11月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:4072
ナイス数:217

出雲のあやかしホテルに就職します(10) (双葉文庫)出雲のあやかしホテルに就職します(10) (双葉文庫)感想
のんびり読み進め、ようやく読了。人外のお客様に自ら関わっては振り回されるという形で、ホテルの面々は相変わらず忙しそう。でも、種族の壁を越えて結ばれた絆の強さを再確認させられた物語でした。冬緒と見初との関係に全く進展が見られないことを除けば、今回の事件もハッピーエンド?!を迎えたと言えるのかもしれません。でも、ラストに不穏な方が再登場したので、次巻では冒頭から波乱の予感。ゆるゆると楽しみながら次巻を手に取りたいと思います。
読了日:11月30日 著者:硝子町 玻璃
ドラゴンの塔 下巻 森の秘密ドラゴンの塔 下巻 森の秘密感想
人とは違う価値観をもった存在による、冷酷な大量虐殺だと思っていました。でも、読み終わってみると、全ての惨事の原因を作ったのは人間でした。「森」の女王が犯した罪は決して許されるものではないけれど、彼女をそこまで追い詰めた理由を考えると、どこか彼女を憎み切れない気持ちが残りました。今回は、闇の恐怖だけでなく、珍しくロマンス要素も織り込まれていて、YAに読ませても良いのかと思えるようなシーンもあって、ちょっぴりドキドキしました。ラストはフッと笑ってしまうような状況で締めくくられたので、一応はハッピーエンドかな♪
読了日:11月28日 著者:ナオミ・ノヴィク
ドラゴンの塔 上巻 魔女の娘ドラゴンの塔 上巻 魔女の娘感想
YA向けに書かれたファンタジーみたいなのですが、相変わらずの超ダークな世界が待ち受けていました。「闇の学校」で少し鍛えられたのか、気分が悪くなることはありませんでしたが、かなり気が滅入る設定であることは間違いありません。上巻を読み終わった時点で、どうやらドラゴンは悪い人では無さそう。でも、それ以外のお貴族様達は、魔物より質が悪いかもしれません。この状態から、果たして明るい未来を手にすることはできるのでしょうか。ドキドキしながら下巻へ進みたいと思います。
読了日:11月25日 著者:ナオミ・ノヴィク
追憶の烏追憶の烏感想
『楽園』を読んだ時、雪哉のあまりの変わりように衝撃を受けたのですが、本作を読んで納得しました。確かに、雪哉の在り方は、奈月彦が望む臣下とは異なっていたかもしれない。でも、だからといってこんな風に切り捨てられて良いほどの浅い関係ではなかったはず。茂丸を失ったことで均衡を失っていた雪哉の「心」は、奈月彦が示した「拒絶」に触れて完全に壊れてしまったのかもしれません。かつての雪哉を知るだけに、それがとても悲しい。雪哉の心に再び光が差す日が訪れることを願ってやみません。
読了日:11月23日 著者:阿部 智里
あなたが誰かを殺したあなたが誰かを殺した感想
シリーズ待望の新作!味わいながらじっくり読むつもりだったのに、気が付けばあっという間に読了しておりました。無念!でも、久しぶりの再会とは思えないほど自然に、物語世界へ没入できました。巻頭にカラーで見取り図が掲載されていたのもすごく新鮮でした!今回、加賀さんは休暇中という設定。だからこそ、組織内の柵に縛られず、のびのびと動き回っていたように感じました。人の動きや建物の配置、状態など、事細かに描写されていたので、映画化されるのもそう遠くない未来かも♪東野先生、次なる再会を今から心待ちにしております。
読了日:11月22日 著者:東野 圭吾
龍ノ国幻想6 双飛の暁 (新潮文庫 み 60-16)龍ノ国幻想6 双飛の暁 (新潮文庫 み 60-16)感想
日織の覚悟に触れ、心が震えました。これまで「慣例」として行われてきた様々な儀式や信仰の在り方について、その根底にある「真意」を問い直しているように感じました。それは日織にしか出来ないこと。今この時代に日織が皇尊となり、八州各国に新たな国主が誕生したこと自体、何か大きな意味があるのかもしれません。うっすらと希望の光は刺したものの、まだ世界は闇の中。日織の行く先は、まさに暁を迎えたばかり。闇を払い、新たな未来を切り開くには、これまで以上の困難が待ち植えていそうです。ますます彼等から目が離せなくなりました。
読了日:11月21日 著者:三川 みり
木挽町のあだ討ち木挽町のあだ討ち感想
