生きるも地獄 死ぬるも地獄  『親鸞』/五木寛之 | み~くまのひとり言

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み~くまです。こぐまが2匹のおかあさんです。
ファンタジー、ミステリー、古典、歴史物から児童書まで、本なら何でも大好き♪
本との一期一会・・・今日はどんな本と出合えるかな☆

眠れない夜、なにを考える? ブログネタ:眠れない夜、なにを考える? 参加中

眠れない夜星空に考え事をするのか・・・


考え事をするから眠れなくなるのか・・・

生まれたてのひよこが先か鶏にわとりが先か・・・


まさに堂々巡りですねあせる


仕事のこと、子どものこと、将来のこと・・・

つい考えてしまうことは山ほどあるんですけど・・・

いくら考えても答えが出ないことを、
今考え込んでいても仕方がないビックリマーク


一人で勝手に考え込んだ末に、勝手に凹んで、
大切な家族に暗い顔ドクロを見せるくらいなら、
実生活に全く関係の無い「想像の世界」
自由に心を遊ばせたほうが建設的ですよねべーっだ!


というわけで、もしも眠れなくなってしまった時は・・・

最近読んだ本本の内容を思い出して、
物語世界へ潜りこむことにしてますラブラブ


今月に入って、なぜか読書ペースが一気にアップアップ

お陰で、ステキな本に沢山出会うことができましたキャッ☆


中でも印象深かったのは、
先日(6/18)までネットで無料公開されていた『親鸞』流れ星

Webで上巻部分を読み、一気に魅了されましたラブラブ!
親鸞 (上) (五木寛之「親鸞」)/五木 寛之
親鸞 (下) (五木寛之「親鸞」)/五木 寛之
零落した下級貴族の子 日野忠範は、
9歳の折に慈円のもとで得度し「範宴」と称する。
比叡山において20年にわたり厳しい修行を積むが、
やがて自力修行の限界を感じる。
そんな折り、法然の専修念仏の教えと出会い入門。
法然のもとでさらに修行を重ねていく。
しかし、やがて師弟ともに僧籍を剥奪されて配流されることに・・・

「範宴」から「親鸞」誕生に至るまでの半生を辿りながら、
激動の時代の中、苦悩しながらも自らの道を選びとっていった
一人の人間「親鸞」の姿を描いた渾身の長編小説。

読むまでは、もっと堅苦しいお話だと思っていました。

けれど・・・

そこに描かれていたのは、難しい宗教論議でもなく、
ましてや、歴史的な新説でもない。

一人の人間が、悩み苦しみながらも真摯に生きていく姿でした流れ星
もちろん、宗教的な用語はいくつか登場しますが、
読み進める上で全く違和感を感じませんでした。

それに・・・

実は私、「親鸞」という人のことを全く知らなかったんですあせる

「親鸞」という名前は、日本史の授業で見かけただけ。
辛うじて知っていたことといえば・・・

・鎌倉時代
・浄土真宗の宗祖
・『歎異抄(たんにしょう) 』
・『善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや。』

でもこれ・・・殆どが間違った知識だったみたい(T▽T;)

この本を読んだことをきっかけにWebであれこれ調べてみて
改めて色々なことを知りました。

確か、私の実家の菩提寺は「浄土真宗」だったはずなんですが・・・( ̄ー ̄;


誠にお恥ずかしい限りでございます(*v.v)。

生きるも地獄 死ぬるも地獄

弱き衆生が、それでも生きようとすれば、
「悪人」になるしかなかった時代・・・

独自の寺院を持たないまま、
各地に慎ましい念仏道場を設け、
弱き衆生を救うために教えを説き続けた親鸞。

配流から90歳で入滅するまでの生涯を通じて、
非僧非俗の立場を貫いた彼の生き様からは、
今を生きる私たちも、沢山のことを学ぶことができると思います。

時代を超え 宗教観を超え
多くの方々に まずは読んでみて欲しい。

そんな物語でした(*v.v)。


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