先日、流氷旅行へ行って思ったこと。
在宅介護をしていた時はどこかに出掛けて息抜きしても、帰路につくにつれ、
「あ~あ、夢の時間も終っちゃったな。またあの生活が始まるのか」 とドンヨリでした![]()
要介護者にショートへ行ってもらい、ストレスという名のコップの水を空にしたとて、
要介護者が帰宅すれば、コップの水が溢れ返るのなんて一瞬です。
まだ認知症が軽い内は水もジワジワとしか増えないし、溢れる前に捨てられるかも知れない。
でも、溢れてばかりの生活になったのならば、それはもう在宅生活は無理のサインだと思います。
だって、今の私はどこかに出掛けても心から気持ちよく帰って来れている。
朝早くから出掛けたり、気分次第にブラブラして真夜中に帰るなんてこと、ショートの時はできなかった。
それとは逆に、「早めに帰って自宅でゆっくりしよ
」と思う時さえあるほどで、
旅行先でも自宅でも充実した時間が過ごせています。
もう、あの頃とは気持ちが180度変わっちゃったんですよね。
自宅が汚れない、臭わないって本当に最高です。
あの頃の我が家は、いつ何時粗相をされてもいいように雑然としていました。
居心地のいい空間なんかじゃなかった。
母が少しでも喜んでくれるように、動物やキャラクターの写真をあちこちに貼り、
壁や戸棚はデイケアの工作品で埋め尽くされる有様。
まるで、「あらー幼稚園のお子さんでもいらっしゃるんですかー?」みたいな。
「スタイリッシュ?は?なんですかソレ」 ですよ。
確かにショートステイは有難い。
でも、所詮ショートなんです。ただの繋ぎ。
私にとって、グループホームや入院先は想像以上に安息を与えてくれました。
もちろん大切な親ですから頑張る期間は必要です。
でも、見極めるタイミングも必要。
きっとこれからは今まで以上に順番待ちが長くなり、料金もどんどん上がってくるでしょう。
どうか現在、在宅で介護をされている皆さんには、今一度ご自身を大切にしてほしいです。
グループホームは決して姥捨て山なんかじゃない。
長い目で見れば、要介護者にとっても安息の場であると私は思います。