語り手を変えながら、何度も何度も畳みかけるように描かれる仇討ちの顛末。当日の出来事については殆ど相違もなく、なぜこれほどまでに繰り返し語らせるのか不思議に思っていました。でも、深い悲しみに彩られた語り手たちの生きざまに触れ、最後に当事者から真相を明かされるに至って、ようやくその意図するところを理解することができました。そして、なぜタイトルが「あだ討ち」となっているのかも。細部まで計算しつくされた設定なのですが、読んでいる間、それが気になることはありませんでした。W受賞にも納得の作品でした。
読了日:11月21日 著者:永井 紗耶子
陰陽師 烏天狗ノ巻陰陽師 烏天狗ノ巻感想
久しぶりに彼等と再会。どんなに時を隔てても、すっと作品世界に溶け込めてしまうところは相変わらずです。久しぶりに心地よい時間を過ごすことができました。巻末の先生のお言葉を読むと、晴明と博雅の二人の在り方さえも、作品を重ねるとともに少しずつ変化しているのかもしれませんね。でも、その緩やかな変化さえも愛おしいと思います。この物語世界がいつまでも続きますように☆
読了日:11月17日 著者:夢枕 獏
ラザロの迷宮ラザロの迷宮感想
これまでに読んだ神永作品とは一線を画す物語。密室での謎解きイベントという冒頭シーンを読んだ時には「インシテミル」を連想したのですが、実際の物語は全く異なる展開です。一言で表すと「予測不能」というところでしょうか。すごく複雑で手が込んだ設定なのですが、不思議な透明感があり、スルスルと読み進められました。そして、今回もやはり切ない気持ちになりました。神永先生の掌の上でコロコロと転がされたような気分です。読み終わった後に改めて表紙のイラストを眺めると、最初に見た時とは全く違う気持ちになれますよ。
読了日:11月14日 著者:神永 学
いまこそガーシュウィンいまこそガーシュウィン感想
今度の舞台はアメリカ。今でこそ少し落ち着いた感があるものの、あの頃は目を覆いたくなるような悲惨な事件が相次いでいました。この物語はフィクションですが、エドのように胸を痛め、音楽を通して世界へ語り掛けた音楽家が何人もいたと思います。結果として死者を出してしまったことは悲しいけれど、多くの聴衆にはエドと洋介の想いが伝わったと信じたいです。新たな舞台では、今回以上に物騒な事件が待っていそうです。でも、私も音楽の力を信じたいから、彼の紡ぐ音楽が誰かに幸せをもたらしてくれることを期待しつつ次巻を待ちたいと思います。
読了日:11月11日 著者:中山 七里
本好きの下剋上ふぁんぶっく8 (TOブックスラノベ)本好きの下剋上ふぁんぶっく8 (TOブックスラノベ)
読了日:11月10日 著者:香月美夜
鬼人幻燈抄 平成編 終の巫女鬼人幻燈抄 平成編 終の巫女感想
待望の新刊。穏やかな学生生活を送っているかと思いきや、やっぱり甚夜の周囲では怪異が絶えることは無いんですね。それでも、暫く登場しなかった懐かしい面々が顔をそろえ、ちょっとした同窓会気分を味わうことができました。いつまでも、こんな静かな時間が流れていてほしい。でも、間違いなくこれは嵐の前の静けさ。予言が現実となった時、妖異となった兄妹は果たしてどんな結末を迎えるのでしょうか。その時が訪れて欲しいような、永遠に訪れて欲しくないような、ちょっと複雑な心境です。
読了日:11月07日 著者:中西 モトオ
薬屋のひとりごと 14 (ヒーロー文庫)薬屋のひとりごと 14 (ヒーロー文庫)感想
待望の新刊。今回の物語では、主役がすっかり食われちゃった感がありますね。代わりに美味しい所を持って行ったのが、新登場の若手武官さん。今後、どんな風に暗躍してくれるのかちょっと楽しみです。肝心の猫猫と月の君は、まだ何となくギクシャクした状態が続いているところ。ここから更に一歩踏み出すには、何か大きなきっかけが必要になりそうです。多分、それはまた「事件」なんだろうなぁ~☆ 読み終わったばかりですが、次巻ではどんな事件が待っているのか、期待はいや増すばかり。新刊が待ち遠しい!!!
読了日:11月02日 著者:日向夏

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 ご挨拶

 

先月、我が家の柴犬・テンテンが永眠致しました。15歳と3カ月の生涯でした。

初夏に発病し、8月以降は一気に病状が悪化。

ほぼ毎日通院し、点滴等の治療を受けましたが、病を退けることはできませんでした。

 

長年、私のつたないブログに登場するテンを温かく見守って下さった皆様に、

この場を借りて心より感謝申し上げます。

ありがとうございました。