春分の日。

 

占星術的な観点からは

「宇宙元旦」とも呼ばれている

この日、

 

高山に住む、ミントちゃんに会いに

「特急ひだ」に乗り込んだ私です。

 

 

 

 

↑「特急ひだ」の車窓から…

 

 

 

ひだの自由席車両では

10人にも満たない乗客たちが

マスク着用の上、距離を空けて座っていました。

 

私も含め、乗客たちは

この時期での外出だからでしょうか

ちょっぴり遠慮がちな

控えめな表情で

 

だけど、思い思いに

旅の道中を

穏やかな気持ちで

楽しんでいるようでした。

 

 

 

20日付けの深夜3時すぎ、

いつものように

ぽよくんが私の布団に

 

「おかぁしゃんと寝る…」と

 

入りこんでくるまで

不思議な夢を見ていたんです。

 

 

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父方の祖父の運転する車の

後部座席に乗っている私。

(最近、じいちゃんよく夢に出る)

 

 

そのまた私の後ろの

後部座席には

ぽよくんや、友人の子どもたちが乗っています。

 

車のフロントガラスには

朝焼けに染まった

薄紅から淡い桃色の空が広がっていました。

 

 

その空にはたくさんの彩雲が浮かび

 

地上に連なる山々の峰の間から

「鳳凰」的な…

あるいは「フェニックス」的な…

 

神獣の姿を象った、金色に光る雲が立ち

今にも飛びたとうとするように

斜め上空を見あげるように首を伸ばし

翼を広げているのでした。

 

 

そのあまりに美しい空の様子に

私は「こ、これは絶対に写真を撮らねば!」と

スマホのカメラを構えます。

 

 

しかし、なかなか良いアングルで

撮影できません。

 

あれこれ試行錯誤しているうちに

鳳凰の横顔に

カメラはズームしました。

 

 

雲でできていたはずの鳳凰は

いつの間にか

金色の繊細な糸のような輪郭を持って

空に浮かんでおり

 

鳥のように視えていたその横顔が

いつしか

「人の横顔」に変わっていました。

 

 

美しい女性の横顔でした。

 

 

私は写真を撮ることも忘れ

その美しく、澄んだ印象のする横顔に

見とれました。

 

 

「ああ。鳳凰って、

本当は人の顔をしているんだね…」

 

 

不思議な納得感と

陶酔するような、

優雅な、穏やかな清らかな気持ちが

夢の中の、私の心に満ちて…

 

その、人の顔をした鳳凰が

夢の中の私の視界で

徐々に大きくなってゆき

 

美しい女神の顔をした鳳凰は

いつしか、宇宙空間に浮かびあがっていました。

 

 

女神の顔をした鳳凰は

無重力空間での浮遊感を持って

羽ばたきも身じろぎもせず

 

同じ姿勢、同じ姿のまま

なんらかの軌道を

ひたすらにまっすぐに

 

ゆったりと飛翔し

 

 

そして、

白銀の星が散りばめられた

濃紺の背景と

塗り重ねられた油絵の質感を持った

 

 

一枚の絵画になりました。

 

 

複雑な色味を持った

美しい絵画です。

 

 

そこに描かれているものは、

もはや一般的な鳳凰というよりは

とても不思議な生物でした。

 

首から先だけが

人の女性の顔をしていて

首から下は

 

まるでフクロウや鷹や鷲の

身体のような…

 

茶や黒、白、灰、銀、などの

渋い色合いが幾重にも重なり

羽毛として描かれているのです。

 

 

神秘的なその絵を、

 

私は、凪いだ静かな気持ちの中、

厳かで神聖な何かを思い出しそうな

そんな想いで眺めています。

 

 

はっと気づくと

夢の中の私は元いた車中に

戻っていました。

 

 

後部座席の友人の子どもが

「アナ雪を見たい~」というので

車内のテレビモニタを出し

アナ雪を再生してあげました。

 

せがまれた「アナ雪」の映画は

どうやら最新作のようで

「3」にあたるもののようです。

 

登場人物はそのままに

「未来的な舞台の映像」が流れ

私は子供たちが見やすいように

 

テレビモニタの角度を

「んー?こっちのほうがいいかな?」と

何度も調整している…

 

 

そこで、ぽよくんのいつもの

甘えんぼっこで目が覚めました。

 

 

 

今、思い返してみて

若干、ジブリのかほりが(笑)するなぁ・・・

と気づきました。

 

ジブリ好っきゃもん(´▽`*)

 

何かと潜在意識に影響を

受けていてもおかしくはないですね(笑)

 

 

 

鳳凰が変化した「絵画」は

 

ジブリの「魔女の宅急便」で

絵描きの少女ウルスラがキキをモデルに描いた

あの絵画の雰囲気にとてもよく似ていましたし

 

 

 

 

 

 

人面の鳥自体は

 

同じくジブリの「ハウルの動く城」の

ハウルが鳥の怪物になった時の姿に

よく似ていましたね。

 

 

ただ、禍々しい感じはなく

 

なぜかその鳥の絵を見たときに

 

「原初の神」を思わせる古代の印象が

夢の中の私の胸の中に広がり

 

現代の価値観からは

ともすればグロテスクな怪物的に

感じられるかもしれない

その姿が

 

私には、どこか懐かしく

神聖で心落ち着くものに思えたのでした。

 

 

金や薄紅色で顕れていた

わかりやすすぎるほどわかりやすい

美しさは

 

どこかわざとらしさも感じたけれど

 

宇宙にただよう

鈍色を含む、大地の色をした

鳥の女神の方が美しいと、

好きだと思った。

 

 

ふだん、あまり

おめでたそうな夢や

ファンタジックな美しい夢って見ないので

 

春分のこの日に

朝焼けだの彩雲だの鳳凰だの

女神だの…

 

これでもかというほど

おめでたいロマンティックを

詰め込んだ

 

なんだかいつもと雰囲気の違う

夢を見たものですから

 

やはり、何か意味があるのだろうとは

思いましたね。

 

 

そんな気持ちを心の片隅で

ふわりと抱きしめながらの

 

高山への出発でした。

 

 

タイトルには「参拝」と銘打っているものの

私の夢の話で終わってしまいましたね(笑)

 

 

ミントちゃんと巡った、高山の神社について…

次の記事に、つづく。