母のデイケア事情 | こんな娘でごめんなさい

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末期癌の父を看取った後は、認知症の母の在宅介護を5年。
現在母は脳出血で入院中で、このまま病院で暮らすことになりそうです。
私自身も遅れてやってきた介護ダメージと戦いながら、日々新しい人生の準備中~。

先日の土曜日、母がうかない顔だったので事情を聞いてみると・・・



ここ半月ほど前にデイケアに新しい男性利用者さん(母いわく通称:オッチャン)が加わったんだけど、


いつも自分の席につくなり、机に顔を伏せて寝てしまうそうだ。


人それぞれとは言え、一生懸命いろいろなプログラムにトライしている母としては、


非常に目障りで腹立たしいと。


他の人はどう思ってるか聞いてみると、


スタッフさんは上手にかわしてる感じだし、利用者さん達は母と同じ思いとの事。



それであれば、いざって時にはスタッフさんが諭すだろうし、


それを待てないほど辛いなら、オッチャンがいない時にでも、


こっそりとスタッフさんに相談してみたら?と話した。



それから、オッチャンは、多分本当に寝ている訳ではなくて、


空間から自分を守りたくて顔を伏せているだけかも知れないよ?と。


みんながみんな、お母さんのように自分で納得して通所している訳じゃなくて、


もしかしたら、本人の意思よりも家族の意向が強くて、半ば強引に通所しているのかも知れない。


そんな状況だったとしたら、顔を伏せて自分の殻を作ってしまうのも仕方がないのかも?


と ”もしかしたら” の事を話してみたら急に納得したようで、


『そうね。そうよね。来週からちょっと視点を変えてみるわ』 と少しだけ気が晴れたようだった。



とは言え、そう簡単にオッチャンの事は忘れられそうになかったので、


『じゃあ気分転換に内科でも行って来ようか。


本当は来週にでもと思ってたけど、行ける時に行っておくと楽だよ。


この時間なら朝のラッシュも終わってすいてるだろうし』


と提案すると、母も快諾して一緒に出掛けて来ました。



診察も、血圧・心拍共にバッチリの数値でGOODチョキ



そして今週の月曜日、気分新たにデイケアが始まった訳だけど、


週の始めからオッチャンは拒絶全開で、とうとう看護士のTさんが諭しに入り、


結局通所は打ち切りになってしまった模様。


『あらら。でも苦手な人が来なくなってよかったね。


 事情があるのかも知れないけど、そういう態度の人がいると悪影響だもん』


と母を励ましたけど、予想に反して母は複雑そう。



どうやら、オッチャンが来なくなった事実よりも、


”やる気のない者・態度の悪い者は追い出される”


と言う現実を目の当たりにして、”明日は我が身” という恐怖の方が大きかったみたい。


多分、あのデイケアが始まって以来の出来事だっただろうから、


スタッフさんも利用者さんも大きな衝撃だっただろうね~あせる


昨日あたりまでは母も挙動不審で、私も気が気じゃなかった。



でも、今日は満面の笑みで帰って来たから、少しづつみんなの傷は癒え始めたのかな。


オッチャンに限らず、これからだっていろんな人が入って来るだろうし、


今一緒に学んでる利用者さんだって、いつかは症状が進行して問題を起こすかも知れない。


なんだかんだ言って ”デイケア” だからね。


病人の集まりだもん。これからも悩みは尽きないだろうけど、うまく乗り越えなくちゃね♪♪