強制給仕開始 | 不倫の賞味期限 ≪猫と一緒にぽんちっち≫

強制給仕開始


不倫の賞味期限 ≪猫と一緒にぽんちっち≫
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不倫の賞味期限 ≪猫と一緒にぽんちっち≫
体重3.45kg
40グラム増えた。

ミーの病気は脂肪肝。
食べることが治療になる。

自力で食べられなくなったミーに、ミルクや流動食を口から与えていたけど、それがけっこう大変で、毎回ミーが律儀に暴れて、ミーも娘も私もぐったり・・・
「ミー、食べた以上にカロリー消費してるんじゃないの?」という状態だった。

「明日なら午前中一緒に病院に行けるけど、どうする?
強制給仕の処置は明日してもらう?」


「ううん、今日してもらう」

「一人で大丈夫?」

「うん」

今日の午前中、ミーが確実に栄養を摂るために、鼻から胃にチューブを通す強制給仕の処置をしてもらった。

私が帰宅したとき、ミーは鼻からチューブを出して、穏やかな顔をして娘に寄り添って寝ていた。

こんなシーンは久しぶり。

最近のミーは、人を避けるようにして寝ていたから。

無事に処置が終わってよかった。

ホッとした次の瞬間、娘の頬に涙が伝うのが見えた。

娘が泣いている。

私が泣くと、「お母さん、泣かないでよ。ミーが死んだわけでもないのにメソメソしないで!」と私に発破をかけていた娘が泣いている。

思わず胸が熱くなった。

私は仕事に行くとミーのことを忘れられる。

だけど、娘はどんなときでもミーのそばにいたのだ。

辛くなかったはずはない。

「こぽんもミーも、がんばってくれてありがとう」

そう言って、私も泣いてしまった。