裁判は無事に終わったけど、
母も私も想像以上に疲れていたみたい。
お互いを思いやっているようでいて、
ふと不用意な言葉が出てしまう。
そして、緊張の糸がプツンと切れた事で、
無意識に甘えもでる。
裁判が終わればすべて楽になれるだろうなんて簡単に考えてたけど、
相手が認知症ではなかなかうまく噛み合わない。
想像以上に噛み合わない。
元々認知症の症状が進んでいるせいもあると思う。
それでも、お互いにきちんと謝ることができているし、
お互いが、
「謝ったりしてくれなくてもわかってるから大丈夫」
という言葉を口にできている。
だけどやっぱり「謝ってくれた」という行動は、
素直に嬉しいし必要だとも思う。
「あぁ、まだなんとか大丈夫だなぁ」と安心する自分がいる。
約3年間続いた裁判だもの。
しかも1つの裁判が3年間ではなく、
・弁護士の叔父が仲介に入っての遺産分割(決裂)
・遺産分割調停(決裂)
・遺産分割審判(条件付きで解決)
・親族間紛争調停(取下げ)
・成年後見申立(却下)
・損害賠償請求(和解)
と、こんなにたくさんの紛争があったのだから、
そんな簡単に、
「はい、終わり~!はい、元通り~!」
なんて行く訳ないよね。
たくさんの戦地をまわってやっと帰還した兵士の気分。
目にみえない傷をたくさん抱えたままやっと終戦を迎えて帰宅できたんだもの。
イケメン先生が「包括的清算条項」を取り付けてくれなかったら、
戦争はまだまだ続いてたんですよね。
本当に感謝しかありません。
せっかく母と揃って帰還できたのだから、
お互いに傷を増やすのではなくて、一緒に治療していきたいと思います。
ふたりとも「謝る勇気」があるうちは絶対に大丈夫・・・
なはずwww