失業保険は無職の切り札です。使いどころが鍵になります。

 

失業手当をもらうには色々条件があるのですが、私の場合は特定理由離職者という区分で失業手当を貰いました。この区分では、通常の待機期間(7日+2ヵ月)を待たずに7日間の待機のみで支給を受けられることや、支給期間が90日から120日に延長される利点があります。この時は、繁忙期が予想より早く終わった都合で私含む非正規社員10人が一斉に雇止めされたので自己都合で無いのは当然ですが・・・。

 

しかし、私はすぐには貰いませんでした。これはチャンスだと考え、中小企業診断士の試験期間中は無職で通してやろうと支給時期を調整していたのです。失業手当は失業から2年間は受給資格があるので、何か予定がある場合は貰う時期の調整が重要になってきます。ただ、アルバイトをすると失業しているとみなされない場合があるので注意です。(この間は単発の皿洗いとビラ配りで乗り切りました)

 

その後、時期になったのでハローワークに行って手続きをしたのですが、ハローワークの人は他の行政機関に比べかなり優しいというか親切ですね。自己都合でないからなのかもしれませんが、利用しやすかったです。

 

失業手当の申請自体は、失業保険の保険証と離職票、身分証、証明写真、通帳orキャッシュカード等を提出して書類を書けば終了です。あとは、指定日までにハローワークでの相談やセミナーの参加など求職活動の実績を積んでおいて、指定日にハンコを貰いに行けば1~2週間で手当が振り込まれます。この実績は、セミナーや面接等に参加して積むものなのですが、中小企業診断士試験の一次試験受験そのものが一回分の実績になってお得でした。ただし、同じ資格だからなのか2次試験は実績とはなりません。

 

同時に、職業訓練の説明会等にも参加しています。今年の1次試験に落ちた場合は、中小企業診断士取得は諦めて長期就職しようと思っていたので、ITや工業系の職業訓練を見て回っていました。内容は、実務レベルになるかは置いておくにしてもかなり種類があって充実しています。もし、試験がなかったら確実にどれか受けていました。なにせ無料ですし、失業手当を期間中はずっともらえますから受け無い方がもったいないです。何より、気になる業種の体験にはうってつけですから、機会があれば是非おすすめします。結局、1次試験に受かっていることがわかったので行くことはなかったですが、興味を持っていたので少し残念でした。

 

この時の支給額16万円前後でしたが、税金や社会保険料は引かれないため支給額=手取りです。この、金額は直近6ヵ月間の収入から算出されるらしく、正社員や高時給の人はもっと貰えるのかもしれません。とにかく、独り身の生活には十分な金額です。

 

失業手当のおかげで、試験期間中はお金の心配をすることなく勉強することが出来て本当に助かりました。当初、養成課程の受験を考えていた中で、一次合格後に急遽方向変換しての二次受験だったため失業手当が無かったら絶対に合格できなかったと思います。おそらく、人生で一番役に立ったお金でした。