就任後初の定例記者会見に臨んだ静岡県の鈴木康友知事=11日午後、静岡県庁(青山博美撮影)

就任後初の定例記者会見に臨んだ静岡県の鈴木康友知事=11日午後、静岡県庁(青山博美撮影)© 産経新聞

静岡県の鈴木康友知事は11日、就任後初となる定例記者会見に臨んだ。

会見ではリニア中央新幹線静岡工区の着工問題について問われ「(国土交通相やJR東海社長ら)キーマンとコミュニケーションを深めることが重要だ」とし、建設に向けては「スピード感をもって現実的な課題解決策を探る」と述べた。

ただ、進め方については「特に変更はない」とし、「(大井川の)水や(南アルプスの)環境を保全するという静岡県の立場を説明していく」との考えを改めて強調した。

東海道新幹線に静岡空港駅を設置する構想については「拙速に進める話ではなく、長期的な課題。沿線市町やJR東海とも丁寧に議論を進めていきたい」と述べた。

浜松市内に建設が計画されている新たな県営野球場に関しては「6月の県議会で説明するが、決定は急がず、浜松市や(進出を検討する)民間企業の意見も聞きながら議論を続ける」との考えを示した。