SHI share price slumps in face of delivery delaysより

引渡し遅延局面によるサムスン重工の株価暴落

Mike Grinter 香港発 2009年2月20日金曜日

主要顧客の船舶引渡し遅延要求のニュースが市場に流れた結果、サムスン重工の株価は金曜日に10.2%暴落した。

イスラエルのZim Integrated Shipping Services社は、2007年に発注した船団用の9隻のコンテナ船の引渡し遅延を徹底的に討議するため、週初めの2月23日にサムスン重工のオフィスを訪問する。

全ての船の建造と引渡しは、当初2012年7月までに完了する予定であった。

Zim社経営陣の来訪を歓迎するとの意向を、サムスン重工の内部関係者から確認している。

ヒュンダイ重工業系列のヒュンダイSamho社も、4隻の8,200teu級船と、8台の10,700teu級コンテナ船の引渡し遅延について議論するため、Zim社と会合を持つことが確認されている。

今月始めにロイズリストが報じたとおり、Zim社の野心的な成長計画は、コンテナ海運業界の崩壊によって急速な頓挫がもたらされた。

Zim社の99%の権利を持つイスラエル社は、テルアビブ証券取引所に対する声明で、船舶注文についての造船所との討議を含む様々な措置を、市場悪化への適応を目指し実行中であると述べた。イスラエル社は、14億ドルの関連会社のクレジットラインについての緊急討議を、銀行との間に行っている。
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Zim社の経営も大概ではあるんですけど、相手の会社の与信情報きちんと調べてれば、建造スピード調整することでキャンセルや引渡し遅延にも対応できたと思うんですけどね。
シェアにしか目を向けてないことが、この一件を見ても明らかですね…

ちなみに、日本の造船業・海運業は、国内船主が国内造船所に発注するって構造のお陰で、金融危機の影響も最小限で済んでるそうで。どこまで内需依存なんでしょ、この国w

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造船技術と生産システム 奥本 泰久著