娘がまだ保育園にも行ってなかった幼児期に、アンパンマンやおかあさんと一緒、みいつけた!、いないいないばあっ!、トーマス機関車などにどハマりしていた頃があった。
当時私が絵本の読み聞かせでうさこちゃんシリーズばかり娘に読んでいた影響からか、ミッフィーのアニメも好んで観るようになっていた。
ちなみに【うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん】は当時小さかった娘にとっては、かなり衝撃的な内容だったようで、人は亡くなったらどこへ行くの?とか。
ミッフィーが可哀想だとか、じいじばあばに亡くなって欲しくないとか、幼い言葉でいろいろな感想を言っていたっけな。
うさこちゃん(ミッフィー)シリーズは物語は淡々としているのに、結構奥が深いと思う。
そんな娘に対して母がDVDに撮り溜めていたミッフィーのアニメをダビングしてくれて、数枚渡してくれたことがあった。
母の好意に感謝して家でよく観せていた。
だが、夫が何を思ったのか頼んでもないのに、ある日突然、ミッフィーのDVDセットの全シリーズを大人買いしてきて私は唖然とした……。
これを娘に観せてほしいとか笑顔で言ってくる。
なんでいつも相談もなく勝手に買ってくるのか、ほんま理解不能。
ムカつき通り越したわ、当時。
別に母がダビングして渡してくれているんだから、それで良いじゃないか。
とは思ったものの、買ってしまったものは仕方ないと、家でも車内でも夫の買ったミッフィーのDVDをかなり観せていた。
その影響もあるし、私がミッフィー好きなので、今も我が家にはミッフィーグッズがいろいろと残っている。
私の干支がうさぎなので、ミッフィーに対しても愛着があるんよね…。
(夫もうさぎ年だから、ミッフィーのDVD一式を購入したんかな…?)
そして娘は、保育園に入学して以降ミッフィーから完全に卒業してしまった。
あんなにのめり込んでいたアンパンマンもトーマス機関車もワンワンもコッシーもあつこお姉さんも完全に卒業してしまった。
それはそれで哀しい…。
保育園の頃はプリキュア全盛期やったもんな。
(そのプリキュアも小学校入学と同時に完全に卒業しちゃうんだけれども)
ミッフィーから卒業したなら、夫が勝手に大人買いしたミッフィーシリーズのDVDは無用の長物。
保育園卒業と同時にさっさと売り払ってやろうとしていたら、なぜか夫が待った!をかけてきた。
「これは娘が興味を持った物だから、売らないでずっと手元に置いておこうよ」
とか、わけわからんことを言ってくる。
なぜだ…。
その理屈でいけば、娘が興味を持った物は永久的に取り置いて不用品が家に溢れかえることになるということじゃないか?
断捨離なんて出来ずにゴミ屋敷まっしぐらやんか??
収納には限りがあるというのに、娘が卒業したといっている物を後生大事に持っていて一体なんになるんだか。
夫の思考がほんま分からん。
でも、夫のわけわからん行為や思考はもしかして土地の風習なんかもしれんとは思う。
嫁いできて未だに理解出来んのんだが、身内の誰かが無くなると、亡くなった人が着ていた服を形見分けとして貰い、それをずっと手元に取り置いておくという…。
着もしない服が延々とクローゼットに居座るわけだよ。
私からすれば、収納に邪魔でしかない物。
しかも夫が貰い受けたのは革ジャンで、とにかく場所を取る。
でも、夫は故人の形見分けで貰った大事な物。
だから処分するなんて考えは毛頭無いんやろうな。
形見分けで服なんて変わっとるな…としか言いようのない、謎な風習に包まれとる桃太郎県桃太郎市南の辺境地やもんな。
いろいろと提案したものの、夫の意見を覆すことが出来んかったんだが、娘はもう小学3年生。
ミッフィーにまるで興味無し。
夫に提案したら「取り置いておこう」としか返って来ないので、娘に直に尋ねてみたらば。
「観ない!いらない!」との返事だったので。
長らく収納棚に居座っていたミッフィーシリーズのDVDをようやく手放すことが出来たんよ。
まさに昨日にな。
ほんま快感この上ない。
事後承諾で夫に報告したら、あの頃の威勢はどこへやら。
娘が承諾したならと静かな対応やったわ。
ちなみにミッフィーのDVDは絵本よりも高額で売れました。
つか。
勝手に断りもなくミッフィーのDVD一式を買ってくんなっての!