ティファニーで朝食を

劇場公開日:

午前10時の映画祭で鑑賞

 

優しくて哀しげな“ムーンリバー”
早朝の人もまばらなNYの街角。

ティファニーの店の前で紙袋から出したクロワッサンを口にするシーン。
冒頭しか覚えていなかった。

赤色が苦手とか、悪夢にうなされたり、人懐っこくていつも明るいホリー。

飢えた孤児の状態で拾われて若くして拾ってくれた人と結婚し、その夫と子供を置いて出奔してきていること。

夫との別れの場面が切なかった。

感動的なのはラストの雨のシーン、猫を見つけて彼(隣室のポール(ジョージ・ペパード)という作家志望)の愛を受け入れることになったところ。

名無しの茶トラ猫ちゃんの演技が最高でした。

オードリーは美しい。

☆☆☆/5

 

 

1961年製作/114分/G/アメリカ
原題:Breakfast at Tiffany's
配給:マーメイドフィルム
劇場公開日:2013年9月28日

その他の公開日:1961年11月4日(日本初公開)

 

解説

オードリーのキュートでエレガントな魅力溢れるラヴ・ストーリー。美しいドレスの数々はジバンシィのデザイン。原作は、村上春樹の新訳版も出たトルーマン・カポーティの中編小説で、1940年代という時代設定を映画では60年代に置き換えている。アカデミー賞を受賞したヘンリー・マンシーニの「ムーン・リバー」も名曲。

物語

ホリー・ゴライトリー(オードリー・ヘプバーン)は、NYの安アパートで名無しの猫と暮らしている。ハイソな生活を夢見る彼女の日課は、高級宝石店ティファニーのショーウィンドーを眺めながら朝食のクロワッサンを食べることだった。ある日、アパートの隣室にポール(ジョージ・ペパード)という作家志望の青年が越してきた。ポールはホリーの自由気ままで天真爛漫な性格に興味を持ち、ホリーもまたポールに魅かれていく。

こぼれ話

本作のアイコンともいうべきオードリーの黒いドレスは、フランスの伝説的デザイナー、ユベール・ド・ジバンシィ(1927~2018)の手によるもの。オードリーとの関わりは長く、『麗しのサブリナ』(54)に始まり、カラフルな衣装が楽しい『パリの恋人』(57)ではアカデミー賞候補に。その他『昼下りの情事』(57)、『シャレード』(63)、『パリで一緒に』(64)、『おしゃれ泥棒』(66)、そしてキャリア後期に出演したTVムービー『おしゃれ泥棒2』(87)も担当した。