【109】マグナ・カルタ(Magna Carta)

 

“Japan’s Double Standard on Freedoms and Rule of Law”

THE DIPLOMAT April20,2016

 

 「THE DIPLOMAT」の記事に笑撃を受けています。なにしろ日本政府はマスコミの言論を統制しているそうですから(笑)

日曜日の某英語番組でマグナ・カルタについて取り上げていました。1215年にイギリスの貴族たちが国王ジョンに認めさせた文書で、「大憲章」と訳されることもあります。国王権力に一定の制限を加えたので、イギリスの憲法秩序の一翼を担っています。

 このマグナ・カルタにおいて定められたもので、21世紀の現代においても重要な役割を果たしているのが「適正手続きの原則(due process)」です。国王(権力)は私人を勝手に逮捕・拘留してはいけないのです。私人の自由を奪う場合、①法律違反があり、②公の裁判を経ていなければなりませんし、③犯した罪と刑罰のつり合いがとれていなければなりません。つまり、共産党に反対しそうだという理由で拘束してはいけませんし、裁判(弁明の機会)なしには刑務所に送ってはいけませんし、政府に抗議しただけで死刑にしてはいけません。

 日本では政府批判をしたマスコミが逮捕されたという話は聞きません。他方、チャイナでは政府批判をした人の行方は杳として知れません。どちらが「適正手続き」に則っているかは一目瞭然だと思うのですが(笑)