180度違う気持ち | こんな娘でごめんなさい

こんな娘でごめんなさい

            

末期癌の父を看取った後は、認知症の母の在宅介護を5年。
現在母は脳出血で入院中で、このまま病院で暮らすことになりそうです。
私自身も遅れてやってきた介護ダメージと戦いながら、日々新しい人生の準備中~。

 

先日、流氷旅行へ行って思ったこと。

 

 

 

在宅介護をしていた時はどこかに出掛けて息抜きしても、帰路につくにつれ、

 

「あ~あ、夢の時間も終っちゃったな。またあの生活が始まるのか」 とドンヨリでしたショボーン

 

 

要介護者にショートへ行ってもらい、ストレスという名のコップの水を空にしたとて、

 

要介護者が帰宅すれば、コップの水が溢れ返るのなんて一瞬です。

 

まだ認知症が軽い内は水もジワジワとしか増えないし、溢れる前に捨てられるかも知れない。

 

でも、溢れてばかりの生活になったのならば、それはもう在宅生活は無理のサインだと思います。

 

 

だって、今の私はどこかに出掛けても心から気持ちよく帰って来れている。

 

朝早くから出掛けたり、気分次第にブラブラして真夜中に帰るなんてこと、ショートの時はできなかった。

 

それとは逆に、「早めに帰って自宅でゆっくりしよルンルン」と思う時さえあるほどで、

 

旅行先でも自宅でも充実した時間が過ごせています。

 

 

 

もう、あの頃とは気持ちが180度変わっちゃったんですよね。

 

 

 

自宅が汚れない、臭わないって本当に最高です。

 

あの頃の我が家は、いつ何時粗相をされてもいいように雑然としていました。

 

居心地のいい空間なんかじゃなかった。

 

母が少しでも喜んでくれるように、動物やキャラクターの写真をあちこちに貼り、

 

壁や戸棚はデイケアの工作品で埋め尽くされる有様。

 

 

まるで、「あらー幼稚園のお子さんでもいらっしゃるんですかー?」みたいな。

 

 

「スタイリッシュ?は?なんですかソレ」 ですよ。

 

 

 

確かにショートステイは有難い。

 

でも、所詮ショートなんです。ただの繋ぎ。

 

私にとって、グループホームや入院先は想像以上に安息を与えてくれました。

 

 

もちろん大切な親ですから頑張る期間は必要です。

 

でも、見極めるタイミングも必要。

 

きっとこれからは今まで以上に順番待ちが長くなり、料金もどんどん上がってくるでしょう。

 

 

どうか現在、在宅で介護をされている皆さんには、今一度ご自身を大切にしてほしいです。

 

グループホームは決して姥捨て山なんかじゃない。

 

長い目で見れば、要介護者にとっても安息の場であると私は思います。