この先生なら | mikeneko ~先天性股関節脱臼の治療記録と日々のこと~

mikeneko ~先天性股関節脱臼の治療記録と日々のこと~

先天性股関節脱臼の治療記録と日々のことをのんびりつづっています。
股関節脱臼治療のため、もうすぐ入院・牽引生活が始まります。

セカンドオピニオンを求めて行った病院は

整形外科だけでいくつも診察室がある病院でした。

広い待合室に、たくさんの患者さん。(お年寄りが多いかも)


10時半の予約だったけど、途中、小児整形の

診察が1時間ほど遅れている と放送がかかりました。


それまでに、ネットでいろいろと調べて、

先天性股関節脱臼についての知識も少し増えていました。

亜脱臼と完全脱臼があり、多くは亜脱臼で、その場合、

日常生活を気をつけたり、リーメンビューゲルという装具を

つければ治ることが多いらしい。

完全脱臼で重症の場合は、治療も長引いて大変らしい。


パパも私も、この1カ月、亜脱臼でありますようにと

心のどこかで思っていました。


いよいよリーちゃんの番。診察室に入ると

とっても気さくで、優しそうな先生が迎えてくれました。

こちらの話を「ウン、ウン、ホー」と聞いて下さって、

さっそく診察。オムツをとって超音波(エコー)で診てくれます。


「お母さん、完全脱臼です。

これは治療をしないと治らない脱臼です。

でも、必ず治ります。」と、先生。


さらに触診しながら、

「この子の脱臼は、非常にわからりづらい。

開いたときにかすかに感じるだけ。

よく見つかりましたね。」と。


こちらの病院で治療する場合、1か月入院して牽引し

その後ギプスかリーメンビューゲルで退院、

その後、3カ月装具をつけるという流れだそうです。

ただ、こども病院でないので設備も整ってなく、

24時間付き添いが必要となり、

入院生活はとても大変だと教えて下さいました。


娘がもう一人いる我が家では家に残された家族の

問題もあり、夜家に帰れるこども病院で入院治療する

という選択もありますよと付け加えて下さいました。


「この子の場合、手で整復できますよ。できるんだけど、

骨頭壊死が起こる可能性がある。それを避けるためには

牽引が有効なんです。」


「どちらにせよ、治療は生後3カ月を過ぎてから行うので、

次回の診察時に決めればいいですよ。こども病院を希望

するならそのとき紹介状を書きます。」と言って下さいました。

予約はちょうど3カ月になる日に入れてくれました。


次の診察までは、抱っこするときだけママと赤ちゃんの

お腹が向い合せになるように気をつけて、あとは

普通に過ごしていいそうです。


オムツを重ねるのは意味がなく、むしろ、足の自由な動き

(赤ちゃんにとってこれが大切!)を制限してしまう可能性が

あるので、止めた方がいいそうです。


一度会ったことがある方ならわかると思うけど、

とにかく、温かくて懐が深くて、「大丈夫」と言って下さる先生。


完全脱臼だったけれど、

入院が必要と言われたけれど、

この先生なら娘に最善の方法で治してくれるに違いない。

この先生にお願いしよう、と決めました。