カスタマーハラスメントとが話題になっていますね。

 

カスハラと略されていますが、対応する側としては悩みの種でした。昔、接客やコールセンターのバイトをしていた時は週何回か襲来するモンスターカスタマーと戦っていましたが、酷い時は何のことで怒っているのか最後までわからない方もいました。単純に、適当なサンドバッグとして職員を怒鳴りつけたいというだけだったのでしょうが、なんにせよ迷惑極まりなかったです。

 

特に、コールセンターの仕事をしていた時は恐喝まがいの電話が多く、人によってはメンタルをやられてしまい次から次へと辞めて行きました。コールセンターでは、1時間程度で埒が明かなければ電話を切るように指導をされますが、結局1時間は怒鳴られ続けなければならない訳です。毎日、1回ぐらいのペースで1時間も怒鳴り散らされれば誰でも嫌になります。企業側としても、次から次へと人を補充しなければならないわけですから、この状況を問題に思っておりアンケート等を取ったりはするのですが、立場的には下請け業者になりますので元受けの意向があればそちらに合わせるよりほかはありません。その時は、短期契約で入っていたので助かりましたが、長期勤務は体がもたなかったかもしれません。もし、実店舗で同じ言動をしたら間違いなく警察に逮捕されているような文言を毎日聞かされるのですから・・・。

 

 

 

お客様は神様とは言いますが、わずかな利益と厄介ごとしか持ってこないならただの疫病神です。

 

なにより、1人のお客様に対して膨大な手間をかけている訳ですから、一般のお客様はその分の手間賃を間接的に負担していることになります。特に、接客業の場合は職員を拘束している時間が長ければ長いほどサービスの質は低下し、カスハラによって職員が退職すれば、より高い賃金で人を雇い価格に転嫁するしかありません。結局、善良なお客様側が損をしてしまうのです。

 

また、カスタマーハラスメントと一様にまとめられていますが、パワハラと同様にハラスメントという言葉で括れない脅迫や暴行等の犯罪行為も数多く行われています。もちろん、不誠実な店員やお店も存在しますがそういうお店は自然と淘汰されていきますし、犯罪行為や倫理的に問題があるような悪質な企業であれば法律を根拠に冷静に損害の補償を求めるべきです。

 

個人的には接客は全てAIとロボットがするようになるべきであると考えており、将来的には人間を雇用する接客は一部の高級店や趣味以外は消滅するだろうと考えています。企業側としても、接客の為に人を雇用することで得られる利益とコストが釣り合わなくなれば雇用を続ける理由がありませんし、AIやロボットで代替の手段が出ている状況になればなおさらです。雇用確保の問題も、少子化による人手不足が今後は高まり続けますから問題にならなくなるでしょう。

 

なんにせよ、カスタマーハラスメントという言葉は最近出てきたものですが、その行為自体は遥かに昔から存在していた行為です。その為に、社会は多くのコストを支払ってきましたが、もうそのような人的な余裕のある社会ではなくなってきています。