NYK affiliate hit by Samsun bankruptcyより
サムソン(三善)破産が日本郵船海運系列会社を直撃

Mike Grinter 香港発 2009年2月17日

破産した韓国の船会社、サムソン(三善)ロジックスの最新の犠牲者は、日本郵船海運系列の太平洋海運社である。

日本の貨物専門家は、太平洋海運社が2隻のハンディサイズ船(※1)を、サムソンロジックスへと再用船させていたとロイズリストに語る。

太平洋海運関係者は以下のように述べた:「2年間に及ぶ1日あたり$46,800と、2年半に及ぶ1日あたり$27,600の未決済のチャーター料金に加え、サムソンロジックスは船便料金として1億8128万円(140万ドル)を同社に借りています」

関係者は、どの海運会社から(サムソンに再用船した)2隻の船をチャーターしたかについて、明かすことはしなかった。

未だ2隻の船は返却されておらず、太平洋海運が本来の船主から同様の期間船をチャーターして、大いに不景気な現物市場で海運経営を試みるかはどうかは、未だ決定されていない。

「この問題への我々の取り組みをどうするかは、まだ考慮中である。しかし、サムソンロジックスを相手取っての訴訟は不可避であろう」と関係者は語る。

太平洋海運は、同社がチャーターした4隻のパナマックス船(※2)とハンディマックス船に対し、早まった契約解消要求を発表した海外の再用船先企業との交渉を続けている。太平洋海運は、意図的な契約違反を認めることを拒否し続けている。

ここ数ヶ月、太平洋海運は一部の所有タンカーの売却を通じて、不景気な市場で予想される損失を軽減しようと試みていた。

この試みは図に当たり、3隻の超大型原油タンカー(VLCC)を親会社である日本郵船海運に売却し、29億円の利益を得ることが出来た。

しかし1月、4隻目のVLCCをマレーシアのEraru(L)社に売ろうとしたものの、買い手が契約期間中に資金を都合することが出来なかったため、これは成功しなかった。

関係者は、他業者のVLCCに対する関心を浮揚する事は出来なかったが、2008年度末までに売却出来る事を期待していたと語る。

サムソンロジックスは2月6日、ソウル中央地方裁判所に対し、法定管理(日本の会社更生法に相当)を申請した。


訳者注
※1:1万8,000~4万5,000載貨重量トン(D/W)(28,000dwt~33.000dwt)のばら積み船は「ハンディサイズ」と呼ばれる。
※2:パナマ運河を通れる最大船型。長さ900フィート(約274m)以内、幅106フィート(約32m)以内の船で、ばら積み船の場合は載貨重量トン(D/W)が6万~6万8,000トンクラスの船を指す。
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Hebei Spirit号関連スレから拾ってきたニュースですが、これも気になりますね。他にも史上初の公海上破産をやらかした船会社もあったりと、韓国の海運会社は傍迷惑なところばかり…

あ、サムスン(Samsung/三星)ではなく、サムソン(Samsun/三善)ですので、紛らわしいですがお間違えのなきように