2017年/邦/矢口史靖監督/小日向文世 深津絵里 泉澤祐希 葵わかな 大地康雄 柄本明

2026年2月14日 WOWOWシネマ


【あらすじ】

ある日唐突に、電力は使用できなくなった。電池も何故か使用不可、ガス水道も止まり、自動車までもが動かない。情報も届かず、人びとは途方に暮れた。

鈴木さん一家(小日向、深津、泉澤、葵)は、母方の祖父(柄本)が暮らす鹿児島へ疎開することにした。とは言うものの、飛行機も電車も動かない。自転車で向かうのであった。

カネは役に立たず、食べ物飲み物寝泊まりするのも一苦労。それでも何とか西へ向かい、岡山では養豚農家の田中さん(大地)に助けられHPを回復。しかし父が川で流され、母は足を骨折。絶体絶命の折、蒸気機関車に拾われた。果たして家族は、無事鹿児島に辿り着くことができるのか…!?


原因などなく、文明の停止した<もしも>を描いた良作。もっとも、本当にそんなことにでもなれば真っ先に暴力に支配され、か弱い文明人はあの程度では済まない群衆となり折り重なって死んでゆくであろう。矢口監督だから家族無事のソフトモードでまとまったが、それでも深津絵里が骨折して野良化した犬たちに襲われそうになるという展開は意外だった。そりゃそういうことも想定されるか。

百姓が強いように描かれてはいたが、奴らはモータリゼーションの奴隷なので意外と泣き言吐くの早いと思います。でも真っ先に没るのはきっと病院で、そう考えると残酷な設定ではある。敢えて描かれはしなかったが。

ともあれ、最後まで一気に楽しめました。ありがとうWOWOW。