沖縄県の玉城デニー知事は18日の定例記者会見で、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で昨年、中国海警局の船が計352日確認されたことを受け、「わが国の領土・領海を侵害しかねない行為が頻繁に起こっている」と述べ、「県民に不安を与え、日中の友好関係に影を落とすものだ」と憂慮した。

中国公船による接続水域への航行は令和2年以降4年連続で年間300日を超え、昨年は平成24年の尖閣国有化以降で過去最多を更新。中国側は公船の「常駐化」を進めている。昨年3月には領海に侵入した中国公船4隻が日本漁船の動きに合わせるように航行。領海侵入時間は過去最長の80時間36分に上った。