叔父との再会 | こんな娘でごめんなさい

こんな娘でごめんなさい

            

末期癌の父を看取った後は、認知症の母の在宅介護を5年。
現在母は脳出血で入院中で、このまま病院で暮らすことになりそうです。
私自身も遅れてやってきた介護ダメージと戦いながら、日々新しい人生の準備中~。

 

本日、叔父が母に会いに来てくれましたおねがい

 

 

本当は叔父の方が癌を患ったり、肺炎で入退院を繰り返したりと大変なのに・・・

 

”兄妹の中で残された2人だから”という思いが強いんでしょうね。

 

毎回「これが最後かも知れないから」と言っては会いに来てくれます。

 

 

おかげさまで我が家で談笑した後、

 

叔父の親友が料理長さんをしている中華レストランでお食事をして、

 

楽しい時間を過ごす事ができましたルンルン

 

 

 

うふふ。叔父がスポンサーの時だけ食べられるフカヒレの姿煮sei

 

 
 
 
 

 

でも実は、この幸せは紙一重だったんです。

 

というのも、昨日の夕方から母が突然のご乱心。

 

 

母の説明がめちゃくちゃなのでよくわからないのですが、

 

とにかくデイケアでなにかをやらかしたらしく、その相手に謝りに行きたいの一点張り。

 

たまたま昨日は送迎バスの添乗が婦長さんで、

 

送りしなに「お変わりなく過ごされましたよパンダ」と言ってくれたので、

 

おそらく母が1人で気にして騒いでいるのだろうと解釈した私は、

 

 

お母さん よくわからないけど、もう済んだ事だから蒸し返さない方がいいよ。

    婦長さんもなにも言ってなかったから気にしなくても大丈夫。

 

と、なだめ、

 

母も一旦は納得してくれたのですが、

 

その後、お風呂に入りながらまたいろいろと考えたらしく、

 

裸でお風呂から出てきて、前をタオルで隠した姿で外へ行こうとしたのですアセアセ

 

 

 

ご乱心にもほどがあるガーン

 

 

 

母はひたすら、

 

「私、ちょっとあそこに行って来る」 

 

心の声(あそこってどこよ?)

 

「とにかく行く」 

 

心の声(相手の迷惑も考えろや)

 

「だって私、悪いことをしたんだもの」 

 

心の声(だからなにをしたのか言えっ)

 

を繰り返すばかり。

 

 

どう説得していいか迷いましたが、私の口から出たのは、

 

 

お母さん あのさ、お母さんの気持ちはわかるけど、果たして相手がどう思ってるかだよね

 

多分さ、忘れてるような気がするし、

 

覚えていたとしても、その人はその人なりに気持ちの整理をしてるんじゃない?

 

そんなところにお母さんがそんな興奮状態で行ったら、相手は逆に混乱するかもよ?

 

とにかくさ、相手が誰で、なにがあったかもわからないけど、もう済んだ事なんだよね

 

済んだ事を蒸し返しても解決するどころか、二次災害が起こるかもよ?

 

それよりさ、明日会いに来てくれる叔父さんのことを考えた方がよっぽどいいと思う

 

叔父さんはあんなボロボロの体で会いに来てくれるんだよ?

 

なのに今、お風呂上がりのお母さんが外に行ったらどうなると思う?

 

風邪が悪化したら叔父さんにうつるよ?

 

叔父さんなんて弱ってて免疫力もないんだし、そもそも肺炎を繰り返してる人なんだから

 

今お母さんがすべきことは、叔父さんと万全の体調で会うことなんじゃない?

 

笑顔でおしゃべりして、食事を美味しくモリモリ食べて、叔父さんを安心させてあげなきゃ

 

 

 

と、いう言葉でした。

 

 

すると、まさかの母のハートに届いたようで、それからは一切大人しくなった母。

 

その後は、少しづつ落ち着いたようで、晩ご飯を食べるころには、

 

「危なかったわ~」「危機一髪だったわね」「行かなくてよかった」

 

と、母なりにきちんと納得したようでした。

 

 

 

ふー助かったチュー

 

 

 

なんだか今回のご乱心は、ある意味私が神様に試されたような気がします。

 

だって、2週間前に叔父から訪問の連絡を受けた時、

 

「お母さんは会えそうかい?」と聞かれて、

 

「今の段階で確約はできないけど、そうなるように私が責任を持って調整します」

 

って言っちゃったんだもの。

 

これで、母のご乱心を頭ごなしに否定して関係が決裂していたら・・・

 

それが私の正直な介護結果になっていたと思います。

 

 

世の中、人生の分かれ道がどこにあるかなんて本当にわからないものですね。

 

今回だって紙一重ですもん。

 

 

母がきちんと私の言葉を理解してくれてよかった。

 

叔父からの信用を失わなくてよかった。

 

そしてなにより、叔父に悲しい思いをさせずに済んでよかった。

 

 

 

つくづくホッとしています爆  笑