昨日の 「貧(ひん)の友は真(しん)の友」 に引き続き、
さだまさしトーク集で学んだこと。
それは、
「親孝行は親が元気なうちにすべし!」
ということ。
よく、「親が生きているうちに親孝行をしよう」というけれど、これは少し違うと思います。
生きているうち ではなく 元気なうち なのです。
我が家では、まさに「あの方」がそうでした。
両親の、
「こっちはみんな元気でやってるから、あなたの時間はあなたの為に使ってちょうだい」
という言葉を真に受けて、
車で1時間ちょいの場所に住んでいながら、実家にくる事は1度もなかった。
連休と言えば趣味の旅行三昧。
たまに両親にお土産を買ってきても、実家の最寄りのバス停までは来るけれど、
そこまで高齢の母親を呼びつけてお土産を渡し、
そのまま向かい側のバス停に渡ってトンボ帰りをするような人でした。
それが、父の末期ガンがわかった途端、焦ったかのように、
やれ、通院後にお食事だ!温泉だ!と、末期ガンの父を連れまわす始末。
なぜ通院後かというと、父の通院先があの方の居住地だったからです。
ただでさえ、自宅から片道1時間をかけて通院してヘトヘトな上に末期ガン患者ですよ。
抗がん剤の副作用で味覚障害も起きているのに。。。
父は毎回「体力がないから無理だ」と断るのですが、あの方は聞く耳を持ちませんでした。
ひどい時は「首に縄をつけてでも連れて行く」と。
かと言えば、父のガンはもうステージ4で、いつなにがあってもおかしくないというのに、
お正月はしっかり海外旅行で、両親にはおせちを送りつけておしまい。
それが親孝行だと本気で思っていたようです。
お正月だけでも実家に来て、父と一緒に過ごしたらどうかと思うのですが。。。
私は現在、認知症の母と一緒に暮らしています。
認知症の症状が強く出ている時は優しくしてあげられなかったりするし、
元々家庭の人間関係の事情で、母には一生忘れられない恨みもあります。
でも、母が「自宅で暮らしたい」ということを1番強く望んでいるので、
なんとかそれだけはできる限りかなえてあげる事が私にできる親孝行かなと思っています。
どうかみなさん、ご両親の体調に合わせた親孝行をしてあげてください。
自己満足ではなく、ご両親が喜ぶことをしてあげること。きっとそれが本当の親孝行です。