食べられなくなったちっちを部屋に迎い入れて3週間

 

すっかり体力が回復し元気になりました。

 

 

トイレはちゃんと出来るようになり

 

部屋の中のルールも覚えて

 

他の子とも仲良くできてます。(ネット越し)

 

抱っこが大好きな甘えん坊さんです。

 

 

 

 

でもね・・・

 

やはり毎日外を見ては鳴き叫ぶことが多かったのです。

 

 

そんな時はかまってあげると少しの時間はおとなしくなるのですが、

 

すぐに何かを思い出したように部屋の中を徘徊し始め

 

窓のそばに行ってはガラスをカリカリしたり、

 

床をガリガリと掘ることが多かったのです。

 

 

 

何度かトイレもひっくり返されました。

 

 

 

 

これには悩まされましたが、

 

棒で固定してひっくり返されないように対策をとりました。

 

 

 

 

 

以前来ていただいたお客様で小さな子供に、

 

どうしてあの猫(ちっち)はずっと鳴いているの?

 

お外に行きたいって言っているの?

 

と聞かれたことがあります。

 

 

 

(そうなのかもしれないけど)

 

今は外が吹雪いて寒いから、

 

せめて暖かくなる春先くらいまでいて欲しいんだ・・・

 

と答えたと思います。


 

 

でも

 

暖かくなったら店の中だけでずっと過ごすのは無理だろうと思ってました。

 

 

 

 

 

 

 

獣医師によるとちっちの年齢は10才前後ではないか

 

ということです。

 

 

 

ちっちの犬歯は全て先が欠けていてボロボロ

 

色も薄汚く

 

歯だけみるとおじいちゃんです。

 

猫エイズの影響があるでしょうと、ある獣医師は説明してくれました。

 

 

昨年冬のMハウス生活で増えた体重は5.7kgあり、

 

今はまだまだ体力はありそうです。

 

 

 

 

いちばん最初にお店の駐車場に現れた時には痩せていました。

 


2016年8月 この時はお腹がぺちゃんこです。

 

ただいつもの道を帰って行くだけでした。

 

 

 

 

そのあと見かけた時は片足を引きずるように歩いていて、

 

ケンカか事故かわからないけどケガしたのだろうな~と思ってましたが(>_<)

 

しばらくすると足は引きずらなくなっていました。

 

その後遺症なのか腿のところが今だに少し腫れています。

 

 

 

2017年4月~寒そうにしてますね。ぐすん

春先のまだ雪が残っている時期、おそらくエサの時間に匂いをかぎつけて

中を覗きにやってきた頃だったと思います。

 

 

 

たしかこれからしばらくして面倒を見るようになり、

 

去勢手術を済ませたのだったと記憶してます。

 

 

 

 

 

お世話になっているYさんに自分から抱っこするちっちラブラブ

 

 

 

 

3週間なんとかなだめすかしながら部屋の中で過ごしたちっちですが、

 

 

 

甘えん坊さんハート

 

 

 

 

 

 

よーく晴れた日の朝

 

また何かを思いだしたように床をガリガリしだして、

 

網戸にセットしてある脱走用ネットを登り始めました。

 

そして大きな声で鳴き叫んでました。

 

 

 

ハレの天気は猫にとっても胸をわくわくさせるものなのでしょう。

 

 

 

 

 

 

猫にとっての幸せとは何なのでしょう?

 

人間にとっての幸せが猫にとっての幸せとは限りません。

 

 

幸せの定義は

 

その猫にとっても人間にとってもそれぞれなのです。

 

 

 

 

ちっちは暖かい場所は望んだけど、

 

部屋の中だけの生活は望んでなかったのかもしれません。

 

 

 

 

 

「もう行くの?まだ冬なのに行きたいの?」と話しかけたら、

 

ちっちはじっと外を見てたと思います。

 

 

 

 

 

 

本当は暖かい部屋の中にいて欲しかったけど

 

もう少し中にいて欲しかったけど

 

 

おそらくこれがちっちの望むことです。

 

 

 

開いてる窓の側でちっちがしっぽを振ってるのがわかりますか!?

 

ちっちは外に帰って行きました。

 

 

 

今まで通りの生活に戻って行き、

 

部屋の中での生活にはピリオドを打ったのです。

 

 

 

 

 

 

まほらねこ 足あと