初めてのサンシャインシティやったんや」

「サンシャインシティは60階建てのビルや、ホテルのビルや、お店屋さんのあるビルや、水族館や博物館があるビルや、劇場のあるビル全体のこというんやて」

「やっぱり池袋は難かしいんや」



「これがサンシャイン60かな?」

「でか~」




「入り口にウルトラマンさんおってびっくりしたな」

「さすがウルトラマンさん、でっかかったな~」





「危険やて」
「のぼったらあかんて~」

「いかんことしたな、やっぱりウルトラマンさん急に動き出したりしよるんやろか」

「意外に気難しいのかもしらんな」




「ぱく、なんてな」



「もちろん行くで~」

「コツメカワウソさんに誘われたらどうしたっていかなあかんね」

「水族館でまっとってくれとんのやね」


「ちなみにな、サンシャイン水族館は大人の入場料が2000円なんよ」

「でな、うちら、すごいもんこうてもろたんや」






「なんと年間パスポートこうてもろたん」

「年パスは4000円なんやけど、2回分で一年来放題や」

「なんで来年の9月1日までいっぱいイコカいうとんのや」

「しかも年間パスポートをもっとると、展望台やプラネタリウムやお買い物の割引がありよるんやて」

「この日は展望台もプラネタリウムも行かへんかったけど、いつかイコカと思うてんねん」

「いつかやなくて、来年の9月1日までやで」

「せや、カメノハシさんは、夏休み時期はどこも行きたない、てわがままいいよるから早めに行かんとあかんね」



「水族館は建物の中のとこと外のとこがあるんやで」





「外にあるとこで最初に会うた方はなんと、アルマジロさんやったんや」

「有馬次郎さんやないで、有馬次郎さんはラジオのアナウンサーやで」

「うちらと並ぶほどの珍獣な方や」

「このアルマジロさんはムツオビアルマジロさんが正式名称なんよ」



「ミナミコアリクイさんとキンカジューさん」




「アルマジロさんはコアリクイさんやワオキツネザルさん、キンカジューさんやショウジョウトキさんやら他の鳥さんも一緒におるんやね」

「ヒトさんも一緒に住んどるみたいや」

「ごはんもろとるね、ええね」


「おとなりのケージにはコツメカワウソさんたちがファミリーで住んどるんやで」

「コツメカワウソさんいうのはさっき『待ってるよ』っていうとった子達やね?」





「わ~、ほんまに待っとってくれたんやね」

「かわええ顔しとるねえ」

「ゆるきゃらのしんじょうくんに顔にとるね」

「そらそや、しんじょうくんもカワウソやもん」

「しんじょうくんはニホンカワウソの仲間を探しとるんやったね」

「そや、コツメカワウソさんとニホンカワウソさんは違う種やけど、まあ親戚みたいなものやろか」

「しんじょうくんがここ来たら喜びよるやろな」

「コツメカワウソさんとこにはまた赤ちゃん生まれておめでとさん」


さて、イコズのサンシャインの旅はまだ始まったばかりです。