季節のせいか、母はため息ばかりをつき、
「体が辛いから」とデイケアをしばらく休む宣言。
そこまでは私も許容範囲でした。
ただ問題なのは、当分はびっちり母と顔を付き合わせて生活するということ。
中でもダントツで苦痛なのが食事の支度。
あ、作るのは全然嫌じゃないんですよ。
むしろ母が、私の作ったものを拒否するのが問題なのです。



(30分後、冷蔵庫をあさり始める母)



こんな感じの繰返しでした。
一応冷蔵庫の中身を確認しながら若干の補充はしてましたが、
選り取り緑の状態からはほど遠い。
それでも私だってそこまで拒絶されたらもうどうしていいかわからず、
「必要になったらなにか言ってくるだろう」
と放置するしかありませんでした。
そして早くも3日目に母が言ってきましたよ。

(私に言わなくてもお財布は母の引き出しに入っているし、デイケア用のバッグにも数千円は入っているのですが、それもわからなくなっているようです)








あのね、私は意地悪で冷蔵庫の中を少な目にしてるわけじゃないんだよ?
お母さんがいらないっていうから作るに作れないし、


いいからお金、くれるの?くれないの?


そう言って私は2階へ逃げました。
意地悪でお金をあげなかった訳じゃなく、母が1人で買い物に行くのは危険だったから
ただし、母の発言がかなりムカついたのは確かです
すると、母は意地になって2階に上がって来ました。
私の部屋の前で、

ちょうだいよぉ~ちょうだいよぉ~
ぐわ~気持ち悪いっ

よくドラマなんかでボケた老人が、
「○○ちょうだいよぉ~、おくれよぉ~」
みたいにすがってるシーンがありますがまさにそれ!
そこからの口論は同じ事の堂々めぐり。
当然母の脳内は壊れに壊れてますから、言った言わないでさらに口論。
書かなくても想像がつきますよね?
もう、ここまで来たら
ケアマネさん、助けて~

ですよ。
母はヤバイと思ったのか、
「どうして他人を巻き込むの?」 としきりに言ってましたけど、
こっちはもう半狂乱ですからね。
「うっせ~ババァ、黙れ
」 とか、

「こっちはもう精神が崩壊してんだよっ
」 とか、

怒鳴り続けてましたよ。
今思えばこの発狂があったから、母も
「あれじゃあ、精神病院に入院しても不思議じゃないわ」
と思ったのかもw
ふ~少し頭が落ち着いてきたのでやっと書けたわ。
ほんとに小さなことなんですけどね。
記憶障害で何度も同じことを言うのは我慢できるし、
下の始末も仕方がないと思うから腹は立たない。
だけど、母のためにできる限りの事をしても報われず、
逆に拒絶されるのだけは我慢がなりません。
まだまだ「やってやってる」という気持ちが強いんでしょうね。
母が認知症だとわかっていながらわかっていない。
多分、どっちが悪い訳でもないんですよね。
家族介護にとって永遠のテーマだと思います
