北朝鮮崩壊に対する特殊部隊の運用準備を | 旗本退屈女のスクラップブック。

 

西村眞悟の時事通信

 

平成29年2月16日(木)

歴史が繰り返し始めている

北朝鮮の二代目独裁者、金正日の長男である金正男が
二月十四日、マレーシアのクアラルンプールの空港で
異母弟の三代目独裁者、金正恩に殺されたもようだ。
その殺害は、若い女二人を使った極めて専門的かつ隠微な手法で行われた。
犯人は、プロゆえに、その殺害現場から、まんまと逃げているが、
マレーシア当局によって速やかに身柄を拘束されることを切に望んでいたところ、
十五日一人だけ拘束された。全員の逮捕を願う。

北朝鮮は、金正男の遺体引き渡しをマレーシア政府に要求している。
つまり、殺害犯が遺体の引き渡しを要求しているのだ。
マレーシア当局は、遺体を司法解剖するために病院に輸送したが、
その病院内には、既に北朝鮮当局者がおり、
ジャガーで乗りつけた北朝鮮大使館の幹部(大使か)を出迎えて病院の中に案内している情景を見た。
つまり、殺人犯が司法解剖による死因の特定とその発表に影響を与えにきたのだ。

今日(十六日)の産経抄は、金正男暗殺に関して、
一九四〇年の、ソビエトのスターリンによる政敵トロッキー暗殺を書いていたが、
私が、トロッキーよりも先に連想したのは
一八九四年の、日本の明治維新にならった李氏朝鮮の改革を訴えて
日本に亡命していて暗殺された朝鮮の金玉均だった。
まず金玉均を思い浮かべたのは、かつて、青山に住んでいたころ、
青山墓地内を散歩中に、時々金玉均の墓を感慨深く眺めていたからだろう。

金玉均は、朝鮮は清国から離れて独立して日本のように近代化すべきだと訴えていた。
しかし彼は、巧妙に日本から上海に誘い出されて、そこで殺され、
遺体は清国軍艦で朝鮮に送られ、朝鮮の守旧派の閔一派により凌遅の刑を受け、
胴体は川に流され、首は晒され、両手と両足また手首と足首は、別々のところに晒された。
日本人は、頭山満や犬養毅らが中心となって、
有志が朝鮮から持ち帰った金玉均の衣服の一部を埋葬して、
私が青山墓地で参った彼の墓を建立した。
従って、
金正男暗殺からこの金玉均のことを連想したがゆえに、
北朝鮮が金正男の遺体引き渡しを要求していることを知って、
三代目の独裁者金正恩とその一派は、
かつての閔一派のように、
金正男の遺体を、政権内部で、見せしめに晒したいのだろうと思ったのだ。

つまり、朝鮮は、昔も今も変わっていないということだ。
もちろん、北のことを言っているのだが、
この北に工作されて、
大統領弾劾→親北政権樹立に動いている南も、
朝鮮半島の不安定要因であると診なければならない。

なお金玉均暗殺から間もなくして、李氏朝鮮は滅びてゆく。
朝鮮は、昔も今も変わっていないのならば、
このようにして、滅びてゆく。

 思えば、金正男は、十六年前の平成十三年五月の二十九歳の時、
我が国のディズニーランドを見物するために偽造パスポートで入国しようとして
成田空港の入国管理局に身柄を拘束された。
私は、飛んで火に入る夏の虫のように我が国の掌中に入ってきた
この北朝鮮の独裁者の長男と、
その独裁者が日本から拉致した被害者を交換して、
拉致被害者を救出することができる、と思い、
現特定失踪者調査会代表の荒木和博とともに動こうとした。
しかし、そのとき既に、
小泉総理と田中真紀子外務大臣が、熱い鉄板に乗った猫のように慌てて、
金正日と家族を、
日本政府による二階全座席を借り切った全日空機に乗せて国外に送り出していた。
今も忘れえぬ痛恨の思いである。
このように、金正男は、
私にとって拉致被害者救出と不可分に結びついている。

そこで、如何にするか!

第一、朝鮮臨時亡命政権の樹立
三代目金正恩の権力は、
核実験とミサイル発射を繰り返し、国際的非難の的になっている。
加えてその権力内部は、
既に一四〇人に上る人材を粛清して恐怖による権力維持に堕ちている。
さらに、金正恩は、
儒教の教えからみれば容認できない目上の
義理の叔父を残虐な手法で殺戮し、
この度、兄を刺客を放って殺したのだ。
今こそ、我が国は、
アメリカのトランプ政権と申し合わせて、
殺戮者による統治から自由と民主による統治を目指し、
独裁者によって拉致された日米の拉致被害者を解放する、
朝鮮臨時亡命政府樹立に向かうべきである。

そして、その臨時政府によって、
北朝鮮国内の人々に向けて、
世襲恐怖政権打倒の機運を広げるための強烈な工作活動を開始するのだ。

第二、制裁強化
殺戮による恐怖政治によって内部的に弱体化した金正恩政権を破綻させる為に、
国際的制裁強化に向かうべきである。

第三、作戦準備
第一および第二の圧力による
北朝鮮の、金正恩政権崩壊→国内行政組織崩壊→治安崩壊、に備え、
つまり、かつてのカンボジアやアルメニアのように北朝鮮が崩壊し始めたら、
ためらうことなく、
自衛隊および警察の特殊部隊による北朝鮮域内進攻による拉致被害者救出のために、
その万全の準備を整える。

 

 

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