唐突にどうした?という感じですが。

この前テレビで、ゴリラの子育ての話をしてたんです。で、赤ちゃんが生まれたけどお乳が出なくて、飼育員の人がミルクで育てることにして…というようなエピソードをやってました。

 

車運転しながら音だけ聴いてて、しかもそこまでしか聴いてないんですが、それをきっかけに、母乳にまつわることを思い出したんです。

 

私は、自信を持って、「母乳出ない側の人」です。こっち側の人にとって、特に第一子の産後って、本当キツイんですよ。「必要な分だけ作られるようになるから、初めは出なくても諦めないで」とか、「あまり間隔を空けたら、脳が『もう要らないんだ』と判断して、母乳が作られなくなるから、直母しないときも数時間置きに搾乳して」とか、色んなところからそういう情報が入ってきます。

 

そうすると、どうなるか…ただでさえ数時間おきに起きる赤ちゃん。数時間って、4~5時間とかじゃない、2時間おき位ですよ。そのたびに、まずは母乳トライ。そこそこ時間かかる。やっぱり出ないから、ミルクを準備して、あげる。哺乳瓶洗う。寝る。といっても、赤ちゃんの様子が気になって、うつらうつらするかどうか位。1時間くらいしたら、もう赤ちゃん泣き出す。また母乳トライ。以下同文。

 

完全に睡眠不足。夫は交代するよ、ミルクあげるよ、と言ってくれるけど、この1回、ミルクを挟んだら、私の脳がもう勘違いして母乳を作る量が減って、このまま出なくなっちゃうかもしれない。「やっぱ、いい。次も私やってみる。」

 

実母が「赤ちゃんお腹空いてるんじゃない?ミルクもっとあげたら?」というと、強烈に腹が立つ。ミルクでお腹いっぱいになっちゃったら、がんばって飲んでくれないじゃない。そしたら、もう作られなくなっちゃうかもしれない。「いいの!初めは頻繁にあげて、作られる量を増やしたほうがいいって、言われた!」

 

…3人目の乳児期が終わりに近づいてきた今、冷静に思うと、もはや宗教じみてる。妄信。

そんなの、お母さんの心身の健康が、赤ちゃんが健やかに育つために一番大事なことなのに。赤ちゃんにいい母乳をあげようとして、お母さんが追い詰められて、心身ともにボロボロになるって、本末転倒すぎる。

 

これが、なかなか手強い宗教なんですよね。なんか勝手に入信しちゃいますからね。私なんて、2回痛い目見たのに、3人目でもちょっと入信しかけましたもん。

 

そんな人の、耳に届くか分からないけど…。

「ほんとに、ほんとに、一番大事なのは、ママの心身を守ること!ミルクで元気に育ってる人、いっぱいいる!!母乳で育たなくたって、なんら問題ない!!!」

突然、失礼いたしました~。