ドラマなんかを見ていると、
危篤=みんなが駆けつける
みたいなイメージがあるけれど、あながちそうでもないんじゃないかと最近は思います。
実際私自身、父が危篤になっても誰にも知らせなかったもの。
もちろんそれは、親しいみなさんがすでにお見舞いにいらしてくださった上で、
”心の準備”をなさってくださっていたせいもあるけれど、
正直介護者にしたら、元々の看病で疲れているところにもってきて病院での缶詰状態。
心労・疲労・寝不足に加えて葬儀の段取りを考えたりと自分自身がクッタクタ。
特にうちは母と私だけの家族葬にしようと思っていたので、
なんなら死亡の連絡さえすべてが終わってからの事後報告にしたかったくらいです。
(さすがに実際は連絡しましたけど)
そして今回、叔母から叔父の重篤の知らせがあった際、
「最後に一目お会いすることはできますか?」と伝えてみたけれど、
やはり叔母も同じ気持ちだったようで歯切れの悪い返事が返って来ました。
そもそもその連絡だって、
「お父さん(叔父)はハハヨさん(母)の保証人になっているから、
入院先の病院になにかご迷惑をかけちゃいけないと思って」
という理由で”猫LOVEちゃんにだけ”と念を押してのお知らせ。
ゆえに、私も勝手に従姉達に知らせることは控えています。
自分がその立場になったことがあるからこそ叔母の気持ちが理解できる。
体験は貴重ですね。
きっと介護をなさったことのない方は、
「連絡もくれないなんて」とか「最後に会いたかったのに」などと思ってしまうのかも知れません。
親孝行は、”親が生きているうち” ではなく ”親が元気なうち” に。
そして大切な人とは、
”最期を看取る” ではなく ”元気なうちに会っておく” ことが大切なんだな~と思いました。