先日の土曜日、母がうかない顔だったので事情を聞いてみると・・・
ここ半月ほど前にデイケアに新しい男性利用者さん(母いわく通称:オッチャン)が加わったんだけど、
いつも自分の席につくなり、机に顔を伏せて寝てしまうそうだ。
人それぞれとは言え、一生懸命いろいろなプログラムにトライしている母としては、
非常に目障りで腹立たしいと。
他の人はどう思ってるか聞いてみると、
スタッフさんは上手にかわしてる感じだし、利用者さん達は母と同じ思いとの事。
それであれば、いざって時にはスタッフさんが諭すだろうし、
それを待てないほど辛いなら、オッチャンがいない時にでも、
こっそりとスタッフさんに相談してみたら?と話した。
それから、オッチャンは、多分本当に寝ている訳ではなくて、
空間から自分を守りたくて顔を伏せているだけかも知れないよ?と。
みんながみんな、お母さんのように自分で納得して通所している訳じゃなくて、
もしかしたら、本人の意思よりも家族の意向が強くて、半ば強引に通所しているのかも知れない。
そんな状況だったとしたら、顔を伏せて自分の殻を作ってしまうのも仕方がないのかも?
と ”もしかしたら” の事を話してみたら急に納得したようで、
『そうね。そうよね。来週からちょっと視点を変えてみるわ』 と少しだけ気が晴れたようだった。
とは言え、そう簡単にオッチャンの事は忘れられそうになかったので、
『じゃあ気分転換に内科でも行って来ようか。
本当は来週にでもと思ってたけど、行ける時に行っておくと楽だよ。
この時間なら朝のラッシュも終わってすいてるだろうし』
と提案すると、母も快諾して一緒に出掛けて来ました。
診察も、血圧・心拍共にバッチリの数値でGOOD
そして今週の月曜日、気分新たにデイケアが始まった訳だけど、
週の始めからオッチャンは拒絶全開で、とうとう看護士のTさんが諭しに入り、
結局通所は打ち切りになってしまった模様。
『あらら。でも苦手な人が来なくなってよかったね。
事情があるのかも知れないけど、そういう態度の人がいると悪影響だもん』
と母を励ましたけど、予想に反して母は複雑そう。
どうやら、オッチャンが来なくなった事実よりも、
”やる気のない者・態度の悪い者は追い出される”
と言う現実を目の当たりにして、”明日は我が身” という恐怖の方が大きかったみたい。
多分、あのデイケアが始まって以来の出来事だっただろうから、
スタッフさんも利用者さんも大きな衝撃だっただろうね~
昨日あたりまでは母も挙動不審で、私も気が気じゃなかった。
でも、今日は満面の笑みで帰って来たから、少しづつみんなの傷は癒え始めたのかな。
オッチャンに限らず、これからだっていろんな人が入って来るだろうし、
今一緒に学んでる利用者さんだって、いつかは症状が進行して問題を起こすかも知れない。
なんだかんだ言って ”デイケア” だからね。
病人の集まりだもん。これからも悩みは尽きないだろうけど、うまく乗り越えなくちゃね