首相 がれき代行処理で対応も
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120312/t10013666511000.html
3月12日 19時34分

 野田総理大臣は、参議院予算委員会で、東日本大震災で生じたがれきの焼却や埋め立てなどを国が自治体に代わって業者と契約して行う『代行処理』について、自治体から要請があれば、必要に応じて対応していく考えを示しました。

 参議院予算委員会は、12日から平成24年度予算案の本格的な審議が始まりました。
 この中で、民主党の一川参議院幹事長は「がれきの『広域処理』が、遅々として進まないことは、謙虚に反省すべきだ。国がもっと前面に出ることが必要だし、環境省は各省庁の協力を得て、直轄事業としてがれきの焼却や処理に取り組んでみてはどうか」と質しました。
 これに対し、細野環境大臣は「反省が必要だという指摘はもっともだし、謙虚に取り組む必要がある。既存の処分場や処理施設を最優先に活用しながら、国がどのような形で直接的に取り組めるのか探っていきたい」と述べました。
 また、野田総理大臣は、がれきの焼却や埋め立てなどを、国が自治体に代わって業者と契約して行う『代行処理』について、「市町村から要請があれば、当然やることはありえるが、まだ要請はない。国による代行を嫌がっているわけではなく、一歩も二歩も前に出る気持ちはあるので、必要に応じて積極的に対応していきたい」と述べました。
 さらに、細野環境大臣は、がれきの「広域処理」を進めるため、国が法律に基づいて各都道府県に受け入れを文書で要請することについて、「すでに具体的に検討し、前向きに動いている自治体には具体的な要請をしたい。受け入れてもらう廃棄物の種類や量、そして被災地のどの自治体のがれきなのかまで、具体的に提示したい」と述べました。
 一方、このあと開かれた理事懇談会で、与野党は今月16日に社会保障と税の一体改革に関する集中審議を行うことで合意しました。


遅いわボケェェェェェっ!!!!



 ……失礼しました。
 一歩前進という点においては喜ぶべき事なのですが、あまりにも動き出すのが遅くてつい……。これも火力の燃料同様、昨年のうちに済ませておくべき事ではありました。今も被災地に積み上がる瓦礫の山の危険性(自然発火、これからの季節は腐敗etc.)を考えるならば、「国がどのような形で直接的に取り組めるのか探っていきたい」などと悠長なこと言ってられるような状況ではないのですが。

 もっとも始動こそ遅かったものの、細野大臣はTV番組で心強い認識を持っているようです。

■細野環境相、震災がれき広域処理について「地方の受け入れ拒否は被災地切り捨て」
フジテレビの「新報道2001」で

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00218973.html
細野環境相は、11日朝のフジテレビ「新報道2001」に出演し、がれきの広域処理について、「被災地からのがれきを地方が受け入れないことは、被災地を切り捨てることである」と話し、あらためて広域処理の必要性を訴えた。
細野環境相は、「被災地から出てきたものはノーで、自分のたちのところは、全く同じごみなんだけど、受け入れられるというのは、誤解を恐れずに言いますけども、被災地の切り捨てですよ」と述べ、岩手県と宮城県のがれきは科学的に安全だと証明されているのにもかかわらず、地方自治体が処理に協力しないことは、被災地域を切り捨てることだと批判し、あらためて、がれきを広域で処理することの必要性を訴えた。(後略)


 いや、ほんとこうした認識を示してくれたことは、瓦礫の広域処理に弾みを付けてくれるんじゃないかと思います。よく言ってくれたとすら思いますよ。願わくば、国の関与をより明確にし、予算措置も含めた施策をお願いしたいところ。ほんと、頼みますよ。

 ただ、細野氏の認識はある程度正しいものの、事情の半分も掴めてないかなぁとも思いますね。
 この広域瓦礫処理の問題、確かに放射性物質が瓦礫に付着してるという誤解から生じたNIMBYが引き起こしたって側面はあるんですけど、反対運動を主導してるのは瓦礫受け入れを表明した自治体の住民ではなく、外部からやってきた市民団体(というも烏滸がましい馬鹿ども)
 そうした連中の干渉を実力で排除するのは難しいですが(デモや言論は、それがどれほど腐れた趣旨で行われる物であったとしても、禁止するわけにはいかないですから)、地元住民によって起こされた反対運動ではなく、時に脅迫などの犯罪行為を行う、外部から来た人間だってのは周知徹底するべきなんじゃないですかね。
 大っぴらに公言するのはまずいかもしれませんが、議員の間でもこうした共通認識を持つべきなんじゃないかなとも思います。


 まあ、あたいが言うまでもなく、閣僚がここまで踏み込んだ発言を公の場でしてくれた事は、今後の進展にとってよいことだと思います。これがせめて半年前だったらと思うと、歯ぎしりしたくはなりますが……過ぎたことをグダグダ言ってもしょうがないですし。
 願わくば、自分の発言を裏切ることのないよう、粛々と処理を進めて欲しいものです。


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