「え、昨日もお出かけしたのに、今日もお出かけしよるの?」

「もしかしてカメノハシさん、失業したんとちゃう?」


違うよ、今の時期はわりにヒマだから臨時休業したんだよ


「どこ行きよるん?」


それはついてのお楽しみ




「もしかして、ここは」

「やった~、上野動物園や~~~」

「リアルハシビロコウさんに会えるんやね~」




「パンダはんもいてはるんやね」

「お食事中なんね」

「この人は女の子のシンシンや」



「こっちにはりーりーさんおるで」



「食べ方がめっちゃ豪快やね」

「笹美味しそうやね・・・」

「取ったらあかんで」


「あっちにもパンダはんおるで」

「このパンダはんは一緒に写真撮ってくれはるんや」


「こんにちは、うちら関西から来たイコズです」

「鉄道系ICカードの相互利用を記念して関東に越してきたんや」

「よろしくな」

「ちょっと失礼して頭に乗ってもええですか?」






「耳クソ!なんてな」




「キ・・・」




「やめれ!」


「わ、パンダはんに怒られてもた」

「えらいすんまへん」

「堪忍な」

「どうもおおきに」


「うちら、やっぱりアイドルやさかい、シモネタはあかんね」

「そやそや、上品にイコカ~」


「あんなんあるで」

「ホッキョクグマさんにキリンさんにカバさんのお顔やね」




「これでかすぎるんとちゃう?」

「うちら小顔やさかいな」


「そういえば、上野動物園にはうちらの親戚のハリモグラはんおるんやろ?」

「そやね、うちらと一緒で卵産むんや」

「うちらとハリモグラはんだけやねんね、単孔目は」

「会いに行かんとあかんね」


さて、イコズの上野動物園の旅はまだ始まったばかりです。