嘘のようなホントの話 | こんな娘でごめんなさい

こんな娘でごめんなさい

            

末期癌の父を看取った後は、認知症の母の在宅介護を5年。
現在母は脳出血で入院中で、このまま病院で暮らすことになりそうです。
私自身も遅れてやってきた介護ダメージと戦いながら、日々新しい人生の準備中~。

 

 

 

本日18:30ころ、自室にいましたら、1階にいる母から呼ばれまして。

 

何事かと思ったら・・・

 

 

 

「庭で草むしりをしてたら、耳に虫が入ったーーえーん

 

 

 

と。。。

 

 

 

え、虫って耳に入るの?

 

初めて聞いたんですけど。

 

 

 

とりあえず、膝枕で耳の穴を見てみるも虫は見当たらない。

 

でも、母は、

 

「あ!今!いま、カサカサって動いたっ!」

 

「あれ?静かになった」

 

「あーーーーーやっぱりいるっ!」

 

と、大絶叫。

 

 

最初は認知症特有の幻聴かとも思ったけど、

 

どうやら本当にいるらしい。

 

 

さらに懐中電灯で照らしてみたけどやはり見えず。

 

 

 

まいったなー。

 

ったく、この人はどうして毎回毎回土曜の夕方に体調不良を訴えるわけ?

 

せめて、あと2時間早ければ診察してもらえる耳鼻科もあったのに。。。

 

 

とりあえず、素人が勝手に処置して耳が聞こえなくなっても困るのでネットで検索。

 

 

うわ、耳に虫が入る事例って結構あるらしいアセアセ

 

 

んん~みたところ、

 

「重力にまかせて自然に脱出してもらう」

 

というのが1番安全っぽい。

 

 

早速、虫が入った方の耳を下向きにして寝てみるも効果なし。

 

 

 

仕方ない。救急センターに聞いてみるか。

 

結果は、

 

「医師が内科医だし、耳鼻科の器具もないので、診ることは診るけど解決できない場合もある。

 

 危険と判断した時のみ、急きょ別の病院を紹介します」

 

とのこと。

 

 

 

だよね~ショボーン

 

 

 

私はもちろんダメ元で行った方がいいと思ったけど無理強いはよくないので、

 

母にどうしたいか聞いてみると、迷わず「行くっ!」と。

 

じゃあ、善は急げだ。

 

私の車で出発~車

 

 

救急センターまでは車で10分。

 

 

道中、2分置きくらいに、

 

 

お母さん 「まだ、いる?(虫が)」

 

おばあちゃん 「いるっ!」

 

 

の、確認を繰り返しつつ救急センターに到着。

 

 

 

母を待ち合いイスに案内してから、私は受付で問診票に記入。

 

「念の為、お熱を計ってください」と体温計を渡され、

 

母のところへ行くと、虫が入った方の耳を手でおさえてる。

 

 

 

な、なぜっ???

 

 

 

お母さん 体温を計ってくれる?

 

おばあちゃん 片手がふさがってるからできない

 

お母さん え、ね・・・ねぇ なんで耳を手でおさえてんの?

 

おばあちゃん 虫が逃げたら困るから!

 

 

・・・

 

逃げたらむしろ解決じゃないのか???(心の声)

 

 

お母さん じゃあ、逃げたらわかるように私が見張ってるから体温を計って

 

おばあちゃん わかった  

 

 

 

と、母が耳から手を話した瞬間、

 

 

 

 

ヒラヒラヒラ~ちょうちょ

 

 

 

と、まるで蝶が飛ぶように・・、

 

 

 

 

 

 

 

コバエ が飛び去ったw

 

 

 

 

 

 

 

もうね、なんの演出?ってくらい絶妙のタイミングだった。

 

あんなに美しく飛ぶコバエを私は見た事がないっ。

 

 

 

そんな訳で、受付のお姉さんから保険証を返していただき、

 

1円も払うことなく撤収となりましたとさっw

 

 

母はキツネにつままれたような顔をしながらも、

 

ひたすら私に謝罪とお礼を繰り返しました。

 

ふっふっふ、有難味がわかったかニヤリ

 

 

でも、これ多分、ホントに神様からの警告だと思います。

 

母は普段、夜になっても真っ暗な部屋でテレビの灯りを頼りに生活したり、

 

今日もそうだけど、暗くなっても庭から上がらないんですよね。

 

何度「転んだら危ないよ」って注意しても無視。

 

だから神様がお仕置きをしたんでしょうね。

 

 

 

 

 

神様、感謝ラブ

 

 

 

 

母が今後どれだけ態度を改めてくれるかはわかりませんが、

 

相変わらずだったら、もっと大きなお仕置きが待っていることでしょう。

 

 

まずは、大事にいたらなくてよかったです流れ星