$巡る因果の猫車
http://twitpic.com/7b1xik
HHDL comforts a young boy who lost his parents to the tsunami last March in Ishinomaki, Japan, on November 5th. His Holiness traveled to Ishinomaki to meet with the survivors from the area most devastated by the tsunami.
(11月5日、3月の津波によって両親を亡くした少年を慰めるダライ・ラマ猊下。猊下は津波によって最も大きな被害を受けた地域の被災者に会うため、石巻を訪れている。)


 未だ中国共産党によるチベット弾圧も収まらず、僧侶の焼身自殺なども相次いでいて、猊下自身も大変でしょうに、ありがたいことです。
 国として公式に支援できないのが歯がゆいですが、そのようなことをおくびにも出さずに被災地を見舞ってくれたことには、感謝してもしきれない気がします。
 本当に、ありがたいことです。


 さて、猊下の来日以前、自由報道協会でインタビューがあると聞き、あたいってばこんなツイートをしてました。

$巡る因果の猫車
(※日付に注目 https://twitter.com/#!/nekoguruma/status/131668995538550784)

 そして、今日の会見がこちら

脱原発だと「貧富の差広がる」 ダライ・ラマが記者会見で述べる
http://www.j-cast.com/2011/11/07112352.html?p=all
2011/11/ 7 12:56

チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(76)が2011年11月7日、都内で記者会見を開いた。
ダライ・ラマは10月末に来日。大阪・高野山で講演した後、11月3日から6日にかけて仙台、石巻、郡山など東日本大震災の被災地を訪問した。被災地訪問後に記者会見を開くのは初めて。


「常に物事は全体を見るべき」

会見では、東京電力福島第1原発から20キロ圏内に放置された動物の写真をダライ・ラマに見せる記者もいた。さらに、記者は

「人間にも動物にも、放射能におびえずに生きる権利があるのではないか」

と問いかけた。ダライ・ラマは20キロ圏内の惨状に顔をしかめながらも、

「常に物事は全体を見るべきで、一面だけを見て決めるべきではない。破壊的な目的で使うものは、破壊的なものしか産まない」

として、広島を訪問した時のエピソードを披露。

「原子力が兵器として使われるのであれば決して望ましくない」

一方で、「平和目的ならば別問題」と、当面は原子力をエネルギーとして活用すべきだとの考えを示した。
代替エネルギーでは、将来の電力需要を満たすのは困難

原子力以外の発電手段については

「ダムは自然を破壊するなどの悪影響がある。風力、太陽エネルギーもあるが、十分ではないかもしれない。十分というのは、『先進国にとって十分』ということではく、これから発展を遂げる国にとっても十分でなければならない。そうでなければ、貧富の差が広がってしまう」

と、現時点で開発されている代替エネルギーでは、将来の電力需要を満たすのは困難だとの見方を示した。ただ、

「安全には万全を期すことが大事。あなた方が『原発はいらない』とお決めになるのなら、それはそれでいいと思う」

と、国内で広がっている「脱原発」への動きに対する批判は避けた。

また、パレスチナや尖閣諸島、TPPの問題については、

「大きな、複雑な問題」
「日本の問題」(Japanese Business)
「TPPについて勉強していない」

として、コメントを避けた。

 さあ皆さん、ご一緒に!

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゚ 。゚   三 ≧        ゝ'゚ |    |  ',
 ̄ ‐== 三          ≦゚ 。 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
  。 ‐=≦             <-  。゚            \
゚ ・ 三<              レイ 。゚ ・            \


 いやあ、聞くんじゃないかとは思ってましたけど、本当に聞きやがるとは……何の目的で呼んだんだか。
 他にもパレスチナ問題や尖閣問題、TPPなどなど、どれもこれも猊下の立場考えたら、返答しようもない話ばかりじゃないですか。特に尖閣の問題なんて、迂闊なこと言ったらチベット人への弾圧が強まるに決まってるのに、無神経にも程がありませんか?

 まあ、原発の問題にせよ尖閣の問題にせよ、どうせ自分達の主張を海外の権威に認めて貰って箔をつけようって魂胆だったんでしょうけど、なんとも浅はかな連中です。
 だいたい、国内の問題について海外の権威に言質を取るような姿勢って、それこそ現政権が現在進行形でやってるのと同じじゃないですか。
 さらに言うなら、自分達の政治的な目的で猊下を利用するのって、チベット支配のために猊下を利用しようとした、中国共産党とどこが違うというのか。自分達のやってる事をよく考えた方がいいのではないでしょうか。
 原発やTPPに賛成するにしても反対するにしても、権威の後ろ盾を得ようとするばかりってのは、かなり情けなくはないですか?

 もっとも、ダライ・ラマ猊下といえば亡命政府を率い、中国共産党との間で政治闘争を繰り返し、諸外国との外交戦を繰り広げてきた、言わば百戦錬磨のつわもの。馬鹿な質問も角が立たないよう、軽くあしらってたのが、この記事を読むだけでも伝わってきますね。


 以前にロシア科学アカデミーの原子力学者を呼んでのインタビューhttp://togetter.com/li/160315の時にも思ったんですけど、この人達って権威を利用するって意識ばかり強くて、その知見をどう視聴者や読者に活きる物として伝えるかって視点がまるで欠如してるんですよね。

 そんな姿勢で続けるのであれば、報道ではなく、政治結社とでも名乗るのがいいんじゃないですか?


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