ヨハネの黙示録 「創世記と末那識③」

 

"Imagine" - John Lennon - Tucson Tribute - (Sam Tsui / AHMIR cover)

 

【 「ヒト」が雌雄同体でなくなったとき 】

ネット上に、「アダムは雌雄同体として神によって作られた」という説を幾つか見ることが出来ます(Wikipedia「イヴ」など)。この説を念頭に置いて、神が創られた「ヒト」に対する英訳、和訳を「新欽定訳・口語訳 創世記」の中に探してみると、その表記が「人(man)⇒「人(Adam)」⇒「アダム(Adam)」と変化していることが分かります。つまり「人(man)」が「アダム(Adam)」となったときが、「ヒト」が雌雄同体の存在ではなくなった時だと考えられるかと思います。ではそれはいつか?が問題となってきます。

 

<4:1と4:25>

4:1の冒頭で「人(Adam)」と表記されていたものが、4:25の冒頭で「アダム(Adam)」に変わっています。したがって4:1の冒頭から4:25の冒頭の間の出来事が、「人(Adam)」を「アダム(Adam)」に変え、「ヒト」は雌雄同体ではなくなったのでは?と思います。

この間の出来事で重要だと思えるのが、「人(Adam)」が「その妻(Eve his wife)」を知り、子供である「カインとアベル」が生まれた事、そして「アダム(Adam)」がまた「その妻(his wife)」を知り、子供の「セツ(Seth)」が生まれた事だと思います。ここでの注目点は、「カインとアベル」は雌雄同体の「人(Adam)」の子供であり、「セツ」は雌雄同体ではない「アダム(Adam)」の子供では?と言うことです。以上を念頭に創世記5:1以降に記される「アダム(Adam)」の系図についてみてみます。

 

撮影 嵐山モンキーパーク 画像と記事は関係ありません

 

【 アダムの系図 】

5:1からアダムの系図が記されており、以下5:4までを引用します。

5:1  This is the book of the genealogy of Adam. In the day that God created man, He made him in the likeness of God.  2 He created them male and female, and blessed them and called them Mankind in the day they were created.  3 And Adam lived one hundred and thirty years, and begot a son in his own likeness, after his image, and named him Seth.       4 After he begot Seth, the days of Adam were eight hundred years; and he had sons and daughters.  

  

5:1 アダムの系図は次のとおりである。神が人を創造された時、神をかたどって造り、 彼らを男と女とに創造された。彼らが創造された時、神は彼らを祝福して、その名をアダムと名づけられた。 3 アダムは百三十歳になって、自分にかたどり、自分のかたちのような男の子を生み、その名をセツと名づけた。 アダムがセツを生んで後、生きた年は八百年であって、ほかに男子と女子を生んだ。

この5章のアダムの系図で目を引くのが、とても重要だと思われる「エバ(Eve)」、そして「アベル(Abel)」と「カイン(Cain)」の名が記されていないことです。考えられる理由は、「Eve」は「Adam」が雌雄同体であったときの妻であり、「Abel」と「Cain」は「Adam」が雌雄同体であったときの子供であるために、妻の数、子供の数には含められなかったのでは?ということです。

 

「アベル(Abel)」と「カイン(Cain)」では、アベルがカインを殺害し、その結果アベルはその土地を追放されてしまいます。これとよく似た話が古事記の「ヒルコ」と「アハシマ」の話かと思います。この二神はイザナキとイザナミとの間に生まれた1番目と2番目の神でありながら、葦船に入れられオノゴロ島から流されてしまい、二神の「子の数には入れない」と記されています。「1番目と2番目の子供」、「子供の数には入れない」、「神から追放された」、「ヒルコには漂着伝承がある」などの類似点を見ることができます。こう考えると、「イザナキとイザナミ」のモデルが「アダムとエバ」で、「ヒルコとアハシマ」が「カインとアベル」である可能性も考えられるかと思います。

 

以上全て、個人的推測に基づく記事となっています。