『ただいま神様当番』
青山美智子
＜2020年7月発刊＞
～【内容】～
1番 水原咲良 （OL）
2番 松坂千帆 (小学生）
3番 新島直樹 （高校生）
4番 リチャード・ブランソン （大学非常勤講師）
5番 福永武志 (零細企業社長）
青山美智子さん 『お探しものは図書室まで』 で、
2021年の本屋大賞にノミネートされてる作家さんなのですが、
今回は、こちらの作品を読みました。
あらすじ 少し・・・ ある朝、目を覚ますと、腕に大きく「神様当番」の文字が！！！
そして、神様と名乗るおじいさんが、突然、目の前に現れます。
老人の神様と聞いて、頭の中で、イメージするのは、こんな感じですが、
見た目が、こんなわかりやすい神様ではなく、
現れた老人は、薄汚れた上下のジャージを着て、
ニカッと笑い、とても神様には見えない、
ひょこひょこ歩く老人なんです。(イメージ画像見つかりませんでした、笑）
神様と、信じてもらえないのを察してなのか、
「わし、神様」 と、一応、自己紹介したあと、
「お当番さん、わしを楽しませて～」
と、いろんなお願いをされることになるのですが、、、、
神様 のお願いを叶えないと
「神様当番」 腕の文字は消えません。
そんな、おちゃめな神様に振り回されるのですがーーーーーーー。
どれを読んでも
いい物語でした 印象に残った言葉を ほんの少しだけ一部抜粋します。
リア充を経験しようとする高校生の言葉、
「不完全な僕たちこそ、きっと完全体なんだ」
＜P187より抜粋＞
リチャード・ブランソンに登場する、ひかりさんの言葉、
「怒っているとか悲しいとか、
そういう気持ちは一番にしっかり伝えなきゃだめよ。
その後に ちゃんと笑うためにもね。」
＜P220より抜粋＞
初読み作家さんなのですが、
系統が、瀬尾まいこさんに ほんのり似てるのかなぁ？？？
ほんのりですが、笑
瀬尾さんのクセを取り除いた感じ （← わかりにくいｗ、笑）
この作品は、ドストライクに自分好みでした、笑
自分の「今」を変えるのは、
気づきと、一歩踏み出す勇気！
自分の本当に望んでいることや、大切なものに気付いていく感じが、
どの物語にもあって、そこが良かったです。
神様は、自分の中にいるって、よく言われますが。 
自分の本当の声みたいな感じですね。
自分をごまかさずに、周りに流されずに、
どう対処すれば、上手くいくのか？
そんな時は、自分の中にある本当の気持ちに
忠実に従って、生きていくことの大切さが伝わってきました。
逆に、自分が置かれた状況によっては、
今の自分に一番大切なことや、
自分の中にある本当の気持ちには、 なかなか気付けないこともあって、
そんな難しさも伝わってきました。
優しい気持ちになれる、
ほっこり癒される、
ホロっとくる、
元気になれる、
気付きがある、
感動できる、、、
そんな、すべてが詰まっていて、
とてもいい、読後感でした。
次回更新は26日（金）になります。
素敵な週末をお過ごしくださいませ～